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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

快適な都市環境特論第一レポート: 21世紀の公共

 

またまた横着にレポート課題のコピペを記事にして,共有しとこうかなとか.課題図書を課され,その感想も兼ねたテーマについての小論.

多分新建築って雑誌の2019年1月号かと思われ.気になった人はどうぞ.課題図書には,富岡駅と延岡駅の設計をコンペやプロセスも含めて記述されている.

まず*以下に書かなかった感想として,一般的な最近の煉瓦造りはコンクリートの表面に張り付けるさながら化粧板なのだとか.これは知らなかったので意外だが,考えてみればそうだろうなあという感じ.最近はそれっぽい石膏ボードみたいのもよく見ますが.確か深谷駅なんかがそうだったような?あと富岡駅に高い屋根を設計してたらしいが,これは雰囲気・居心地のいい空間としてはいいかもだが,あの強烈な風を防げるのか少し疑問だった.あと設計プロセスに関し功利主義的だとか出てきて,なんか面白い見方だなと漠然と思ったり.

 

これから人口減少を迎え衰退を余儀なくされる日本では,よりコミュニティが重要になると考えられる.これまではだましだまし続けてきた生活様式などの維持も,いよいよ厳しくなるだろう.JR北海道の限界宣言はそのパイオニアと言えるだろう.地方公共団体においても,郊外へのインフラの維持が重い課題になると予想される.限られた予算は効率的に使わなければならない.これまでは行政が各地主らにお願いをする形をとっていたが,行政の負担増加なども相まって,この形が変化すると思われる.そこで重要になるであろうものがコミュニティだ.自治体内の各地域で持続可能性が本格的な課題になり,例えば郊外に住みインフラ維持費を増大させる人への,風当たりがいずれは強くなる.そこで住民参加を促し,選挙では正確に図れない地域の本当の方針を,WSなどを通して確認していく社会にシフトしていくだろう.行政はファシリテータとして中心的立場に変わりないが,当事者が増え他人事ではなくなっていくだろう.これは課題図書「えき・まち,その公共性の未来」に述べられていた生態系と類似することが言えるだろう.しかしこの方式でもサイレントマジョリティは引き続きの課題である.

ところで,現在,自治体の都市計画課の職員にとって,線引きの選定は地主への配慮もあり大変な負担になっている.しかし今後はAIが台頭できる期待がある.類似した職業として銀行の融資が挙げられる.これは銀行の経費圧縮のため,信用力から融資額を計算させている.行政においても,都市のポテンシャルを数値化し線引きを任せることができるだろう.そして機械が計算することで,職員へしわ寄せが来ることもない.ただし透明性の高い明示的なモデルにすることが求められる点は課題である.また線引きにおいては,課題図書「開かれた公共性」で示されたように数値ごとに緩衝帯を設けるようにしてもよいだろう.計算することでそうした柔軟なことも可能だろうし,都市景観としても改善が見込める.一方で,東京駅の東西や駅の改札の内外など,メリハリがある都市が求められることもあると思う.その方がオンオフの切り替えやコト消費を促せることもあるからだ.

また運送での二酸化炭素が大きな社会問題となる中,同書で示されたような地産地消な材料の選定は推奨されるべきである.