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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

MaaSパネルディスカッション

地域交通のイノベーション ~MaaS構築のために~と題して,昨日は10/4に銀座の時事通信ホールで無料でセミナーが開催されたので,そこでもメモです

あいかわらずメモで詳細は添付資料なのでここのは補足資料が主です

国交省

高齢化のみならず人口減少
需要そのものの低下
災害対策
地域の活性の偏在
インバウンド
バスは地方の生産年齢世代で3%ほど
既存のものを変えていく必要
ネガティブな運転者への配慮
都市圏のバス利用は増えている:車離れモーダルシフト
交通空白地域は自家用有償:いわば白タク
コミュニティバスは増えつつも運賃収入の割合はわずかでサステナビリティが課題
MaaSによってこれまでの地域交通の課題が浮き彫りに:ラストマイル問題
その後としてビックデータを集められる
自動運転産業を睨む経産省と’縦割り?
地域発のデザインを国が補助
移動者需要目線の徹底
空白地解消
サステナビリティ
ダウンサイジング
Society5.0交通
>法制度

みちのりホールディングス

トータルで見ると需要の増加が見込めるが運転士不足がボトルネック
必ずしも返納が正しくはなく臨機応変の自己規制が重要
地方においても若者の車離れ
アメリカですら!<
インバウンドはパッケージなどで団体バス利用が多いと考えられる
その後1人旅行へのシフトが予想され公共交通が促進される
バスは雨で需要が急増し混雑で苦情にもつながり頭の痛い問題
需要へ応えるようなマーケティングの有無によってバラツキが生まれている?
免許取得の規制緩和要請中
技能実習生のリスト入りによる外国人の利用
ラストワンマイルは電磁誘導性のゴルフカート状で想定
5Gにより冗長性確保
AIオンデマンドバス:運行効率化と学習による最適化:ダイナミックルーティング
乗客も慣れれば待ち時間が減り便利に
東京より地方のがいいだろう
横串を通している
各バスがあったが統合効率化:混乗
大矢地区で近隣路線を混乗へ観光も
黒字化達成の好例
採算取れないことも
ヒトものバス:貨物と混乗:貨客混載
EVバスはバッテリが値段などでボトルネック
そこで運行でデータを集めることで容量やダイヤを最適化させる方針
オープンデータ化でバスロケーションの導入も
BRTは高規格道路的で自動運転へ積極的に取り組めるか
諸外国に比べ交通情報が閉鎖的
VISAタッチやサブスクやタクシー吸収による従量制も検討

広島市

市営交通はない
民間が20ほど
新駅建設で相互の利用増でネットワークとしての重要性
一方でバスは都心直通が多すぎて定時性が損なわれ郊外は減便の悪循環へ
都心の路線の協同によるパターンダイヤ化を含む再編
独禁法への懸念

福島交通

現時点で面的な公共交通維持は不可
運転手不足、財源不足、交通問題への関心不足など各ステークホルダーが課題を抱えている
ICカードと整理券のQRにより全てのODデータを収集
統計局のデータと絡めGIS的に分析
網形成計画では課題が顕在化し解決できない場合もある:すなわち広域計画
今後の礎としての意義もあるか
現在は7割と話がつくような形
ODからバス停のプライオリティを設定し自治体や地域(寄贈)と協力し屋根を整備
返納により健康へ影響と筑波大の研究
そこで公共交通利用で徒歩を促し健康を促したいとのこと
ソフト的なバスの乗り方講座も地域を絞って密着して開催でデータとして成果が表れる傾向
一見向け:JReGoogle的にもアプローチできそう
公共交通の派生価値の定量化と周知による補助金の正当化

八戸市

八戸ではダイヤや系統を統合しつつ運賃は別なので独禁法には引っかかっていない
全て現金決済
埼大バス不便

みちのりホールディングス:パネルディスカッション

東海村乗合タクシー失敗から相互的な復活を遂げた
ひたちなか市常陸大宮市間の長距離高額路線で住民アンケートや潜在的需要の調査のもと運賃値下げで増収
車掌時代以来バスに乗っておらず使い方がバリアになっているのを前述のような講習で乗換含め教えて促している
学校へ定期の営業で生徒人口の減少と異なり増収、本質的改善というわけではない
白タクをボランティアで

質疑

ITリテラシーの厳しい事業者
各運輸局でセミナーや講習会の展開
(コンサル業
バスはデータがオープン化が進みいい状況
鉄道はデータが膨大なこともあり有料でライセンスが必要で負担となる
協調と競争のトレードオフ

感想

結構分野に噛んでいるつもりでも現場の取り組みなどは知らないことが多く,その点は非常に勉強になった.特に私の印象としては,民間の取り組みが積極的に行われているように感じた.これは登壇した会社がそうだっただけというのもあると思うので,これからは国を始めとした行政のリーダーシップによる牽引がますます重要になると思う.ただその中で業界の優等生の彼らは非常に参考になると思う.一方で,フランスでは公共交通の無償化が進むなどといった世界的潮流があるので,そうした検討も必要なのではないかと思った.実際,自動車利用者は運賃もバリアと感じているだろうから.