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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

激甚災害に挑む科学技術:蔵前科技セミナーより

はじめに

詳細はこちら

土曜の課外活動といったところか

www.kuramae.ne.jp

ちなみにこの東工大OBの蔵前の団体以下のようなニーズしかなさそうな面白そうなのもやってたりするらしい笑

www.kuramae.ne.jp

特に書くこともないので早速内容に

一応,前半部分は講義と被っていて残念ながら聞けなかったので途中から

例によってメモ

講演3: 「建物に関わる耐震研究の現状」 講演3: 「建物に関わる耐震研究の現状」  

東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所教授山田 哲氏

建物が被害を受ける
朝でコンクリート剥落のような倒壊もあったが幸い怪我なし
ただし危険で,機能も失われてしまった
新耐震以降
神戸も受けて
倒壊防止から財産保持へ:免振・制振
免振は鉄が先に壊れる+ダンパー
ダンパーは制振の構造でも
近年では1300棟ほどまで増えたが,従来の耐震構造が主流のままである
現在での課題
建基法では震度6強程度での損傷を許容している
神戸の最大での半分ほどとなっている
南海の危機を受け1.5倍程度で余裕度検討というものも行われている
寸法効果と実験との差への不安
非構造部材については研究・知見が不足し曖昧
モニタリングシステムは導入されていたりするが,詳細は分からない
調査と復旧計画が立てにくく課題
合理性を解決するためエアコンなどとの複合的なセンサの検討の必要
安全と安心!
熊本を受けて2回目の地震の基準が必要だが,まだ改定されていない
強制変形を与えて行う
最悪の状況を想定するが,実際的に壁を含め実験
そして壁の取り付け部と振幅が重要
複合的視点:耐火被覆が壊れると二次火災のリスク増大

講演4: 「水災害予測研究の最前線」 講演4: 「水災害予測研究の最前線」  

東京工業大学 環境・社会理工学院教授鼎 信次郎 氏

ちょうど台風19号が1週間前で逃げて帰ろうかと冗談からスタート
ざっくりした推計(速報値!!!)で以下のような確率年数の雨量が降ったとされる
千曲川300
荒川240
多摩川860
阿武隈530
千曲川は100,荒川のような大河川でも200の設計なので,その大きさたるや
素材切られる
後輩がより適切でない懸念
八ッ場ダム突然
楽しい話題にならなかったが
ダムも堤防も遊水地も頑張ってた
日経「堤防には頼れない」!!!

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<インフラ強化するしかない
取り上げられない
内水反乱をポンプで排水:最後まで排水しろという意見
>職員の避難は遅かったくらい:素直に
バックウォータ背水
武蔵溝ノ口
川の付け替え,霞堤
平行させると水位を下げられる(土地利用:中井先生
武蔵小杉の水門は開いていた?
内水反乱が起こるのでどっちつかず
カルマンフィルター
洪水予測より気象予報の方が優れている
予測に随時結果を組み込む同化という手法
中小河川は雨が増えてひどくなる
大きな河川において東アジア,南アメリカ中央アフリカ渇水・洪水ともにひどくなる予測
100年後にフォーカスされがちだが,現在の突然の災害リスクも重大
2019夏のNatureで洪水が既に変化していることが確認された
5℃どころではなく7℃上がるのではないか
1℃で7%増えるという試算もある
降雨強度が1.5倍になり200年に一度の雨が15年に一度の頻度であるかも
保険会社からも補助が来る
全国で治水費1兆かかっている
保険の支払い費が1.5兆,すると単純に収入3兆必要か
日経:300年で3mほど上昇するか,すると東京湾沿岸の低地と霞ケ浦周辺が沈む懸念
トルネードシェルター

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***地震の動画***

講演5: 「首都直下地震に備える:何が起きるか,どう備えるか」 講演5: 「首都直下地震に備える:何が起きるか,どう備えるか」  

東京工業大学 環境・社会理工学院教授大佛 俊泰 氏(S60建63修)

環七環八で挟まれた木密ベルトが危険
だが不燃化・耐震の対策が進まない
危機情報意識の共有が足りないので課題として研究
シミュレーションには市街地や帰宅困難などを時刻や季節を変えながら検討
倒壊・出火確率を推定し広域避難地域までの避難を推定

北千住付近の推定によれば11件ほどで大きな分散で出火か
クラスタとして頻度がざっくり分類される
延焼性が低いため
糸魚川はより大きなクラスタになっていた
4m->6m道路と不燃化の導入が必要
初期消火なども検討したシミュレーションでは60%以上か0%近くかで大別され,延焼の有無で分かれる
圧死では死者数一定数が見られるが,延焼によって同程度人数か0人になる
東京の出火確率800件に対し,ポンプ車は600台のみ
プライオリティはシミュレーションで分かるので,放任火災をどうするか延焼ポテンシャルに基づき検討すべきか
閉塞が分からず消防車が右往左往すると3倍の時間がかかる
分かれば若干の増加に留まる
そのため情報共有の基盤が重要となるか
混乱防止の待機時間5分間が定められそれをここに活用できるか
住民が3~5分探索すると特に改善
火災はフラッシュオーバーといい時間に応じ火が強くなり延焼も危険になる
情報収集と延焼シミュレーションを相互有機的にモデリング
避難や消火に活かせるか
21人?
安否確認マッチングとルート巡回
最適化情報をアプリで付与すると,シニアでも学生のLINEよりも効率化が確認
より複雑な問題を学生に与えるとヒューマンエラーすなわち見落としが発生
センシングは住民反対が懸念だが,不動産価格やら

蔵前懇話塾

まったく話は変わってしまうんだが,その前日にちゃっかりこれもあったので.

前回はJR東海のお偉いOBさんが主査で,今回は鹿島の社長で土木系の出身でめちゃくちゃシンパシー

彼はロシアの亡命先のエストニアに期待を寄せているらしい,面白く興味深い視点

一応,以下に職人を維持するかということで,まず高専が焦点にされていること,高校生は親の反対で成り手になりにくく大学生にシフトしている話などを

その一方で人手不足は明らかなので機械化による省人化,いわゆるiConstructionの一環のようなビデオを見せていただいたり

これは業界共通の課題で他社さんも似たようだろうと

またそのため大きく宣伝を打ちたいが談合などの尾ひれが悩ましいところとのこと

宣伝を大きく打つと反動の批判も大きくなるようで

特に鹿島は今後海外の売り上げを4割ほどから半分にまで増やし生き残りを図るとのこと

あと社長の危機感として地球温暖化が説得力あったので紹介

先進国は文明に裏付けられ1人当たりのCO2排出は高い水準にある現在がある

中国などはその点農村部はまだまだ開発が進まず文明も浸透していない

そのため平均をとると前述の排出量は先進国よりいくらか少ない(中国は人口が多いのでそれでもなかなかだが

だが今後,そうした農村に文明が浸透したとき,さらなる爆発的な温暖化の懸念がある

また政府目標などもあるが建設に電気を使わないわけにもいかず自身で削減を図れないのも悩ましいとのこと

やるなら水力発電ダムを造ることが挙げられるが国内は土地がなく海外で戦わざるを得ない状況

社長ならではの鳥の目の話を聞けてよかったかなと思う次第

ちなみにどちらの行事も本校学生は無料.なぜ他の人は参加しないのだろう???