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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

大戸屋オワオワリ

先日,ガイアの夜明け大戸屋が特集され,してやられたようですね.

同様の件としては,レオパレスが記憶に新しいところ.いいぞ日経少年団(死語),もっとやれ!

そこも今は相当苦しいところに立たされているので,起死回生できなければ同様の道を辿るのでしょうね.

ちなみに私もFCの大戸屋でバイトをしていて(一応在籍のまま),そこでの私見も述べられたらなと.

簡単なソースはこのあたりを参考していただければ.情報源として微妙なのは否めないが.

nlab.itmedia.co.jp

www.mag2.com

下は昔の話でいわゆるお家騒動というやつ.これも大塚家具がやらかして結局ヤマダ電機に吸収され,資本率的にもほぼ殺されたような感があって面白いが.

大戸屋は結構いい感じの信念のものにいいものを届けようというのがあった.そのためかセントラルキッチンで下処理して,店の負担を軽くして,手作りのいいものを届けようというものがあった.この点,賛否はあるだろうが個人的に悪いものではないと思う.

ただ全国に急展開させるビジネスモデルとしてはどうだっただろうか.

効率化が進まず現場の負担が大きくなるだけだと批判できる.実際にバイトをしていても,仕込みで平均常に1人作業している状態にならざるを得ない.具体的には,ブロック肉を切ったり,出汁やタレの調合をしたり,野菜を切ったり.

そういった手間がかかっているので,売り込むならばそれなりの値段を要求しなければ,釣り合わない.しかし実態としては¥1000前後に落ち着いている.詳細な費用の分析はしていないが,サービス過剰ではないだろうか.これには飲食業の過当競争が問題に挙げられる.牛丼チェーンの2010年頃の話が象徴的だ.結局,人件費の削減という悪手に染まり崩壊していく.最も削りやすい部分だからだ.SDGsもびっくり.結局,離職率も高まり,現場の成長が見込めず,残る人へ過剰な負担を求めていくことになる.賢い人は続けないからだ.こうして浮彫になったのが,今回の特集に繋がったのだろう.

これには構造的な問題もあるだろう.飲食業というのは業界として,申請すれば残業がしやすいように配慮?されている(特例).しかし配慮といっても,被雇用者目線でなく雇用者目線だ.そのため現場が疲弊してしまう.はっきり言って飲食や小売りは,国全体でみてサービス過剰な現実がある.別になくても困らないような産業だ.なくなりはさせずとも,より淘汰し,良質な働き方・生活を担保するために,この配慮?を是正すべきだろう.小規模店舗ならまだしも,上場企業がこれに甘えるのは,ことさらおかしい.

また店長の残業時間も言及され,ほぼ60hを超過していた.店によるだろうが,人手不足もあり根本的な問題だ.そもそもの営業時間についても当然見直すべきだろう.例えばラーメン屋は多くの場合,客の来ない夕方は仕込み中(閉店)にする.これをチェーン店でやってはいけない道理はないし,働き方改革の一環で週に1日定休日を設けたって,あまり文句は出ないだろうし,むしろ下がった株価の回復も見込める.苦情も来るだろうが多くはノイジーマイノリティだ.これを働いている私から言うのはことさらおかしい点は自覚している.ただESG目線で総合的な判断が求められる.

この時間についてFCは深刻な問題を抱えている.私の所属するFCでは大型商業施設にテナントを持っている.そして営業時間はそこに支配されている.これも問題だ.例えば台風が来た時も対応は後手だった.しかもFC側の勝手で休むことは許されない.唯一できたのは,バカッターの不祥事で全店研修を行うとした時だけだ.施設側も集客の都合はあるかもしれないが,もう少し裁量を与え柔軟な営業ができるように配慮してもいいだろう.休日はまだしも平日は比較的閑散としているし,店も多いので数店が休業日でもさほど問題ないはずである.全店営業していることこそ,サービス過剰だし,集約化が図れないため,環境・エネルギー・収益含め効率化もできない.

さらっと学生の片手間でも思いつく改善策はたくさんあるので,ここから数か月が正念場だと思うので,大戸屋上層部には頑張ってほしいところだが.そう決して嫌っているわけではないので.むしろ働かせてもらった恩義まであるわけで.

ちなみに私の好きなメニューは,今はなき助惣鱈のみぞれ餡定食とばくだん小鉢とじゃこサラダ.

作るのが大変なのは麹付けともろみの鳥のやつと,期間限定の鍋全般とパフェ(ホールの仕事に慣れてないので).

簡単なのはオペレーションで焼くだけの焼き魚と,数の多いメインの黒酢系と母さん煮,盛り付けるだけの爆弾丼.

ちなみにどれも本やネットで作り方が載っているので,家でやってみるのもおすすめ.

家では母さん煮などの揚げ物を利用する系の鍋は難しいが.