AOKI's copy&paste archive

高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

文喫extra

pytho.hatenablog.com

実は上記には続きがあったのでチラリと載せておく.背表紙をまとめて撮った写真も載せたいのだが現在はてなGoogleとの連携に不具合があるようなので治り次第差し込む.今までテキストでの題名・著者の入力は横着に省いてきたが,上記の代替としてアマゾンのリンクを差し込むことでこの代わりとしたい.

猫たちとニューヨーク散歩: 久下貴史作品集2
 

油絵中心に水彩画やマーカーといった画材の画集で,実在した猫との生活を基にニューヨークの多様な景観や人々と共に描かれている.抽象的な絵だが芸術的で創造の膨らむ面白いもの.

最長切符

スーツ君の旅行企画が真っ先に思い浮かんだ.彼も同様の企画を行い往復でも行いYouTubeアーカイブがあるはずだ.そして本書は昔のもので3セク廃線も少なく非常に路線が豊かで魅力的だ.羨ましい限りだ.そして本文の文体も特急や混雑具合,駅の様子に言及され鉄オタには喉から手が出る本だろう.前述のように非常に長く一カ月超の旅行ながら文庫本400ページほどにまとめられている.

生産性

チームの生産性をあげる。―――業務改善士が教える68の具体策

チームの生産性をあげる。―――業務改善士が教える68の具体策

  • 作者:沢渡 あまね
  • 発売日: 2017/07/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

生産性向上を本質的に見つめなおし細分化することでそれぞれの改善を以てチームへ昇華するアプローチをとっている.至極自然な流れだ.しかし自然すぎる感もある.日常を批判的に本質的に見つめていれば気づける普遍的なスキルの記述も目立つ.そのため入門的なニュアンスを強く感じる.また目次では細部のアプローチの個人のスキルアップとマネジメントに大別され,半々程度だ.タイトルからマネジメントのコツの本という印象を受けていただけにこれは残念なことだ.ただ後半のマネジメント部分は参考になる部分がありそうだ.しかしそれなら別の特化した本の方がベターな感は否めない.そして総括して思ったのはPROGのテスト結果だ.これと類似していると感じた.そう結局ビジネスの基礎スキルは何であれ同じなのだろう.ゆえに自分にあう本を探すことが肝要だ.私ならリテラシは高いものがあるので,マネジメントが必要なわけで.逆にいずれも中の下というなら本書は非常におすすめと言えるだろう.

liberal arts

 

liberalartsの重要性は日に日に増している.大学も昨今では積極的に取り入れ,本学東工大ではリベラルアーツ研究院なる学部さえ存在している.筆者は東大教養学部出身でその道のプロと言えるだろう.そして東工大もその道へ進んでいる.これは世界的潮流の影響もある.日本は護衛船団的で専門性の深さが重視されてきたが,こうした価値観が崩壊している.そこで本書は分野ごとに細分化しつつおすすめの著書を複数紹介しながら,その分野の説明やそもそものリベラルアーツについて解説している.こうした知識はデザイン思考に留まらないT型人材のニーズにも合う.戦略的に勉強したい,知識をより広げたい人の補助ツールとしておすすめだ.

同上

そして音楽により焦点を絞りアメリカの大学を紹介しているものもある.ここでMITにすら創立100年を超える音楽科があるということでこれは驚きに値する.日本では東工大が対応するだろうが音楽科などないし,学生の音楽は流れていてもサークルのロックやアカペラだ.残念ながらピアノすら聞いたことはない.そして音楽の講義もほぼない.教養で民族音楽の科目があったが英語開講だったので敬遠してしまった.個人的に音楽史は体系的に学びたかったので機会に恵まれたMITは羨ましい.こうした包括的なカリキュラムが大学の本質的に強さになるのだと感じる.この点後悔なのは埼玉大学を利用しなかった点だ.通う中で教育学部の音楽専攻の講義を受けることは制度上可能だったが,外野な気がしてこれも敬遠してしまった.1年生向けの講義でも受けてみればよかった.

自然主義

自然主義の臨界

自然主義の臨界

 

これは非常に難しい.というのは著者も多数論文を挙げていることなどから述べている.そして文章も難解で哲学的だ.というのも思想主義的な話であるからだ.これは物理現象を力学などで説明したようなプロセスの外挿を自然主義的観点から検討している.しかし内容を理解して正しく伝えるには時間をかけてかみ砕く必要があると感じた.

ポストモダン

ポストモダン・ニヒリズム

ポストモダン・ニヒリズム

 

マルクス主義やフーコの構造主義に言及している上記と同様の哲学的書物だ.ポストモダンは建築的意味もあるが,ニヒリズムという題からも自明だが.

 

余談だが母校がこんなものも出しているので参考にしていただければ.個人的には専門も相まって生物と都市計画を組み合わせたような一冊に非常に惹かれている.東工大にも蔵書されているようなので早く借りたい.

埼大生に読んでほしい教養図書