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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

地圏科学Ⅱ「生田緑地見学」

 

埼玉大学での土質系というか地質系の講義.両者の違いは,前者が土地の現在の状態を物理的に重視するのに対し,後者が土地のこれまでの歴史を科学的に重視する点だ.

このブログでは先述かもだが,高専のカリキュラムと重なることも多く,若干本筋から逸れるようなものを好んで履修していた.ここに限っては楽単という噂からだが.

 

1.      感想

風化というと弱いイメージがあったが、飯室層の露頭は2回目に見たものの方が頑丈そうだった。チャネル構造が生まれるのは概ね理解できたが、その層だけなぜ黒かったのかが疑問である。

段丘から都心を見下ろすと非常に平坦なことがよく分かった。また都心の反対方向には段丘面がほぼフラットに広がいるのがよく分かった。

谷の池は閉鎖水域であり、水質悪化(富栄養化)が心配だった。池の南側でも同じような地層が見られ、地層は繋がっていると考えられるが、何によってあの部分が削られたのかが疑問に思った。しかし終盤に見た谷は、非常に流量が小さいにも関わらず、かなり削られていたため時間のスケールについては実感した。見学できなかった施設の資料では、おし沼砂礫層が30万年前だが、右図のように直近12万年でも関東平野周辺は変化が大きく様々な要因があったと考えられる。また同資料では(露頭も同様だが部分的と考えられる)シルトの飯室層が非常に厚く堆積しており、ストークスの法則から非常に長い間同じ状況だったと考えられる。ただし現在で考えても、深い海は広く、移動しながらなのか、それはどの程度の速さだったかなど分からない点も非常に多くあった。

侵食については、見学後帰宅途中に集中豪雨があったため、せっかくなので流出の様子が観察できればより有意義だったと思った。

中学理科では地層累重の法則のみを考えていたが、講義で付加体について知り奥深いと思った。地層累重で考えれば、シルトから砂礫に移っていることから、生田の地盤は沖合から陸へ近づいた(海退した)と考えられる。

東京のしかも多摩川から少しのところであったが、非常に疲れた。北浦和-埼玉大学も段差が激しく、「平野」のスケールの大きい捉え方を痛感した。また今回は露頭として見えていたが、実務では基礎岩盤などは見えず知識をつけるほど怖いと感じた。

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参考文献

羽田忍(1991)『土木地質学入門』築地書館.

 

2.      地理院地図

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ノート

チャート

シリカ(珪酸塩)SiO2が多く含まれる

堆積岩

深海(4000m)・遠洋

泥火山灰が少ない

放散虫(海洋性プランクトン):殻がシリカ

有孔虫(海洋性プランクトン):殻が炭酸カルシウムCaCO3

に由来(数mm/千年

炭酸カルシウムは温度圧力条件により3800m以下で溶解cfCCD(炭酸塩補償深度)

プレートテクトニクスによる付加で、日本では層状チャートが多く見られる

 

褶曲(fold)

チャートの褶曲(プレートテクトニクスによりプレートの移動で起きる)

1Ma=100万年

annum(ラテン語)☓year

乱泥流(堆積物) ターピダイト(?

付加体

アクリーションプリズム

メランジェ 層が断裂して個の岩石になったもの

(軽い花崗岩に引っ張られる学説が以前は主だった)

断層 でこるマン

 

地形から地下を読む1

溶蝕:石灰岩が雨で解けるなど

葡行 岩盤クリープ

集団移動 マスムーブメント・マスウェイスティング

(埼玉でも以前まで地盤沈下は問題で10年前のMPにも取り上げられた)

貫入:マグマ溜まりに起因。噴出はしない(?

火山性陥没:カルデラ

傾斜変換線 等高線の入り方に注意

遷急線

遷緩線

読図

第一:地図上に書かれていること

第二:地図上にないことでも、その形成過程を考慮して読む

(海流は南東から、火山系岩石は透水性が高く淡水レンズ(地下の淡水の蓄え)は小さい(=塩水の透水性が高い))

 

(伊豆はプレートテクトニクスから付加された)

地溝:両側が正断層

半地溝:片側が正断層

大陸から引っ張られ沈んだ部分3000mに堆積することで関東平野(立川断層)

秩父長野は古い岩石、富士山は第四紀)

関東の段丘:多摩、下末吉、武蔵野、立川

海進すると堆積

(浦安は澪(旧河川)で液状化が深刻化)

現在の位置とその地質が同一とは限らない

風成層:河川の堆積ではないもの

(主題図:土地条件図 網掛け:開発、黄色:自然堤防)

池辺町+:崖になっている 河川のカーブの外側 杭の根入れ深さ

地名にも注意

(海水面と谷の削るものに関連

 

台地が古く低地が新しい

火山でローム

台地名☆

 

図幅 地質図より詳しいもの(?

CC断面はAにおいて堆積状況が異なる

広義の河道(多摩川)は広い

黄緑:自然堤防

凡例は下ほど古い

飯室層と押沼砂礫層の間は不整合(海進海退)

リップル:水面のさざなみにそった層理面

クロスラミナ(斜交葉理):流れてきた方向を表す

(礫は浅い海

(オレンジ色の鉱物は鉄分の酸化によるもの

 

平行ラミナ 葉理

間隙空気圧

パイピング

 

針貫入1

飯室1 4MaPa

軟弱10MaPa

湿潤の悪影響

風化?1.3圧密や水溶成分

チャネル構造??水流?

関東ロームは含水で性質変化

乾燥でクラック

根が安定化植生

根曲がり

湧水低温

 

深層崩壊:河道閉塞

ダム崩壊による二次災害の危険

 

10

鉛直土圧 目型破壊

カナダ

変形を加味した断面形

 

瀬戸内海は浅く平均32m

氷河期陸化

まさ土:花崗岩が海水降水で溶かされた風化?

瀬戸内海:灘(深い)と瀬戸(浅い)で構成される

 プレートテクトニクスと関連(中央構造線)

海峡が狭く海流が速く、洗掘のおそれ

淡路島は断層の隆起でとがった形?

断層は中央で変位最大と言われる

トレンチ:断層観察

写真の断層が図のように引きずられてる

∵一秒かける

側溝のズレから右ズレ

地すべりと断層の見分けが難しい

40Ma

滑動多くても1000年に一回

(伊豆100万年前

若狭湾ー伊勢湾間は細く活断層が多く脆弱?

もんじゅ付近:遷緩線になっていて断層の跡(筋)

浜岡・御前崎:淡路島と同じ

ターピダイト(砂泥互層)弱い浅くて速く砂から泥

 

地形読み取りダム

 

飯山
川沿い溶岩の流れた跡
川の間は勾配がなだらか
マスムーブメント
第四紀なので比較的新しい
地質からも地すべり地点と分かる
白糸:ある層理から均等に流出している
生田の最後のも(飯室層は不透水層
帯水層AQUIFAIR?
断層により粒子が破壊され間隙に細粒分が入り不透水になる
きりは?
断層は地盤安定だけでなく、地下水の観点からも注視すべき(大量出水
トンネルは水圧が低く¿湧水

湯沢表面が熱い(サーモ
硫黄が確認できる
湧水が酸性でコンクリートが劣化
酸性を好む苔が生える
雪で覆われてガスl