なんか以下のツイートは割と共感できるところがあって，ネタを温めつつも気を逸していた節があったのだが，総理辞任の意向ということでちょうどよさそうなので軽く便乗しておく．
真水100兆円プラン。これをやれば日本経済と国民生活を下支えできる。財源は全額100兆円のコロナ国債だ。 pic.twitter.com/pRLAdrJsYw
— 玉木雄一郎（国民民主党代表） (@tamakiyuichiro) 2020年8月14日
私はことなかれ的理由から基本的に自民党安牌だし，これを支持しているのに対し，野党にも良心ありかなあと感じたり．ただ公約と政権運営は残念ながら対応しないけど．
国際の大量発行ということはMMTに肯定的なのだろうか．まあどのみちコロナと以前からのデフレでどん詰まりの経済においては，莫大な公共投資が必要不可欠だろうから，そこを抑えている点は評価できる．野党は野次のイメージしかなかったので，こうした的を得た民主主義的対案の提示は，正直意外ではあった．別に彼の行末は無関心だが，こうして国会論争が少しでも健全化すればとは強く思う．
安倍政権はメディアでの批判は痛烈だったものの，概ねいいものだったのではないかと思う．あまり下手をこいていないという消極的な理由が支配的だが．
ただ悪手もあったなあというところ．特に消費税増税とコロナでのアベノマスクをはじめとした対応．前者は経済的には完全に悪手だ．
消費税は消費における負担なのだから，もはやマイナスにしろとさえ思う．また上記動画のとおり，一言に消費税として他国と数値を比較しても，その実態・定義は異なるわけで，日本の消費税は実際はより重いのだろう．
これは見方によって分かれるが，その一方で他の経済対策は概ねよかったのではないかと感じる．ただ消費税のマイナス分を補填しきれないし，この矛盾を批判することもできるだろう．しかも株価等は上昇したわけでだが，賃金の上昇といったインフレは不十分で，根本的な解決に至っていなさそうだ．
またコロナ対策も微妙だった．アベノマスクは混乱を極めたし，使っている人は少なく，税金の無駄との批判も多く，これは妥当と感じる．Go To キャンペーンも二階の政治基盤だとかいう噂も耳にしたが，タイミングが最悪だった．確かに業界としては救済が必要かもしれないが，日本経済全体を闇に落としかねないし，やるにしてももう少し様子を見るべきだった．結局使うのは感染リスクを軽視する層が多かっただろうし．東京の扱いの不公平さも．
ただその中でも光はあって，一律の10万給付といったバラマキが行えた点は評価できる．
しかしこれらで支出も膨らむ中で，次期の総理が誰になるかが非常に重要だ．他にも開催が厳しそうな東京五輪など課題は山積だ．
順当にいけば内閣で主要なポジションを務める麻生か菅か．麻生は金融方面には強いので，そこでの期待感は高い．メディアへ物申す姿勢もトランプに似て光る．ただ既存のシステムへのリテラシーが高い分，堅実さは期待できるが，変化の時代の中，どこまで革新できるかが不透明だ．個人的にはMMTまではいかずとも，ベーシックインカムの本格的な検討などはやってもらいたい．
個人的に現状の財務省は緊縮しか脳にない無能集団なので，この癌を治し，各省の健全化による税金の投資のサイクルが回るようになれば幸いだ．完全に夢の話だが．
他にはSNSを中心に若者人気が高まる河野か．外務と防衛の重要ポストを経験しているのも強い．特に安倍総理により日本の国際的地位の底上げの成果は大きい．その中で彼は非常にシナジーが高いと言えそうだ．若めのリーダーシップは時代にも即している．
またこのまさかのタイミングでの辞任は，絶賛進行中のアメリカ大統領選でも，特にトランプ陣営に影を落としそうだ．
