冷静に現状でキーボードを3台も持っているの頭おかしいな
— AOKI Takashige (@aochan_0119) 2020年8月28日
この度,各種購入したキーボードが到着したので,そのレビューを行う.
条件:前回の振り返り
まず,購入の条件についてまとめる.
背景
ノートはUS配列なのにデスクトップがJIS配列なので頭がバグる
— AOKI Takashige (@aochan_0119) 2020年8月12日
前日譚
これが完成する以前はHPのUS配列キーボードのノートPCを使っていた.2019年の年始に購入し,B4での終盤の解析やスライド整理や,M1の講義のノートとして非常に重宝していた.特に後者はコンパクトさから便利だった.
HP Spectre x360 Special Edition(2018.9) | 日本HP
リンク切れていたので追記:
ASCII.jp:限定色ローズゴールドや英語キーボード採用「HP Spectre x360 Special Edition」レビュー (4/4)
ちゃっかりベンチマークも載っていてラッキー.
ただこのUS配列でブログ執筆やプログラミングの編集を行っていたため,体がすっかりUS配列に慣れてしまった.そのため自作PCに予備で持っていたLogicoolのメンブレンJISキーボードを使ったところ違和感がひどくとても使える状況になくなってしまい購入に至った.
US配列のすゝめ
結果的にキーボード購入においてUS配列は譲れない点となった.
ここでせっかくなのでUS配列の利便性について語りたい.
まず始めに決定的な欠点をまとめる.それは日本語入力と英語入力の切り替えが1つのボタンで行えない点だ.これは初心者殺しの側面もある.一般的なJISキーボードであれば,この切替は左上のボタン1つで可能だ.しかしUS配列の場合は,そこに相当するボタンをAltと押す必要がある.そのため切り替えを多様する人には不向きだ.
ただ利便性も高い.それは主に記号だ.Excelをはじめとしたプログラム関連ソフトでは,=,(),:,',\を多様する.これらはUS配列だと入力しやすい.特にイコールがワンクリックでできるのは地味に便利だ.またキートップがスッキリしているのも個人的に好感だ.またJISではスペースの両隣にキーがある.個人的にこれは使わないので不要だ.そうしたシンプルさもいい.またエンターキーが小さいのも,ッターンの癖を避けられたりいいと感じる.
ぶっちゃけJISでも文章のタイピングはあまり問題ないけど,メンブレンだから打ちにくい上,数式とプログラミングはほぼ無理
— AOKI Takashige (@aochan_0119) 2020年8月22日
メンブレン・パンタグラフ・メカニカル・静電容量無接点方式とは
キーボードの物理的な形式分け.
左から一般に安価とされる.特にパンタグラフは薄型でノートに採用されることが多い.
まとめ
結果として,キーボードを購入するにあたりUS配列は必然だった.
またパンタグラフで打ち慣れていたこともあり,メカニカルでありながら,ソフトなキーボードが望ましかった.
さらにテンキーは使用機会が少ないので不要.
暗所での作業も多いのでRGBの必要はないが,バックライト付きが望ましい.
デスクトップでの利用なので有線が望ましい.
ぶっちゃけここまでの話は上記の前回のリンクに詳しいし,購読者にはくどい点だったかも知れない.
このようにまとめられた上で選定した.
本題:購入したもののスペック紹介・感想
[Varmilo EC Daisy V2]ANSI MA87M Sea Melody(EC Switch V2)
中国メーカVarmiloのもの.今回の本命.本当は日本で代理店販売しているふもっふのお店を介して購入したいところだったが,時間が惜しいことなどもあり個人輸入で購入.
一昔前までは中国メーカといえば粗悪品の代名詞だったが,最近では中国メーカも二極化が進んでいる.既存の粗悪品の薄利多売ゾンビビジネスも見られるが,ブランドを立ち上げた品質の高いものを作るメーカも台頭している.この流れは日本は押されかかっている印象もある.特に今回はスイッチのシステムと,デザインに優れている印象だった.
今回発注したのはVarmiloオリジナルのキーであるデイジー軸というもの.他にも桜軸やローズ軸が提供されている.
デイジー軸を選んだ理由はその軽さだ.一般的な赤軸などが押下圧45gに対し,このデイジー軸は35gと特筆して低い.メカニカルの押下圧は,45gを基準に重いものについてはラインナップが豊富なものの,それより下が少なかったため実質的に一択という状況だった.
デイジー軸は軽く静かでアクチュエーションも短い.そのため非常に柔らかい.既存のキーボードとは一線を画する印象だ.Electrostatic Capacitive Mechanical Key Switchesというシステムを用いており,耐久性も高いとされる.実際の打ち心地もメカニカル系なのに,言語化するならふわふわとした印象で驚きを隠せない.
基本的な打鍵音も静かだ.アクチュエーションが小さく少し打っただけで反応するので,強く打つ必要が一切ない.ただこの点はデメリットにもなりうる.ミスタイプだ.すぐに反応してしまうため,ミスタイプの認識も随一になっている.この点は打ち手の腕と相性が試されるところだ.ただこれを乗り越えられるならば,かなりいい製品だと感じる.ただ当然強く押し込めば,打鍵音が反響する感じはある.こうした部分は後日動画化して共有したいところだ.
またデイジー軸はVarmiloの中でも製品のバリエーションがやや少なめだった.そのためこのSee Melodyという青ベースのものにした.ただPCも白ベースで,デスク周辺の雰囲気はかなりいい.それぞれのキーにも泡や波があしらわれていて,優れたデザインだ.
さらにデイジー軸の柔らかさと相まってか,キートップの感触にも心地よさを覚える.さらさらした印象だ.さらに後述する別のキーボードのキーキャップと比べて背が低い.この点はアクチュエーションにも効いてきているかもしれない.
ただミスタイプの他にも不満点はある.
まず何と言っても価格だ.本体は$140といい塩梅だとは思うが,今回は個人輸入で送料にさらに$30もかかってしまった.
次にバックライトについても若干不満がある.光量調節可能なバックライトがついていて白のみで,その点に不満はない.しかしこの光によってキーの文字が透けて見えたりしない.そのため完全な暗所で使うのはやや難しい.ただ白の光と白と水色のキーキャップから織りなされる幻想的な様子は高評価できる.別の可愛いキーキャップの付け替えも検討.
最後に細かい点になるが給電方式だ.最近ではType-cが一般的な中で,本製品はmicro USBなのも惜しい.
ただ中国メーカながらも日本語説明書もついており,総合的評価,満足度は高い.
RK61
中華キーボードの発送が遅すぎるからアマゾンで繋ぎのキーボードを買い増ししてしまった
— AOKI Takashige (@aochan_0119) 2020年8月22日
結果的に上記が想像以上に早く到着したので,この購入の必要性は薄かった.結果論だけど.ただ茶軸の打鍵感を実際に味わえた点で元は取れていると思いたい.ただCherryではないのでパチモンなところはあるかもしれない.
茶軸の印象はスコスコとした感じで,打鍵のリズム感が非常に心地よい.デイジーとは違う楽しさがある.ほどよいレスポンスがあるといったところか.基本的にそこそこかちゃかちゃ音はするがうるさくはない.デイジー軸には劣るが.ただ強く押下したときは茶軸の方が抑えられる印象だ.
せっかく2種類も買うので,軸の他にも系統は変えてみた.
まずは大きさだ.Varmiloが純粋なテンキーレスなのに対し,こちらは矢印やDelも省略されている.ただ完全になくすと実用性を大きく損なうため,Fnキーで補助的に用いれるように設計されている.
ただこの使用感は微妙なところだ.私は比較的矢印を多様するが,同位置に配置されている/,?も同等に扱う.その度にFnキーを押すことを失念し,不要なストレスを生みがちだ.慣れの問題だと思うが,65%キーボードなどでも矢印は独立して存在する方が隔日に使いやすいだろうと感じる.さらに言語切り替えにおいても,Esc+Alt+Fnという複雑な操作が求められてしまう.省スペースの犠牲にしては大きすぎる.幸いそれぞれのキーが角に位置していて,比較的押下しやすいのは不幸中の幸いだ.
またワイヤレスに対応してバッテリーを積んでいるためか,全体的に背が高い.長時間の利用ではアームレストが望まれそうだ.角度調整できないのも惜しい.
ただBluetoothで無線接続が可能な点は評価できる.USBによる有線接続にも対応しており,キーボード側の端子はType-cな点も評価できる.
最後に本質的ではないが,ゲーミングキーボードの名に恥じずRGBバックライトの表現は素晴らしい.キーの文字も透けるため,暗所での視認性も高い.パステルカラーや原色系,それらを様々なアニメーションで光らせられる.個人的には白い本体とパステルカラーの組み合わせが可愛らしく気に入っている.女子か.
ただ大きな不満が1つある.説明不足な点だ.不用意な入力によりFnの設定が常時オンになってしまったが,直し方がよく分からなかった.アマゾンレビューにあるものも試してみたりしたがうまくいかなかった.その後,他のサイトでFn+spaceで初期化できることが分かり,これにより事なきを得た.細かい設定については説明がなくても構わないが,せめて初期化だけは明記してほしかった.
7000円だったが可もなく不可もなくといったところだ.価格的にはメカニカル初心者向けの部類に入りそうだが,ボタンを削ったモデルはクセが強いので避けたほうが無難だろう.
フォトギャラリー
余談:配送について
ぶっちゃけこれを個人輸入というのかよくわからないまま言葉を用いているのだが概ねあっているとは思う.まあ間違えたからといって誰に迷惑をかけるわけでもないしね.
でその輸送の経過が見られたのだが,それに個人的に感動してしまった.これが経済かあ.
日付/時間 アクティビティ/場所
26/08/2020 14:00 仕向国仕分け場所
NARITA-SHI JP
26/08/2020 11:10 貨物情報
NARITA-SHI JP
26/08/2020 08:42 FedEx経由地を出発
GUANGZHOU CN
26/08/2020 08:36 貨物情報
GUANGZHOU CN
26/08/2020 05:00 輸送中/処理中
GUANGZHOU CN
26/08/2020 01:27 FedEx経由地に到着
GUANGZHOU CN
26/08/2020 01:27 国際輸送許可 - 輸出
GUANGZHOU CN
26/08/2020 01:26 輸送中/処理中
GUANGZHOU CN
25/08/2020 21:02 出荷地のFedEx営業所を出発
SHENZHEN CN
24/08/2020 23:30 出荷地のFedEx営業所
SHENZHEN CN
24/08/2020 18:51 集荷完了
SHENZHEN CN
23/08/2020 23:22 貨物情報はFedExに送信されました。