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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

ゼミ34:発表会振り返りとか方向性とか

8月末の1人1時間に及ぶ夏ゼミが終わったと思いきや,次の一ヶ月も末に学会の原稿の締切が控え,同時期に学科の中間発表もありで,なんだかんだここのところ忙しい日々を送っていたことは,先日の記事でも示したとおり.

グラフを整えたり,文章を推敲・校正するのに手を取られてしまい,ぶっちゃけ原稿を書くにあたり,研究の本題である分析の進捗は思いの外,牛歩.

そんなこんなで書いた結果も取捨選択・淘汰もありけりで.

あとやはり先生の添削が入ると,文章が締まるなあと感じる今日.大学院にもなって,アカデミックな文章を書く機会には恵まれているものの,そのセンスがないように感じてしまう.同期でもほぼ添削なしだったりしたこともあり.このあたりは先生の方針やら研究内容やらにもよるだろうが.

 

学科の発表は上述の夏ゼミ・学会に比べて,原稿も時間も短くてまとめるのが意外と苦労した.これらの後だったので,基本的にはこれまでのデータで必要なところだけピックアップするだけの編集作業で,新たになにかを作ったりする手間はないのだが.

逆に短くまとめることの難しさがある.なるべく厳密に書きたい気持ちはあるが紙面の都合があるので,式を書くのも容易ではない.式を書くと変数の説明も必要なので,10行近くは犠牲になってしまうので,今回は計算内容を文章に留めることにしたりした.図表も2つが限界で文量が圧迫されてしまうので,一番重要であろう図の1つに絞ったりした.

ここまでは原稿の話だったが,スライドも同様に厳しかった.一般的に1スライドは1分で説明する.すると発表時間からスライド枚数が逆算できる.ただ今回は一桁分だったので,事実上スライドもその範囲に収めなければならない.ただ発表にも章立てがある.背景・目的・方法・結果・考察・今後の方針といった具合だ.ただこれらをそれぞれ1つだけのスライドというのは至難の技だ.背景も統計データや既往文献で最低2枚は欲しいし,方法も全体のフローと細かい手法とを分けたりしたい.結果に至っては図一枚しか出せなくなってしまう.さすがにそれでは内容を説明できないと思ったし,原稿の情報不足を補いたい気持ちもあったので,スライド枚数は多めにすることにした.ただ結果的に時間超過してしまった.SXSWのピッチなどが有名だが,発表の情報発信の質を保った上で,時間を最小化することの難しさたるやだ.

 

ここまでは直近の研究関連の日記だ.先日のゼミで方向性の議論もあったので,説明できる範囲で少し書き記したい.

 

ゼミの大観・方向性は最近の論文紹介でも分かるが,以下のツールの利用が主だ.

pytho.hatenablog.com

上記記事執筆時点では扱いに苦戦していたが,ツールの計算の流れも概ね分かってきて慣れてきた.数値もいい感じに出つつある.ただこのツールの結果が修士論文研究の全てではない.

そこで追加(以前から指摘・言及はあった)の方向性が出てきた構図だ.

上記はハード的な対策の効果の検証といった具合なのだが,ソフト的方策の検討という感じだろうか.ただ詳細な情報が不足しているので,まずはまた別分野の論文を漁ることから始まりそうだ.なのでまた論文紹介的な記事ができるかもしれない.現状では検索に苦戦しているので,逃避的にこれを書いている側面も否めない.

ファーストインプレッション的には下記のようなものも参考になったりならなかったりしそうだ.

 

興味深いニュースとか

トヨタと日野、北米で燃料電池大型トラックを共同で開発 | コーポレート | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

FCVの大型トラックの展望において,Nikolaの示す方向性は非常に魅力的だったが,詐欺的行為で信用が失墜してしまった.今後の実現可能性も同様に不安定だったが,天下のトヨタ様がバトンをつなぐことを保証してくれそうだ.様々な業界で破壊的技術をめぐる競争は加熱を増すが,本件はトヨタに軍配が上がりそうに見える.乗用車のメーカはシェアリングエコノミーで市場が衰退されていくと見えるので,トヨタもメーカとしては貨物車側にシフトするのだろうか.

再エネ水素ステーション補助金、8割で要件満たさず :日本経済新聞

クリーンエネルギーとして着目される水素も,その製造元の一次燃料にクリーンさは依存する.構造的にはEVのWell to Wheelと同様だ.本件を受けて補助金が厳密化の動きへ進むのなら,今後の再エネの普及はますます広がるだろう.

グリーン水素に高まる期待、足りない供給 - WSJ

レノバ、洋上風力「29円」に揺れる価値 再生エネ専業 :日本経済新聞

世界最高水準の高効率・大型ガスタービンで、地球環境やエネルギー問題に貢献 | NEDOプロジェクト実用化ドキュメント

https://www.mlit.go.jp/common/001189107.pdf

 

pytho.hatenablog.com