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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

Tokyo Tech Grand Prix II by TAKI PLAZA gardener

弊学で建設中のTAKI PLAZA.

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www.titech.ac.jp

今回はその利用方の検討をテーマにワークショップが行われた.

主催はこれまで活用を考えてきた学生グループ.しかしゲストに出資者の滝久雄氏や,設計を行った隈研吾氏の設計事務所の方,益学長を含めた本学のブレーンと予想以上の仰々しさだった.

 

Timeframe

日程は2日間で,正門脇の100周年記念館で催された.

1日目は施設の構造やコンセプトの簡単な紹介と,上記の方らのスピーチ.ぶっちゃけ昼飯の直後にスピーチとなり,睡魔との戦いにしんどいものがあった.

Objective

その後,ワークショップとしてグループワークが行われた.テーマは先述の通り,TAKI PLAZAの利活用の促進だ.ただ単純な促進の検討ではなかった.班ごとに若干異なるテーマが与えられた.私の班は,イベントを通して日本人と外国人の交流を促せというテーマが与えられた.他には施設の特色の活かし方といったように,全体的な方向性は同じなものの,細かい部分の毛色が異なる.

Material

作業のため,ポストイットやポスター,マーカといった文房具に加え,物理的な構想のためにエスキス模型や設計図も提供された.後者はどうやら企業秘密や保安上の問題もありそうなので,ここではそちらの写真は控えておく.

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What is TAKI PLAZA?

ぶっちゃけ現役東工大生でも,TAKI PLAZAのことは知っていても,施設の内容などはあまり分からない人が多いのではないだろうか.かくいう私もそうだった.

なので簡単に補足したい.コンセプトは以下の通りだ.

「外国人学生と日本人学生がここで出会い、絆を深め、共にまだ見ぬ未来を生み出そう」

トップレベルの大学とはいえ,日本人特有のシャイ,あるいは東工大生らしい理系的な卑屈さ(問題発言かもしれないが自嘲ということで)もあり,コミュニティが固定化している.研究室のコミュニティに籠もっていたり,同国同士で仲良しグループを作ったり.これは悪いことではないし,そうでない人もいるが,コミュニティをより流動化し活性化させたい狙いがあるようだ.

Architecture

そこで階段や吹き抜け,ガラスの壁を多用したオープンな施設が建築的なコンセプトになっている.

Function

中にはカフェが入る他,相談窓口や簡単な工作機器の整えられた作業室,海外の雑誌などが整えられる.

屋外の階段状の屋根も一部利用できる.エスキス模型で柵が設けられているのが分かる.内部と同様,階段が建築的な特徴である.植栽は隈研吾氏らいい印象を受ける.なお高所は安全のため鍵がかけられ,イベント時などにのみ開放されるようだ.

 

Workshop

そして今回のワークショップは色々と難しかった.

まず言語.募集ページには日本語と英語とあったので安心して申し込んだものの,蓋を開けてみればほぼ英語だった.自分の英語力のなさの過失とはいえ,寝耳に水の気分だ.

またワークショップの方向性,アプローチもこれまでのものとは違った.というか色々やってきたと言っても,ほとんどがTOTALの経験で,これはそこの担当教員の色とかが出ている点も否定できない.エコーチェンバー的だ.主催者によってやり方に若干の違いはあったものの,アイデアをたくさん出すという方向性は一致していた.またあるべき姿を先に定めバックキャスト的に行う経験が多かった.そのため私はこれがジェネラルだと思っていた.ただそうではなく,エコーチェンバーに気づいた構図だ.これはTOTALを責めているわけではない.私の経験に多様性が思いの外欠けていたのだ.

ではどうやったかと言えば,現状の問題を洗い出しボトムアップ的に姿を描いていった.そこでアイデアを発散,収束させるのではなく,真に根本的な課題を追求していく姿勢をとっていた.

こうした2点に気圧されてしまった.そのためあまり議論に参加できなかったのはもったいなかった.ただやはり実際のコミュニケーションの刺激は言葉に変えがたいものがある.

Remote by extra tool

またMaterialで言及すべきだったかもしれないが,今回は運営からSLACKの部屋が用意された.そこでさらに班ごとの部屋が作られ,物理的なイベントの時間外でも交流できる機会が設けられた.日程は2日間だったものの,間に一週間開いたため,その間に議論を深めることができた.

また私ら独自でZoomでも2時間程度,追加の話し合いの時間を捻出した.そこで大まかな方向性が決まり,班の有志がSLACKでディティールを話し合いながら,2日目までにスライドの大枠を作ってくれた.

そうした背景もあり,2日目はディティールをさらに練ることに集中できた.スライドの細かい修正を主として行った.

そう言えばメンバーについて話していなかった.4人だったのだが,個々人を書くとアレなので属性でまとめておこう.

4 members

Japanese 3, Overseas 1

Archtecture 2, Civil 1, Computing 1

Dr. student 1, Mr. student 2, Bachelor student 1

man 3, woman 1

海外メンバーがやはり積極的だったが,これは日本人がシャイすぎる裏返しかもしれない.彼が英語の校正までしてくれたので,非常に助かった.Thank you.

Presentation

スライドはほぼほぼ他メンバーの成果物なので紹介するのは非常に恐縮だ.

非常にきれいで,良くも悪くもコンサルが作りそうだなという感じだった.

そのため最後のパートも務めた私のスクリプトだけ記念に載せておこう.

30分くらいでざっとまとめたので,文法的な誤りは目を瞑ってもらいたい.

As stage1, events will be always held.
Also we can add some temporary events.
It's first day.

Next, to enhance voluntary communication, they should schedule themselves another day due to get social coupon.

Then, They will connect SNS so stage 2 make them more continuous friendship.

Initial cost per a station is estimated 1 hundred and thirty thousand yen.
Stations will be placed 2 or 3.
So total maximum cost is 4 hundred thousand yen.
To propose nostalgy and to reduce budget, we consider to install retro game.
Displaying system use new monitors and projector in workshop area on B2F, as using prepared function in TAKI-PLAZA.
TAKI-PLAZA is very opened due to atrium. Therefore, noise would be problem. For prevention, we choose directional speakers.
And also we should buy sports table such as billiards.

Recurring cost is drink, food and paper coupon.
We expect management to be run by volunteers as part of student activity.

Wrap up.
First, people walking main street can see and access TAKI-PLAZA event.
The first time, different language is too difficult to communicate with.
Then 1 phase approaching help them.
Social coupon enhance it.
So TAKI-PLAZA become lively.
Recurrent events will be also held.
As result, Friendships continue to grow afterwards.

other teams

他のチームの発表としては,華金にBarを開いて,飲みニケーションで横断的な交流を図るとか,週毎に国を決めて独自の遊びやマナーを含む食文化の発信を図るとか,蔵前工業会などのオフィシャルなイベントを誘致しつつSNSを作るとか.

1つ目なんかはイギリス留学のScience MuseumのNight Museumに近いものを感じて面白かった.私自身としても昼のみならず,夜を中心とした活用を考えたし,提案したいところではあった.メタ的かもしれないが,幸い守衛室も真隣なので安心ではないだろうか.

 

pytho.hatenablog.com

 

まとめるとどこも非常に多様で面白かった.またチームごとに細かいテーマが異なっていたがために,内容が被らなかったのも幸いで,運営に唸る点だった.

ただ席の位置的にスライドが見にくく,また1時間英語で聞きっぱなしだったので,体力的にかなり厳しいものがあった.質問もほぼほぼ留学生しかしてなかったし..

 

Result: Award

賞は4つあって,出資者,建築事務所,本学理事,運営委員会からそれぞれ贈られた.

チームは6つあったので,ぶっちゃけヒット率高めで平和だ.

そこで私達は建築事務所から表彰いただくことがかなった.

メンバーとしても相性のいいところだったのだろう.

私自身,スライドなどから建築コンペに近いものを感じるところもあった.

コメントとしては,建築的・物理的な利用をよく考えられているとのことだった.

賞品として,設計者の隈研吾氏の著書を頂いた.

班の人数分ということで5冊ということだったが,当初からの欠席とゼミで3人になってしまったので,やや困ったところだった.なお英語開催ということもあり,英訳版もあった.良くも悪くも積本が増えた.

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さらに

ぶっちゃけ最初は本に挟まれた栞なのかと思っていた.

 

other teams

ちなみに他は,先行入場券や出資者がぐるなびを創業したということでカタログギフトやお菓子の小包を貰ったようだった.

うちが1番の当たりでは..?:)

 

Conclusion

今回はもうまもなくオープンのTAKI PLAZAの活用を考えるワークショップに参加した.

事実上の英語開催の障壁は高かったものの,英語含め非常に刺激的だった.

英語はさらに勉強しないとですな.

久しぶりに物理的なワークショップに参加できたのもいいリフレッシュになった.

しかしそれでありながら,SLACK,ZOOMというツールも積極的に利用でき,スキルがより磨かれた.

結果的に高い建築的な評価をいただけた.

 

2020冬にオープンというあるので,年内のオープンだろう.

冒頭の写真のように,建設用の壁も取り払われ,あとは内装工事や機材の搬入だろう.

もう少しで修了してしまうが,残りの学生生活での利用が楽しみだ.

また卒業生も一部施設を利用できるようなので,卒業後も機会を見て訪れたい.

 

Appendix(?

オンラインで使えそうなツールとか,コミュニケーションとビジネススキルの関係とか.

An Online Visual Collaboration Platform for Teamwork | Miro

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大企業の新入社員「コミュニケーションばかりの仕事に不安を感じる」という投稿に注目集まる | キャリコネニュース

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1日目の昼食.初めて学内のフードトラックを利用した.味は普通だったが大盛り無料で500円なので満足.

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2日目の昼食.大岡山ロータリー脇にある海鮮店.800円.

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 夕食@ナカメ

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