後輩や学生時代の同期・友人に就活・転職の書類について,まれに相談を受けるのだが,最近の社内研修で注意されたことも含め思うところがあり,いい文章を書くためのコツは共有されるべきだろうということで記す.
ただ業務内で得た知識を不用意に扱うのはコンプラ的にマズいので,内容は意図的に普遍的な内容に留めるものとする.
そのため詳細を知りたかったり,それを踏まえたフィードバックを求める人がいれば,直接個人に相談していただきたい.
とはいえ,内容を絞ると書けることとしては,具体的に書けということくらいだ.
ただこれは案外難しい.
意識的に書いていないと,逃げ的な心理があるのか,抽象的に曖昧に書きがちだ.
これは日本特有の文化とも言えるだろうか.
日本語は遠回しな表現が多く,それがビジネスコミュニケーションでも表出してしまう場面が多い.
柔らかな断り方などの日本文化も尊いものだが,抽象度が高すぎると何をいいたいのか分からない.
特にESや経歴書であれば,具体的なエピソードを積極的に盛り込むべきだ.
例えばサークルや営業の業務経験でPDCAが磨かれましたとしよう.
書いている内容自体は悪くないが,あまりに普遍的で個性が感じられず,その人のバックグラウンドが何も見えない.
そこで前述のとおりエピソードを絡めることは,最も簡単な手法だ.
営業で***から***という目標を定め,毎週振り返りを行うPDCAの業務プロセスを自身に課したことで,営業成績が1.1倍になりました,目標を達成し社内表彰を受けました.
こういう方が望ましい.
さらにエピソードの中にも積極的に数値を盛り込むことが挙げられる.
たくさん頑張ったという記述では相手に程度が伝わらない.
社内表彰は1つ目安にできるが,これも会社ごとの評価基準があるため,普遍性に欠ける.
そこで成績が何倍だとか,売上実績としていくらまでといった普遍的,定量的指標が強い.
こうした数値は言葉でも伝えることはできるが,数字の利便性には敵わない.
だからこそビジネスでKPIが重視されるわけで.
定性的な評価が簡単に公平に行えれば苦労しないのだが.
ちなみに最後に私自身の校正のエピソードを加えると,友人でありつつも,落ちられたら責任感も感じるので,結構強めにローコンテクストで伝えた.
それこそ当ブログの記述のように率直に.
ただやはり友人同士のコミュニケーションとしては若干不適切で不快感を与えてしまったようにも思う.
これはプライベートに限らず,社内コミュニケーションでもやや課題に感じるところでもあったりする.
ENTJな気質を理解してもらえれば幸いなのだが,関係者全員の理解を得るのも難しいので,自身の態度を改めるべき側面もあろう.
また転職用の書類というのは未知の世界で,雛形はあったものの,書きにくさを感じた.
さらにそのフォーマットが見本なだけに,上述のような抽象度を受けたの今回の執筆理由の一因になっている.
参考に文章作成や転職の興味深いリンクを記録する.
「スパっと転職できる人」に変わるためのコツ | 就職・転職 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
「旧帝大卒なのにパート 『学歴なりの仕事』がしたい!」高学歴自慢主婦の投稿が大炎上! 専門家に聞いた: J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】
Amazonの会議はパワポ禁止 「事前に資料は配らない」理由:日経クロストレンド
いうて私の当時の文章の酷さもなかなかのものだが.