AOKI's copy&paste archive

高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

社会人ワークショップ

先週末、会社のCXOも交えて、社会貢献:ボランティア的活動に参加したので、簡単に感想のメモをまとめる。学生以来のワークショップとしてはしゃいでいた。



pytho.hatenablog.com

 

インクルーシブ・包括性において一般に平等が重んじられるのに対し、結果的に本人の自主性、自由が強調されたのは興味深い。
自由で個人を尊重した経営は近年成功事例も多い。GoogleNetflixが代表的だ。同じく若いTech系の企業としてシナジーや実現性も高いだろう。

 

  • 自由な組織について

NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX

 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

  • 人事制度について:Google

ワーク・ルールズ! 君の生き方とリーダーシップを変える [ ラズロ・ボック ]

不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ (ハヤカワ文庫NF)

 

pytho.hatenablog.com

 

冒頭の自由さは、リベラルからリバタリアンへの変化と言える。直近の先進的な取り組みとしてリベラルが台頭してきた中、リバタリアンのコンテクストから施策を試みるのも面白いだろう。
そもそもとしては上記の前提知識も含めたものとして、就労規則撤廃という私の過激意見に大きく依拠したのはやややりすぎた感もある。
とはいえ、リベラルにハードクレーマーの奴隷となって禁止を列挙する不自由な公園より、自由とそれに伴った責任の教育機会も包摂する訪問先:あそびーばーの哲学・理念の方が健全だろう。個人の感想にはなるが、危険やリスクを敬遠する余り、社会全体が過保護な印象もあり、その揺り戻し・是正としての社会保障の一部の断捨離も合意が得られるだろう。ただし完全なアナーキズムには賛同しきらない。
さらに政治的な文脈を蛇足すると、弊社の労働者権利(・福利厚生:一般のJTC比)の弱さも1つトピックになりうるかもしれない。フラストレーションの蓄積やパワーバランスの是正が、背景の力関係に隠れているかもしれない。
主題に女性に焦点があたっていない点は、全体を通した課題感があった。しかし女性のペインが起点であることを強調した上で、女性や弱者全般を包括したインクルーシブな提案の文脈を担保できれば、筋は通せるだろう。
またチームの関心がキャリア観に寄っていたものの、訪問先が子供向けの機関だったため、訪問中の軸がややブレ気味だった点も否定しきれない。子供から学んだ経緯や家族観をやや強調してもいいかもしれない。
最後に余談だが、現地の高校教師と話す機会が多かった。社会人になり子供もいなければ接触機会がないので、そもそもが会社による機会の提供としてありがたかった。そこで地理必修化が話題になり思い出された。私自身は業務上において、GISに関連した社内アセットの可視化や戦略策定を行っている側面もある。そこで出張授業や講義資料に資する情報を提供できる可能性も感じられた。なかなか会社に閉じこもっていると、その一面的な価値しか見つめられないのは残念だ。もっとも社内機密の扱いには十分な注意が必要なのもまた事実でもある。
こうした経験も通じて、やはり東京はリベラルで多様性を訴えつつも、その実務においては予想以上にこれを実現できていないことを痛感した。地方のコミュニティの方が、個人の特性に応じて越境的な能力を発揮し、小さな社会だからこそ風通しや顔見知りが多く、多様性も担保されやすいように感じられた。