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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

サブカル談義

ネタバレ前提です

映画

Psycho-Pass

また4DXで
まず4DXに関しては非常によかった。
ドッグファイト的なシーンがあるが、特にそこでのアクションというか臨場感がよかった。
一方でかなり残念だった部分もあり、全体的に音量が小さい印象があった。
これはそれ以外では直近、音響系が強化されたものに慣れてしまっていたのも影響あるかもしれない。
ただシリアスな会話シーンでもともとボソボソ気味で喋っているシーンに併せて環境の風を再現するにあたってファンの回転音にかき消されてしまうのはさすがにナンセンスに感じた。
せっかく水とかの演出に投資しているのだし、音響ももっと金をかければいいのにもったいないと強く感じた。
オープニングの曲も爆音で聞けるのを期待していたので、同じくやや残念だった。
後述のコナンではこれはそこまで感じなかったので、4DXの欠点というよりかは上映回個別もしくはタイトルごとの音量設定の問題とかかもしれないが。

雑に抽選応募したフェスが通ったので、その後一般開放しているので思ったより応募が少なかったと読む、そこで音楽欲は満たせるので良しとしよう。

シナリオは否が応でもこれまでのシリーズ展開の影響を強く受けている。
良くも悪くもある程度結末が時系列の捻れた3期の影響で知れているので、展開の意外性は弱く、むしろ納得感をどれだけ得られるかのプロセスが重視される構成になっている。
これは賛否が割れそうだが、個人的には別にミステリーというわけでもないし、むしろプロセスにより注目しやすく新しいめの表現方法として高評価としたい。

結末の腹落ちもして、特にエンディングとの関連性は優れていると感じた。
また主人公のみならず脇役にも部分的に歌詞に重なる状況があるように思ったし、そういった社会的なしがらみが全体を通してうまく表現できていると思う。

あまりシリーズの評価に脱線するのもどうかと思うが、シリーズでも随一の評価が得られると思う。
個人的には1期の完成度にはどうしても敵わないが、それ以外には勝ると感じた。
ただ3期は意外と詳細を忘れてしまっている感もあるので、この映画の結末も踏まえて再走したい。
やはり2期は挽回は難しいと思いつつ、最近アベマで見たシリーズは特に3部目が優れていると思った。それ以外は良くも悪くも蛇足、追加エピソードとしていい収まり感にも見えた。

3期と映画の時系列の逆転は上述の通り高評価としたいが、他の観点でも評価できる。
おそらくそのまま放送していた場合は2期的な展開の唐突感の再来や主人公の総入れ替えが固定ファンには耐え難かったと思う。
そこをうまくガス抜き的に対処しつつ新風を吹かせられたのも評価できる。
それでいながら映画末尾で本流の続きを匂わせるのもマーケティングの作戦的に妙味が出ている。

プロファイリング的なものや哲学的な要素・テーマ・会話が少なかったのは少し残念だったかな。
固定ファンはこうしたテーマの考察が好きそうな印象があって、かくいう私もその派閥の小さな一人ではあるが。
劇中の聖書の引用は多分他人が十分に考察してくれているだろうから、追って参考にさせてもらおう。
ただ聖書はありがちすぎて、失礼ながらちょっとショボいような印象もあっただろうか。

声優陣もいいよなあと思った。
1期当時は花澤さんもまだアイドル声優売りのブームの筆頭みたいな感じもあった気がする。
ただいい感じに銀よろしく燻されてきた感がある。
アイドル売りが悪いわけでないが、旬を縮めるのは悪手に思えた。
そこで技術を熟成していけたのは僥倖に思える。
特にアイドル売りも女優も外見至上主義市場への参入を宣言するのに対し、正統派声優であればむしろその見た目の劣化としてのルッキズムの欠点を技術向上にプラスに転換させられる。
沢城さんなんかもぶっちゃけかなりのベテランながら、それで姉御キャラを中心に強い。
大塚さんも軍人系の渋いのがあっている。ま、さすがに話逸れすぎか。

最後に結論に少し触れとこう。
最後の殺人はシビュラ上は犯罪になっておらず、これは一見免罪体質に見えるがそうでないのがうまくできているなと。
相手が人でないことを理解しているから殺人には該当しないと。
故に普通の心を持ちながら犯罪としての自覚の遡上が上がらない。
だから裁くなら裁判を開くしかないという究極すぎる自爆。
これはなかなか難しいことを視聴者に問いかけてくるものだ。

で、これを劇中社会で問いかけるには、法の支配の議論を再開させるという本来の目的を達成しつつ、シビュラのシステムの暴露のリスクもまた孕んでいると。
しばしば常守はそのカードをチラつかせており、ある意味切ったとも言える。

劇中のような法の支配の無効化はさすがに非現実的で、仮に実現するにしても300年は先だとは思う。
現実には法の支配の対義語は権威主義とか軍事支配になる。
そこまで刺激的ではないものの、大裏ではこの作品も昨今の世界情勢に問題提起しているとも見れないこともないようにすら思えてしまうのはさすがに考えすぎか。

最後の最後にコメントを足すと、虐殺係数というのはやはりどう考えても伊藤計劃を強く意識していると感じざるを得ないし、実際インスピレーションは受けているんだろうな。
ちょっとここはパクリ感というか浅いというか、あるいは伊藤が深すぎて、この作品に対してはやや残念ポイントとなるところもあった感もある。

マリオ

3年ぶりくらいにIMAX
SNSでの評判に違わず最高だった。
こっちはマス向けにライトな雰囲気で、欲しい物を詰め込んだお子様ランチ的な感じだった。
しばしばディズニーに対比されるが個人的な比較の例を挙げるなら、最近のそれらは有機系という感じでリベラルの底流が共通している。

字幕で見たが主役の声当ても非常によかったし、キャライメージとの整合性も技術的にも:なんちゃってTOEIC800でもほぼ理解できるような子供向けだから当然だがいい英語でもあった。

IMAXは意外もよかった。
正直あまり期待はしていなかったが、思ったより3Dの没入感と遠近感が深いものの1時間半見てもあまり疲れも感じなかった。
それから想像以上に音響がよかった。

作品内の音楽は可もなく不可もなしだった。
もちろんシリースの有名音楽やそのデフォルメが使われるのは激アツなのだが、意外とそういうシーンは少なめだった印象だ。濫用すればいいものでもないが。
割りと普通の有名なPops系が使われているのが対比的に若干意外でもあった。
別に雰囲気はあっているので問題はないし、むしろその掛け算の効果には舌を巻くまであったが。

強いてコメントするならピーチの頭身とかが若干気がかりというか違和感的なものがあったくらい。
マリオ兄弟はデフォルメされているし、他の人間キャラは出番が少ないので気にならないが、ピーチは割りとデフォルメが弱い割にそれでいて頭身は低いのでチグハグというかちんちくりん感がカッコよさとギャップがあるのが惜しい感じはした。

ギャグ的なシーンも程よく全体的にいい仕上がりではあった。

コナン

人生初4DXで
正直ますます黒の組織の個々人の動き・目的がよくわからなくはなった。
あと地味にスケールがエグい。
もはや国際的過ぎるし、黒の組織側も犯罪組織の範疇をこえかけているというか、後述の通りもはやギャグかというか。
まあそこは潜水艦のサブタイトルの時点で十分に予想できるが。
コナン映画は割りと本筋の話が壮大すぎてギャグと紙一重感もあるので、4DXとの相性はよかったと思う。
施設の爆発とかがもはやエンタメとして昇華できていて、それが好相性という。

あと年々灰原の魅力がじわじわとにじみ出ている気がする。
というか徐々にデレてきているのかな。
昔の映画・アニメ内ではもっと硬派・冷血な印象がある。
ツンデレはやはり王道ということなのだろうか。この評価は浅すぎるかな。

BLUE GIANT

Dolby Atmosで
音響の素晴らしさを特筆しては正直感じなかったものの自然にいい音楽を聞けていたのだと思う。
シナリオは苦くも熱くていい。まさしく青い。

ちなみに経緯としては最近までこの作品は全く知らなかった。
たまたまそろそろ国内で上原ひろみさんの公演が見られないものかと公式HPに訪れたら、唐突にこのティザーが流れてきて知ったのがきっかけ。
結局、上原さんの公演は見られなかったが、代わりにいいものが見られた。
この人の文化も国際的なプレゼンスが高くて、日本発信の文化も底堅いよな。

TVアニメ

推しの子

1話の引きが強すぎた。
それに比べると以降の各話はいい感じに落ち着いている。
主題歌含め初動のマーケティングに相当力を入れているのは明らかだ。

アイの存在意義はシニカルだが面白い。
まだ途中だが主人公らがそれと対照的に書かれようとしていそうなのも表現的に上手いよね。

個人的にはアイのメタ的な捉え方もまた非常に面白いと思っている。
アイドル、芸能人なんて特に前者は偶像なのだから、そんな真正直である必要はないと思う。
顧客が欲しいように振る舞う、水商売とある意味変わらないような気さえするが、それが資本主義における最適解ではないだろうか。

個人的にはVtuberを推しつつもその社会的な評価の低さは葛藤的なものもある。
ただそういう心象を救える意味でも、むしろ双方が真正直にアイドルマーケティングを行ってガチ恋なんてキショいことをするよりかも、嘘のスパイスが入っていた方がむしろ救われる。
お互い画面に正対した引きこもりキショオタクなんて、なんて悲しいんだ。それならお互いにネットで好きを交換しつつ、気持ち的にも金銭的:投げ銭にも、それぞれの実社会で健全な関係を作っていてほしいというものだ。

推しも色んな形があると言われ、私は割りと陰ながら応援型的な感じだ。
タイトルにもしているわけでそうした多様な推し方に関する話題も提供されることを少し期待もしている次第。

鬼滅の刃

安定していいね。
言葉少なくともそれで十分な感じ。
冒頭の上限会議は作画といい豪華でしたな。

今後の予定:別チャネル

ゴルチエ

チケット定価激高だけどこんな面白そうなのスルーするわけにはいかないよね。
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宝塚007

当初、日比谷で見ようと思ったが1週間くらい出遅れたら全日完売していて震えた。
なんか引退する人がいて余計に争奪戦らしい。全然この界隈しらんけど。
007という題材が個人的にいいなと思っていただけに残念に思っていたが救済がありそうで安堵。
これ次第ではいつか現地も行ってみたくなるだろうね。というかきっとそうなるに違いないのだが。
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