AOKI's copy&paste archive

高専から駅弁大学から東工大へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

自動車産業と社会課題ほか

多分,年末年始も忘年会もないことだし,親の実家への帰省も難しそうだし,籠もりきり,缶詰で作業することになると思う.

多分,ここを書いている暇もいよいよなくなってくるので,頻度が著しく落ちそう.

借りた本も研究に関係ないものは読めずじまいになるかも.

 

研究内容との直接の関連はないが,類似する話を最近非常に目にするので,改めてまとめておきたい.

 

pytho.hatenablog.com

 

豊田社長記者会見 

自工会 豊田章男会長 、カーボンニュートラルと電動化を語る 「自動車産業はギリギリのところに立たされている」 - Car Watch

上記の記事の引用のツイートを見かけた個人的な ファーストインプレッションは以下の通りだ.

 

感想

実際のところ,EVに関連する研究内容だし,ポジショントークな部分は否めない.

ただ上記の記事は天下のトヨタ様の発言をまとめたものとしては,非常に弱気と感じざるを得ない.

こうした発言は産業界や投資家への影響も大きそうだ.

気になったのでトヨタの株価の推移を見てみたが,この発言を受けての変化は特に見られなかった.むしろ公共交通から自家用車への移行のためか,ここのところは上昇トレンドに見える.

 

攻めのテスラ

翻ってテスラのイーロン・マスクは攻めの印象だ.

燃料電池トラックのベンチャーだったニコラも強気の数値,発言で注目を受けていたが,虚勢(というか詐欺?)だったので,強気を一概に評価はできないが.

そう見れば市場は豊田社長を冷静と見るか.

 

守りのトヨタ

上記の記事の発言の中には,様々な数値が具体的に示されている点は評価できる.

そのモビリティである軽自動車しか走れない道、その軽自動車しか相互通行できない道が日本には85%です。

ただこうした発言は微妙だ.事実ではあるが,実走行との関連は低い.

労働人口の言及も自動車産業が日本を支えるために善意で雇っているというよりかは,先述のコロナ特需が優位だろう.

こうしていくつかの部分を穿って見れば,経営者特有の舌のうまさに舌を巻かされる.

 

さも日本の”産業を守る”ためのように述べているが,そこは完全に守りに入っている.

グローバルのEV市場を取りに行くような気概が感じられない.

これは以下の記事にもあるように,トヨタ,あるいは自工会のメンバーのメーカがEVという破壊的技術に乗り換えられなかった証左だろう.

そもそもできていれば,テスラを提携のタイミングで買収していたはずだろう.

 

さらにそれに際し,政府の補助を求める姿勢も苦しい.

むしろ経産省環境省の官僚に尻を叩かれるのが自然と思える.

 

 

トヨタ批判

トヨタEVが、なぜ遅いのか失敗を認めない誤記事 | 中古車買取査定君のくるま情報

毎度おなじみですが、メーカー資料をメーカーの好都合のままに解釈し、メーカーの代弁者で説明してしまうが池田氏の記事です。
そこには、メーカーの言い訳や詭弁を突き、コメントするジャーナリスト本来の知識や役割が一切見えません。

(中略)

「大手新聞社の多くは、記者は多分全く意識していないが、ドイツのプロパガンダに強い影響を受けてしまっている。」

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1908/26/news032_6.html

全くの誤りであり、トヨタHVを妄信するあまり、物事を本質が分かっていない様子。
断片的側面だけを見てトヨタ擁護を繰り返す池田氏

 

カーボンシャーシに関する言及は読んでいてなるほどと思った.

研究においても本体の軽量化は考慮していなかったので,含められればと思う.

 

引用にもあるように上記の記事では,池田氏を筆頭に自動車関連のジャーナリストを痛烈に批判している.並行してトヨタを中心に,EV転換に乗り遅れたメーカも非難されている.

EVとイデオロギー

EVに関する議論は,革新派と保守派(ガソリン車支持)の対立が,激しくなっていると感じる今日だ.

というか環境のテーマがそういうもので,アメリカ大統領線にもあったようなものに似たイデオロギーを感じる.

技術とイデオロギーというと文脈は変わるが,以下が示唆に富んでいて面白い.

 

www.youtube.com

 

科学理解:環境問題意識の醸成という社会課題

日本の科学理解はやはり未熟か.

環境を始め科学分野について,市民の関心が高く,深く議論されるのはいいことだ.

しかしデータに基づかない妄想だったり,デマが広がることは望ましくない.

日本学術会議が政治的議論になったりして,そもそも周知もされていない状況が危うい.

この辺を含め,修了後にでも下記を再びまとめてみてもいいかもしれない.

 

pytho.hatenablog.com

 

皇室でも大学でもYoutuberでもいいから,アウトリーチという日本の潜在的な社会課題解決を期待したい.というかそういうことを少しやりたくもある.働きながらも難しいだろうが.

Youtuberといっても,中田敦彦,DaiGoあたりがアレで,そもそも数字取れる,ウケるのがああいうのだから,かなり難しそうだが.

 

 

日本のMIRAIは?

双子の赤字

ぶっちゃければ,EV自体の議論はどちらでもいい.

ただ日本がこのままEV化の流れに取り残されると,いよいよ日本の未来も真っ暗ではないかと思った.

 

双子の赤字だ.


日本はこれまでバブル景気と加工貿易で大きく成長してきた.

半導体や家電は日本の主要産業としては,既に力を失ったが自動車はまだ日本の中枢産業だった.

しかしEV化の流れに乗り遅れて,自動車の外需を取り込めなくなると,マクロ的に日本の貿易黒字が大きく減少する.大きな市場だったアメリカも,テスラの勢いがさらに増せば,売上の減少は不可避だ.

また国内でガソリン車が使われ続ければ,石油の輸入を止めることもできない.

EVは再エネによりエネルギー自給率を高めることもできるが,保守でこれは達成できない.

 

こうして構造的に貿易赤字が恒常的に広がることが予想できる.

さらに少子高齢化によって財政赤字が広がる.

2つの赤字,まさしく双子の赤字は,歴史的にも国家的難問であることが示されている.

現在は財政赤字でも日銀の働きと貿易黒字でなんとかなっているが,貿易赤字となると一気に状況が悪くなるかもしれない.

 

pytho.hatenablog.com

 

 

大東亜共栄圏

こんな副題をつけると顰蹙を買いそうだ.

もちろんかつての植民地支配は忌避されるべきだが,そも日本に統治する力はもうない.日本は前述のとおり衰退不可避だ.

そうした中で地政学的利点を活かしながら共栄を図るのが最も賢いと見える.

そういうニュアンスだ.

 

そういえば脱亜論は読んでみてもいいかもしれないなあ.

 

ところでコロナ対策やIT戦略において,台湾の台頭は目をみはる.

親日と言われるが,ある意味中国が抑止しているのは,日本の産業界からしたら助かっている面があるのではないか.

 

「モノづくりを考えると、工場へのアクセスも大事です。僕が設計するものは日本で作ると割に合わないし、そもそも作れる業者がない。その技術がいま台湾に集まっているんですが、福岡だと台北と東京って同じ距離なんですよ。ここだったら、30、40分で博多に出られるから、午前中に家を出れば昼前には台北の工場に着く。このアクセスの良さは大きなメリットですね」

この話の流れで、「日本からイノベーションが生まれないのはなぜだと思いますか?」と質問した。その答えは、しごく明快だった。

「その理由はハッキリしていますよ。日本のメーカーに勢いがあった時代って、エンジニアがトップに立っていたじゃないですか。ホンダもソニーもそうでしょう。僕は、そうじゃないメーカーってひとつも知らない。でも企業が大きくなって、営業とかマーケティングの人がトップになってから、面白くなくなった。今は営業マンのほうがエンジニアより給料が高かったりするでしょう。泣けるよね。少なくとも、アップルはそうじゃなかった」

 

signal.diamond.jp

 

なるほどね.面白い.

 

 

トヨタのいいところ

ここまでトヨタを中心にEV保守派を批判するように書いてきた.

しかしトヨタもさすがと思うところもある.

KINTO

例えば車のサブスクKINTOだ.

地方はしばらく自家用車が続くだろうが,別の交通機関も便利な都市では自家用車が余っている.これまでは買うか,レンタルしかなかったが,そこにメーカ自ら新たな選択肢を提示できているのは好感が持てる.

パーク24を受けていた時に,とんでもない競合が現れたのではないかと焦ったものだった.

さらに地方のMaaSなどへ広げられるとよさそうだ.

また自動車の販売としてディーラの存在価値の低下は避けられないが,保守管理の拠点として一定の需要は残りそうだ.

 

pytho.hatenablog.com

 

FCV

また先述の記事ではFCV開発を強く批判している.

確かに昨今の状況において,あちらもこちらもな姿勢は評価の分かれるところか.

日本一のトヨタならではの戦略とも見れるかもだが.

確かに乗用車においては高コストな上,ステーションの建設の低迷が足を引っ張っている.

しかしいずれの課題も商用車であれば,相対的に軽微な問題になる.

実際にバスでは空港や臨海部を中心に導入が進んでいる.

日野との提携も発表されているので,この取り組みは一概に批判できない.

とはいえ開発が難航して,次世代バッテリーの開発がうまくいけば,商用車を含めすべての市場を奪われる可能性もある.

2021年読みたい本リスト+@

 

pytho.hatenablog.com

 

ここのところ読書欲が強い.

とはいえもろもろでそれほど時間も確保できないのが辛いところだ.

 

ちなみに伝統的文学(夏目漱石ドストエフスキーなど)は,地元の図書館での入手性も高いだろうから,社会人になってからでいいかなと先送りしている.興味は非常にある.

  

f:id:pytho:20201210150325j:plain

pytho.hatenablog.com

 

先日,本関連で少しネットサーフィンをしていたら,本学の書評プラットフォームがあるのを発見してしまった.いささか機を逸しているが,在学中に見つけられたのは僥倖だ.権限的にはオープンアクセスのようだが,図書館の公式サイトからのリンクも見られないのでリンクは一応示さないでおく.

下記は概ね同様のことが行われている.

 

東京工業大学附属図書館の本棚 (東京工業大学附属図書館) - ブクログ

 

今後,書評を行うにあたっては,上記のようなプラットフォームの利用もかなり視野に入ってくる.また選書する上でも参考にはなりそうだ.私はタイトルと冒頭の雰囲気で直感的に読むのを決めるタイプだけれども.

 

また学生の用いる学校のプラットフォームと言えば,最近就活のまとめのページもできたようだ.執筆依頼のメールも来た.会社名と個人名の情報,匿名性のジレンマもあるので,本の虫になりすぎていなければ,論文提出後に書こうか.そのタイミングで情報のニーズがあるかも怪しいが.

 

さて,読みたいのをリストでまとめておこう.

 

上記の書評で多くあったのが以下のシリーズだ.世界の歴史的有名文学や伝記を平易な英語で編著されているらしい.教養と英語の一挙両得でこれはもはや買いかもしれない.

Amazon.co.jp: ラダーシリーズ

 

あるいは世界各国の英語電子雑誌…?

電子ジャーナル・電子ブック | 東京工業大学附属図書館

 

ほかにも岩波新書の新書にも興味深いタイトルが多く会ったので個人的にアツク要注目だ.

 

都市・交通

進化する都市 : 都市計画運動と市政学への入門 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

メガシティの進化と多様性 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

「交通渋滞」徹底解剖 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

自動運転の現状と課題 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

 

旅行

7日間で人生を変える旅 = 7 days trip guide | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

「超」旅行法 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

「鉄学」概論 : 車窓から眺める日本近現代史 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

250万分の1の留学 : それぞれの留学のカタチ | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

 

社会

文系と理系はなぜ分かれたのか | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

「育休世代」のジレンマ : 女性活用はなぜ失敗するのか? | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

マックス・ヴェーバー : ある西欧派ドイツ・ナショナリストの生涯 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

社会科学と因果分析 : ウェーバーの方法論から知の現在へ | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

科学の誤解大全 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

禍いの科学 | ストアで買う | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

文学

「さようなら」の事典 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

1ドルの価値 ; 賢者の贈り物 : 他21編 | 東京工業大学附属図書館 蔵書検索

卒業旅行妄想

卒業旅行を軽く妄想する.

学部は研究室で弾丸気味で豪ケアンズに行った.

ハワイに似ているかもしれない(行ったことない)が,日本人向け観光地になっていて異国情緒が下がっていたのは少し残念だった.

 

海外

ほぼほぼ行けないので妄想.

 

イギリス

留学が非常に楽しかったのでまた行きたい.

ロンドンで巡れていないところも多かったし,フォース鉄道橋やドーバ海峡といった地方も行きたい.

世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は... | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

アメリ

ポートランド

都市・交通計画において先進的と言われていて下記の動画も興味深く行きたいところ.

一応,3月から羽田からポートランド国際空港までのデルタ航空の定期便が復活するらしい.

トランジットモールや大陸のディストリクトの景観に加え,LRTのMAXも非常に興味深い.

というか私の学力がもう少しあれば,現地の交通について留学するのもありだったかもしれない.博士…?

www.youtube.com

 

NY

ブルックリン橋は非常に好きなのでぜひとも行きたい.

あとイントレピッドの博物館.

www.youtube.com

 

アジア

台湾

キーボードを始めIT機器の中心地なので,買い物も兼ねて行きたいところ.

屋台とかも面白そう.何より近くて気軽なのがいい.

 

香港

屋台的な繁華街のニュアンスで言えばこちらも.

ただ政治的不安も高まっているので,向こう5年は敬遠すべきか.

香港活動家・周庭氏に禁錮10月 19年の大規模デモ: 日本経済新聞

 

先日も渋谷で集会があり,無関心でいることに申し訳無さもある.

f:id:pytho:20201214234021j:plain

 

海上自衛隊は、中国への過度な刺激を避けるため、積極的な後方支援に慎重なもようだ。

英空母、日本近海に派遣へ 香港問題で中国けん制: 日本経済新聞

触らぬ神に祟りなしか.

個人的に現場レベルはモチベーションとして好戦的な印象だが,幹部は違うらしい.

 

今思えば,学部時代以前にもっと海外を巡っておくべきだった.特に高専在学時はかなり暇だったので.

 

 

国内

Go Toが延長になり卒業旅行に使えることを歓喜したが,状況は一転した.

新型コロナ: GoToトラベル全国で一時停止 12月28日~1月11日: 日本経済新聞

 

日本政府のゴタゴタ具合を見るに,このまま制度がなくなるということもあるかもしれない.

Go To自体が非常に議論を読んでいるので,政府はしっかりとコンセンサスを取らなければならないだろう.エビデンスの準備は難しいかもしれないが,自民支持層の地方経営者や医療関係者の落とし所を作らなければならない.

もちろんそれぞれの立場に立てば,賛成,反対に二分される.これを按分する仕事をこのところの政府は放棄しているように見える.ゆえにメディア,ツイッターなど広く市民分断が進んでしまっているのではないだろうか.

 

九州

福岡まで飛行機を使って由布院方面に観光列車を使いながら旅行したい.

 

京都

外国人旅行者が一掃されていて,京都旅行は絶好の機会と言える.

中学の修学旅行も嵐山,宇治方面や京都御所には回りきれなかったし,二条城や清水寺に改めて訪れたいし,選択肢が多くてエキサイテットだ.

 

瀬戸内

Go To適用は難しいようだが,またサンライズの旅行をしたい.

高松,倉敷,児島は当列車を使えば観光しやすい.

以前と同様に広島,松山もいいが,松山は飛行機必須と実感したのは,ごく最近のことで繰り返せない.

 

スキー

結局,昨シーズンも行っていないので.

 

離島

感染対策の目に立てば,これ以上に不適切な目的地はないので,所詮妄想だ.

船旅も意外と悪くないよなあという気持ち.

工学の入門書であり,展望と新研究分野を提示

今回は以下の書評.

 

ロハス工学

ロハス工学

  • 発売日: 2019/02/22
  • メディア: 単行本
 

 

総括すると工学の入門書の1つとして悪くないと思う.

 

脱線

脱線すると最近こんなのもの.底辺youtuberだがニッチな需要が若干あるらしい.

www.youtube.com

大学院から入ったので編入については存じませんが,私の頃は東工大編入試験は化学も必須でした.そのため一般的な理系問題の難易度が高く,専門性の比重は記述式試験では低い印象でした.あくまで私の個人的印象です.この難しさから,受験日には埼玉大学編入学試験合格の通知があったこともあり,私は東工大編入を諦めました.
しかし面接では席次,高専内申点を含め,専門性に関する質問があるのではないかと思います.この点は該当する専攻の他の経験者に聴くのが望ましいと思います.
一般に席次は推薦試験の足切り指標なので(私の頃で千葉大推薦編入に2割以内の必要ありなど),試験問題が難しい東工大編入での影響は軽微だと思います.もちろん席次は学力に概ね直結しますが.
長文になりましたが,参考になれば幸いです.

 

概要・感想

話を戻して本書の特徴をまとめると,土木,建築,機械,電気,化学,情報,農林水産,健康を軸にした環境的な取り組みがまとめられている.著者の所属する日本大学の郡山のキャンパスで行われている実験のエッセンスが強い.簡単に環境と述べたが,本の表紙,タイトルにもあるように厳密にはLOHASの見方を導入している.

先のような分野横断的であることから,それぞれの詳細な技術の紹介というよりかは,それぞれの入門的な情報について記述されている.また既存の書籍と異なり,そこにLOHASという今後重要になるであろう見方が加えられている.SDGsとの関連もある.これらは新研究分野としての展望も強いだろう.

そのため工学部,工業高専の入学を検討している生徒の進路選択の一助にもなりそうだ.また現役のエンジニア,工学部の学生も,他分野や今後の展望について知ることができる.

専門性より多様性を求める人におすすめだ.図表も簡潔に無次元化されていたりする.逆にアカデミアの要素が強い人は苦手な部分もあるかもしれないし,内容が薄いとも感じるだろう.私も後者は若干感じた.

 

要旨

第一部は地球規模の歴史,展望から,環境や持続可能性の重要性を訴えている.

第二部は,先に述べたように工業の各分野の取り組みなどが,オムニバス形式で紹介される.ただ順番順に詳しい印象だ.土木が比較的詳細にかかれているのに対し,情報などは一般的な話にとどまる.これは環境対策との相性もあるかもしれないが,日大の実験,筆者の所属,人脈のバイアスも大きい印象で残念だ.

 

土木

土木は知った話が多くこれによるところもあるか.

pytho.hatenablog.com

 

以下に他分野をキーワードでまとめる.:メモのコピペ

 

建築

スクラップアンドビルドからリノベ、コンバ
zeb熱貫流コジェネ新築率より既存建物へ
伊勢神宮

 

機械

ITブラックボックス
エネルギーの社会”システム”と自然
持続可能性CSR3RLCA
ポーターの仮説:環境規制が却って経済促進:日本自動車排ガス規制
ブリヂストンタイヤビジネス
発電車物流:エンジン効率,船舶優位性

 

電気

サイリスタ半導体
CPUブール論理演算:AI的
自作PC規格化標準化EVモジュール化,EV自体もV2G的要素化?
VREスマートグリッド

 

化学

農薬生物濃縮>BT剤遺伝子操作
ICEテールパイプ触媒:選択CCS
Green chemistry:元来回避:後手でなく
水素SMR>光触媒
バイオマスユーグレナ生分解性プラスチック
抗がん剤DDS
塩基SNPs解析テーラーメイド医療

 

情報

IoT公共インフラ管理センシング
ローカライズ:エッジコンピューティング/クラウド
AI,DL,教師データ
ビッグデータJavascriptcode
UAVリモセン,ヘルス,グリッド

 

農林水産

食料自給率,フードマイレージトンキロ
+水戦争
フードロス,栄養塩のバランス:リン不足
グリーンインフラ的:CO2,雨水
漁獲,陸海生態系
農業のエネルギー収支

 

健康

アクティブシニア:バイオ含め水道利用モニタ
スマートシティ,コミュニティ

 

日大研究事例紹介ほか@第三部

ロハスの家1200m2:建築強め?
地中熱,空気熱で空調低減≒再エネ
ヒートポンプ:海外大規模湖沼
死の谷
復興集落WS
コンクリート耐久性:緻密性,気泡:既知:凍害?
暴露実験
ディスポーザ:実現性,花壇栄養塩除去
分野横断:土木機械:橋梁UAV点検ラズパイ

 

pytho.hatenablog.com

 

>党研究室@埼玉大学

建設構造工学研究室 | 埼玉大学 大学院理工学研究科

財政の赤字はマジでヤバいかもしれない

要は以下の書評.

ぶっちゃけ下記に示す日経の記事も同じようなことが書かれている.

 

 

少し前までは財政赤字MMTとか自国通貨建でなんとかなるかなとも思っていたが,懐疑的になりつつあり,今回その根拠が強まった感じだ.

pytho.hatenablog.com

 

今回のまとめはサボらせてもらって,メモをほぼそのまま残しつつ,ところどころ引用したい.

>以下が個人的な感想・見解の部分で,他は書籍の内容だ.

 

筆者の言う「従来の日本の経済政策の問題点」とは、「客観的な分析を軽視し、主観や世論 をもとに場当たり的に政策を運営すること」、「目先の政治的軋轢が少なければ、のちに問題を惹き起こす可能性が高い政策であっても実施してしまうこと(あるいは、のちに問題が生じることが予想されても、その対応が政治的軋轢を伴う場合、どこまでも先延ばししようとすること)」、「それを疑問視したり批判したりする声が上がっても、真拳に応えようとせず、情報を歪曲したり隠避したりするなどして、既存の政策を続けようとすること」などである。

シルバー民主主義<むしろ未熟
変動為替で為替介入は半ばルール違反
円高回避:輸出推進だけでない>非長期的,財政管理怠慢
>トランプの怒り:経常収支0
政府加入でも民間が買い戻す力が方程式の構造上生まれる
外貨が準備できない問題なども
財務法5条の財務省と日銀の立場に問題提起
すべて円売りは不適切:「日本の景気が悪いときに円高になっては困る」
日韓ボラティリティ高さ
GDP停滞,製造業ゾンビ化
<紙面省略同様主張:円高は農業輸出などの方が影響が大きい:工場と票田の地政学
不均衡でリーマンショックが大きく:好景気締め付けなしの代償
情報公開の流れ:サプライズな介入に厳しい空気
外貨準備高の過剰
会計の構造的ひずみ:FB,流動資産的変動,含み損無視
事業仕分け画期的
GDPと公債の比の比較はやはり日本が突出:特にFBに由来する短期が多い
含み損無視で安全性,流動性に留意した運用が行われているのか???
サブプライムも含まれていたとみられる
国民の財産でありながら,欧米と異なりポートフォリオリスク管理が甘い上,財務省と日銀に分かれる
蓄えた外貨による投資ファンド化は日中韓共通の流れ:>輸出,安定考え?
異次元緩和誤り強く批判
日銀「生活意識に関sるアンケート調査」あがる多数:インフレ意識!:>お菓子の大きさ?
<CPI
物価上昇の停止のみ
PPI家電等覗くと横ばい:?
金利を高くするためにインフレが必要だと主張し,インフレを惹き起こすために金利を引き下げるのでは,主張と行動が矛盾している.」

言うまでもなく、日本政府が医療・福祉サービスの価格を厳しく規制し、高齢者の自己負担比率を低位に抑えているのは、それを止めると高齢者の反発を買い、与党の支持率が低下するからである。しかし医療・福祉サービスの価格を抑えようとすれば、それに従事する人々の報酬も厳しく統制せざるを得ない。その結果、同分野では労働需要が急増しているにも拘らず、 一部の専門家を別とすると、そこで働く人々の給与水準や労働条件は相対的に劣悪であり、 業主が必要な人員を確保することが難しくなっている。

医療福祉の自由化:需要人手不足により高騰:他産業にも波及
帳尻を合わせるには明示的債務不履行を避けるには急激なインフレにより貨幣の供給量を調整するほかないと述べる:事実戦後:時限爆弾
黒田氏個人の経歴:財務官任期短期的なりがち構造
ETFREIT高リスク>サブプライム似ている
日銀の自己資本比率も本質を失う
1%生産性向上+1%人口減少=0%成長

しかしこうした考えは本当に正しいだろうか。日本の高齢化が諸外国より進行していることは事実だが、将来の人口や国民の年齢構成の変化を予測することは難しくないので、それを織り込んで社会保障制度を設計しておけば、高齢化が進んでも財政赤字や政府債務が止めどなく膨らむ必然性はない。日本においてそれが行われていないのは、政府が持続性のある社会保障制度を構築することを怠り、国民がそうした政府を選択してきたためである。このことを別言すると、日本の財政が危機的な状況に陥っているのは、民主主義の弊害や行き過ぎによるものでは必ずしもなく、国民が政治家に対して健全な政策を求める努力を怠ってきたという意味で、むしろ民主政治が未熟なためだと思われる。

 

ややテクニカルな説明になるが、先の二一か国の純債務・GDP比を被説明変数、EIUの民主主義指数と老年人口指数を説明変数とする回帰分析を行うと、民主主義指数がきわめて強い説明力を示すのに対し、老年人口指数の影響は統計的に有意でなく、日本を除いて推計するとほぼ無相関になる。

EIU民主主義指数:OECD比較
債務と2次元プロット右肩下がり:シルバー民主主義でなく未熟さが説明できる
PB黒字化先延ばし:>いいのでは?
::持続的でなく詐欺
ゼロ金利ゾンビ,高齢者をさらに保守的に,金融システムも脆弱に
海外途上国のハイパーインフレはいわば亡命だが日本文化にはそぐわない
必要:長期の見通し,監視,情報公開など
IFI:自民党骨抜きの懸念,設立において独立性は重要
異次元緩和出口議論回避
ムラ社会自立意識仁義
:長期視野,共有地の悲劇,権限,財産:漁獲検
ノルウェー石油積み立て:これもこれで..;一方漁獲
地方自民党議員:共有地を奪取する先兵,ロビイスト:組合系もグル
日中太平洋戦争時>失敗の本質
戦後,戦中戦前の寄り戻し

 

官製バブルの危うさ 「筆頭株主」日銀が招く異形: 日本経済新聞

コロナ長期戦、「ゾンビ」増殖に身構え: 日本経済新聞

>消極的自民党支持

 

話は少し飛んで,地方といえばこれも読んでいた.

 

 

地域をいくつかピックアップして,インタビューベースで構成され,現場,ミクロな目線が重視されている印象だった.

しかしどうも半安倍の香りがしてしまってあまり深く読めなかった.

 

この筆者は地方の魅力に心酔しているようだ.

だが地方の問題といえば,村八分のようなディープなコミュニティがありそうだが,そうした言及は少ない.ともすれば,上辺の話はネットにもゴロゴロ転がっていて知っているような要素も多くて読んでいて苦しかったのだ.

 

さらに成功の周知も重要かもしれないが,失敗に学ぶことの方がより重要ではないだろうか.そういう双方向的目線があれば,強ければ,本書はよりよかったと思う.

ただ丸亀の瀬戸大橋に関連した商店街の再開発の話は個人的に面白かった.