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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

偏微分方程式との繋がり

概要
開催日時
2024年3月3日(日)13:00 - 18:00

開催場所
東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館 ディジタル多目的ホール

定員
120名

参加費
無料

主催
東京工業大学 理学院、株式会社すうがくぶんか

協力
株式会社Tokyo Tech Innovation

プログラム
1.
三浦達哉 東京工業大学 理学院数学系 准教授
オイラー弾性曲線とその先」
2.
小池開 東京工業大学 理学院数学系 助教
Navier-Stokes方程式を解こう」
3.
木下真也 東京工業大学 理学院数学系 助教
「掛谷予想ー調和解析偏微分方程式との繋がり」

東工大理学院×すうがくぶんか「現代数学レクチャーシリーズ2024 3月 微分方程式祭り」 | イベントカレンダー | 東京工業大学

現代数学レクチャーシリーズ 2024 3月 微分方程式祭り | 集団授業 | すうがくぶんか

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講義ノート

ミレニアム問題ナビエ・ストークス方程式の3次元の解の唯一性

t tao
ナビエ・ストークス方程式難しさブログ

Why global regularity for Navier-Stokes is hard
terrytao.wordpress.com

解くには近似的にとき、誤差をゼロに近づける
極限

例題、変数分離法

解の爆発
短い時間

ローレンツ
カオスに漸近

差分法
定義自体は微積

エネルギー法
不等式で初期条件より小さくなる場合
解ありを証明できる
解けずとも解かずにアプローチできる

NSはそうとも言えない…
別次元への逃げ集中で部分的に爆発する場合
層流から乱流で全体の幅は広がるが不均質になる

背理法的に考える
偏微分スケーリング
風洞実験の実用性の証明
いかにも数学科、工学系との差分

超臨界
スケーリングは小さすぎて記述できない
保存則はエネルギーしかない、ベクトルだから?
乱流、解析方法ありきで解決される見込み
その意味で波及効果も大きい

境界条件
ミレニアムは一般的
微分スカラーで楽にできる場合がある
スケーリングのイプシロンは次元的に控えめになる

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掛谷予想ー調和解析偏微分方程式との繋がり

掛谷予想
幾何、微分方程式
最小面積

正三角形頂点のスライドありき

デルトイド
パラメーター媒介変数
包括線

ベシコヴィッチの構成法
面積の極限を小さくできる
フラクタル
針のジャンプ
ズームアウト
質疑、回転の重要性はなさそうだがまさしく…

連続的に回転させなくてもいい
ジャンプできる
究極的には面積0にできる

現代は予想の定義が次元に置換される
面積0の図形は何次元か?線分として一次元?
次元が自然数でない実数
カントール集合

幅を与えたチューブで次元を考え直す
ここでフーリエ解析
予想の反例に掛谷集合が使われた

シュレディンガー方程式
微分方程式
スタインの制限予想
各定義のジレンマになる
波(チューブ)の重なりという概念が類似

単位針を落とす確率との関連性?
調和理論は確率と関係あり

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7:27
And if you want to describe its mass, neither
7:29
length nor area seem like the fitting notions.
7:32
If you tried, its length would turn out to be infinite,
7:34
and its area would turn out to be zero.

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オイラー弾性曲線とその先

弾性曲線方程式
曲げエネルギー
エラスティカ

極値問題
固有値
勾配
ラグランジュ

無限次元変分問題が微分方程式

幾何学問題なので非線形的などで応用が効きにくく難しい
弧長パラメータを用いるとシンプルになる
依然4階でまだ難しい

弾性曲線は周期性があり振り子方程式の帰着から明示できる
安定性と実現可能性は関連
下敷きの例
そもそも曲げは軸力の話?せん断では?
力のベクトル
円の力の方向
t-pot.me
座屈のモードも同様?

閉エラスティカの分類
円、八の字、トーラス
トポロジー的に繋がる
安定、不安定も

弾性プロペラ
三葉は一意
4つ以上は組み合わせが無限

針金実験はひも理論的?
弾性結び目理論
定理は無次元化?

ワイヤー
ねじり
ティモシェンコ
せん断

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講義アンケート

小池開先生のご講演「Navier-Stokes方程式を解こう」について、面白かった点やより詳しく話を聞きたい点など、ご自由にご感想をお書きください。

記述が丁寧で非常にわかりやすかった。また以降の先生に比べて、いい意味で普通の内容で導入としても妙味だった。
風洞実験の実用性、可用性を確認、証明しようとする姿勢は数学的で面白かった。工学出身としては、そこはあまり気にしていなかったが、確かに相似性的なものを確認する重要性を気付かされた。
土木系の水理学流体力学、ベルヌーイ式にも軽く触れたが、数学と工学の違いの代表例よろしくその時の明確な定義をまた気にしていなかった。
「乱流の確立した定義は現時点においても存在しないが、数学的にはナヴィエ・ストークス方程式の非定常解の集合であるということができる。」(Wikipediaより)
工学の実用においては、扱いにくく、またメタ的には複雑過ぎて問題にも設定されないので無視していた。数学的に解くのは定義が最重要だと思われ、派閥によっていくつか種類・候補があると思うので、乱流の話が出た際にそれらを紹介されると個人的には非常に面白かった。

木下真也先生のご講演「掛谷予想ー調和解析偏微分方程式との繋がり」について、面白かった点やより詳しく話を聞きたい点など、ご自由にご感想をお書きください。

図形の利用などで概念的な理解はしやすかったが、質疑にもあったように定式における関係性がわかりにくかった。厳密でなくとも、代表的・部分的な関数例f(x)に対する対応などが記載されるとベターだったと思う。
質疑にもあった通り、フラクタルやビュフォンの針など応用性・普遍性のある議論に発散していったのは、数学の分野の越境性を示していて面白かった。

正井秀俊先生のご講演「正井先生からの挑戦状」について、面白かった点やより詳しく話を聞きたい点など、ご自由にご感想をお書きください。

予習問題を解いてきたかったが、卒業後数学問題から離れていた上、時間の確保が難しく、取り組めなかった。。

三浦達哉先生のご講演「オイラーの弾性曲線とその先」について、面白かった点やより詳しく話を聞きたい点など、ご自由にご感想をお書きください。

木構造系出身として、梁の記載と類似する曲げのモデル化が非常に興味深かった。軽く調べてみたところ、土木系の基礎はティモシェンコの理論に依るようで、オイラーとは若干系統が異なるようであった。差分として曲率に対する成分・ベクトルとして、オイラーが軸力(軸と同方向の力)のみを記述するのに対して、ティモシェンコは軸と直行する「せん断力」を考慮している点が差分と読み取った。(下敷きの例での力のかかり方がそれのみで定義されていたので。軽く調べたのみなので誤りかも。質疑にあったねじりの無視も類似するものか。)これらのモデルの数学的、歴史的差分があると、工学的方面からも非常に面白くなると思った。延長として、これらの議論を工学系の先生らと議論してもらうのも期待したい。
加えて、実用に関するものとして、このオイラーの式は、座屈(まさしく下敷きが好例)には応用されていたはずで、関連性がある気がするので、その関連性も触れられると良かった。オイラーの座屈公式にも多モードが理論的には存在するが、モードの増加に伴い必要な外力や初期条件が複雑になったはずで、安定性と実現可能性の例と同様ではないかと推測した。

座談会について、面白かった点やより詳しく話を聞きたい点など、ご自由にご感想をお書きください。
山田先生のぶっちゃけトークが面白かった。

(数学分野全般、)解析分野における現在と近未来のAI活用についても聴いてみたかった。実用的な証明やアイデアを提示できるのか、学生の回答に使われて困っているのか、それとも研究レベルの向上にかっているのかなど。

本日は先生方のご講演に加えて、書籍の紹介・販売、展示コーナーを設置いたしました。面白かった点やご要望など、ご自由にお書きください。

本講演全体について、ご意見やご感想など、ご自由にお書きください。

式を記載する時にホワイトボードや黒板もあるとよさそう。各セクションの質疑で先生同士の軽い議論になる場合もあったので、セクション後に先生方から代表数名からフィードバックがあると議論も深まると思う。
変数分離も扱いつつ、基礎的な運動方程式すら飛ばすのは痛快だったので、微分ができて当たり前という尖った姿勢は続けてほしい。

今後の現代数学レクチャーシリーズで講演を希望する内容がありましたらご記入ください。

1年ほど開催がなさそうとのことだったが、ぜひ早期に次回を開催してほしい。

世界でもっとも<幸せな美術館>

東京都庭園美術館 開館40周年事業・美術館講座 2023

第3回「世界でもっとも<幸せな美術館>」

講師:青木 淳(東京藝術大学建築科教授、京都市美術館館長)

日時:2024年3月1日(金)18:30~20:00(受付開始 18:15)

会場:東京都庭園美術館 新館 ギャラリー2

参加費:無料 

※手話通訳あり

30s f
新館設計者

陳列館
内閣開業博覧会
上野公園
震災
頂点部分の美術館
洋風建築
見世物のニュアンス
4回目京都
平安神宮パビリオン再現
コンドル震災


都美術館旧館
陳列室
美術団体の展示場所要望より
貸会場的な間取り
メッセ、フォーラム、新美的
館長アクセシビリティが希求された
踏まえ常設展
対して前提回答としての特別展が多かった

欧州哲学は所蔵品ありきで対照的
ルーブルは略奪品の展示と引っ越しを機に
大英
発展に伴い美術品の移動が増加
作品の館依存度を低下させる必要
ホワイトキューブ
超人工理想空間へ
天然光の拡散、均一
均質性は、建築的に?、難しい

新美の話へ
展示場
すなわち陳列館
大き過ぎるが仕切りで分割するには都合がいい
建築的に壁の美学が残念

京セラ美カレンダー
陳列館系は予定が詰まっている

テート火発のリノベ
site specific
個性、特徴がトレンディ
場、作家、作品のコンテクストとの重要性
その意味で石見
巡回が逆に難しい

dia museum ny
元工事
本源的移動価値
川沿いの鉄道
美術体験化
幸せ

ルイジアナ美術館
こども
喧騒
科技的
建物体験価値
ホワイトキューブ
旅館的増築

邸宅そのものは展覧会には向かない
作品数を展示しきれない
新館のホワイトキューブに逃げ場ができる
バランス両立が可能に
作品の世界観と同期する場合も
総合体験シナジーとしての幸せ

丸福樓
朝倉彫像館
建築自体のスリム化、商店街スタイル
質疑2ツアー体験設定と専門性
マルチな体験設定、リノベの心意気、チャレンジング?

熱海、瀬戸内のホテル美術館
リノベ、図書館、ホテル

多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

坂井 豊貴

ルソー名言
誰も他者を買うことができず、誰も自分を売らないですむ
社会契約論
禁書
過度の財産的不平等、高慢、虚栄、卑屈、追従
ソーシャルマウント、世代間格差

来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題 (幻冬舎新書)

國分 功一郎

国民主権
選挙
議会
立法権
行政権
執行

制度の自由
法の不自由


せくしーたなか
主権
リニア
民主制に「不満」6割、1年間で11ポイント増 米民間調査 - 日本経済新聞

カラー版 名画を見る眼Ⅱ──印象派からピカソまで (岩波新書 新赤版 1977)

高階 秀爾

木漏れ日ハイライト死斑

未婚化する日本: ペアーズ共同調査と統計データが示すその傾向と対策

ザ・ノンフィクション


ペアーズ本

わたしの幸せな結婚 (富士見L文庫)

顎木 あくみ
[rakuten:book:19423196:detail]

アナーキー

本書は非常に面白かった。
冒頭のフックからして上手くできている。
アナキズムに関する書籍ということで、好物のPsycho-Passシリーズの槙島を思い出さずにはいられない。
あるいはそれに類似する伊藤計劃の御冷ミァハか。

冒頭は田舎の信号から始まる。
端的に言えば、明らかに交通がない状況において、歩道の横断時に信号を遵守するかという問題だ。
明らかに交通がないのであれば、形骸的なルールを守る必要性はない。

自動車側でも遵守の必要性は微妙だが、法体系からして若干の躊躇はある。
そもそも都市においても、歩行者が信号を遵守する根拠とは何だろうか。
車には厳しい罰則があるものの、歩行者には安全性を除けば、そういったものはほぼない。

著者が受けた助言はそういった構造化においても示唆に富んでいて、それを子供に見せられるかという指摘だ。
なるほど、これは厳しい。
しかし子供にも経緯を説明できれば、形骸無実なルールを守らせる道理はないだろう。
日本の現代社会においても、こうした問題は多いと思う。
生意気に見られがちだが、中学生くらいの屁理屈の意見には、こういった側面で正鵠を得たゆようなものもしばしばあるように思う。
それがどういうわけか、社会経験を積むことによって、角が落ちて迎合してしまうというか何というか。

しかし誰も多少は違法行為をしているはずで、顕著なのは幹線道路における最高速度規制だろうか。

社会的混乱も多かったが、いわゆる戦後の時代はこうした言論的な自由度や活気があった。
それがどういうわけか、おそらく反動的なものも部分的にあろうが、弱まってしまった。

P13から長いが引用しよう。太字は私によるもの。

財産権をめぐる歴史的な闘争のなかでは、支配層と被支配層は相手の防塞を攻撃するにあたって、彼らに最も適した武器をそれぞれ用いた。支配層は自らの財産権を確立し、防衛するために、警察、猟場番人、森林管理人、裁判所、絞首台は言うにおよばず、国家の立法機構を支配して囲い込み、土地の権利証書、自由保有権などを保障する法案を成立させていった。農民とサバルタン集団は、そうした「重火器」を用いることができなかったので、代わりに密猟、こそ泥、不法占拠といった技法を駆使して、支配層に対抗し、自らの要求を主張した。たとえば逃亡のような控えめで匿名の「弱者の武器」は、同じ目的を得ようとするあからさまな公的挑戦とは際立って対照的だ。逃亡は反乱よりも、不法占拠は土地強奪よりも、密猟は木材、獲物、魚への公然たる権利主張よりもリスクの低い代替策である。今日の人びとの大半にとっても、歴史的なサバルタン階級にとってはなおさら、こうした技法は唯一実践できる日常的な政治の形態だった。それらがうまくいかなくなってしまった時に、暴動、謀反、反乱といったより死に物狂いの公然たる戦いが生じた。そうした権力への競り合いは、突如として公式の記録に入り込み、歴史家や社会学者の愛する公文書のなかに跡を残すことになる。彼らは資料を漁って、より包括的な階級闘争の視点から公然たる戦いに不相応なほど重要な役割を与えるものだ。静かで控えめな日常の不服従は、たいてい公文書の探索レーダーの目をかいくぐる。運動の旗印を振りかざすことはないし、専従活動家〔幹部〕はいないし、宣言書を書かないし、常設の組織をもたないため、注目をすり抜ける注目の回避こそ、こうしたサバルタン政治を実践している者たちがまさしく考えていることだ。歴史的に、農民とサバルタン階級の目的は、公の記録に収められないようにすることだったといえよう。彼らが公文書に登場した時には、すでに状況がそこまで悪化してしまっていたのだ。


匿名の抵抗という小さな行為から大規模な大衆反乱まで、サバルタン政治のとてつもなく幅広い領域を見ようとすると、ほとんどの場合、より危険な公然たる反乱が発生する前に、脅迫状、放火やその脅し、牛傷害、だらだら仕事、夜間の機械破壊といった匿名の脅威や暴力の頻度が増していることに気づく。地方の支配層と役人は、こうした行為が公然たる反乱の前兆となること歴史的に知っていた。また、その実行者も、彼らの行為がそのように理解されることを企図していた。支配層は、不服従の頻度と「脅威レベル」(アメリカ合衆国国土安全保障省の言葉を拝借した)を、大衆による死に物狂いの政治的混乱が起きる直前の事前の警告として理解した。

ここのリスク管理の話は面白い。
前述の戦後的な活動は、やはりリスクが高いし、持続可能な感じもしない。
時代錯誤的に、今日でもそういった方向性での活動は見られるが、世間から見放されていることが、実社会から認められている。

だらだら仕事という記述も面白い。
これが低リスクの施策の具体なわけだ。
ソ連の崩壊はこれが根本的原因と言えるだろう。
アメリカの直近の静かな退職(Quiet Quitting)も同様の筋立てができる。

資本主義の崩壊的な足音はしばしば聞こえてきて、コロナから聞かれるようになった先進国、アメリカの一部の都市やフランスでの略奪的行為や、アルゼンチンの極右台頭と混乱も引用の後者の記録されるものとして挙げられるだろう。
しかしそれらには流れがあって、アメリカはわかりやすかったが、社会的な不満が増加しつつあったのだろう。

それらは、井戸から市場へ、教会や学校から職人街へと、毎日のように人びとが歩いた跡と荷車が通った轍が公式のものになった結果に他ならない。荘子の言葉とされる「道はこれを行きて成る」(道行之而成)は、そのことを示す良い例だ。


実践から慣習へ、それからさらに法的権利へという進展は、慣習法と実定法の双方で受け入れられるパターンである。アングロ・アメリカの伝統だと、これは所有権の取得時効法として認められている。財産の侵害や獲得が一定の形のまま、ある程度長期間にわたって繰り返されると権利主張の根拠になり、法的保護を得られるというものである。フランスでも、長期間にわたる財産侵害の実践は、慣習として認められ、証明されれば法的な権利を確立しうる。


権威主義的支配のもとにいる被支配者は、自らの大義を擁護する代表を選挙で選出することも、デモ、ストライキ、組織化された社会運動、反体制メディアといった公式の抗議手段を用いることもできない。そのため彼らが、だらだら仕事、サボり、密猟、泥棒、そして最終的には暴動といった手段に頼らざるをえないことは明らかだろう。確かに、こうした異議申し立ての仕方は、議会制民主主義の諸制度や、表現と集会の自由が近代的市民に与えられた後では時代遅れである。結局のところ、議会制民主主義の主要な目的とは、民主的多数派の要求を、いかに野心的なものであっても、完全に制度化された方法で実現させることなのだ。


民主主義のこの偉大な約束がほとんど実現されていないのは、残酷な皮肉だ。

やや誇大的かもしれないが、この民主主義への風刺の記載は個人的に新たな考察を得た。
というのも、日本においては政治への参加、投票率が低い。
これは権利の放棄であり、それ自体が政治そのものへの不信の表明になっている。
これによりやる気のある支配層はより一層支配をしやすいものの、これが示し合わせたわけでもないのに、国民の全体的な低リスクな静かな抵抗を表しているとも読み取れる。

これは使い回された構図だが、積極派の高齢者と消極派の若者の構図にも応用が効くかもしれない。
しかしそんなに高尚な経緯でないのは実のところ明らかだし、これを効果的に発揮させるにはより積極的消極性を政治的に実践する必要もある。
とはいえ1つの手段を見たような気がして面白いと思えた。

また引用の後半は、主に権威主義に対して記載したものだ。
しかしこのカウンターとしての監視等が働くことにより、実際には非権威主義の方が皮肉が働いているように見えるのも、何だか妙なところと思えたり。

さらには個人的にぶっ刺さったのは、都市計画に対する皮肉だ。
都市こそが荘子の言う通りで、都市そのものが本来作られるようなものでもない。
人が住んだところが結果的に都市になるに過ぎない。
計画が綿密であればあるほど、その後の利用は閑散とすると言うのだ。
データがあるわけでもないが、書かれていることは大変納得できる。
計画を進行するにも、至極普通のことだが、市民の声を聞かずしては、成功するものもしないわけだ。

慣習法はそういえば最近もあった。
就活ルールなんかは典型的ではないだろうか。
お上が定めたところで外資なんかも入り乱れいて、結局誰も守らない。
これでは混乱が広がるばかりということで、事実を受け入れる形でルールの大枠が再構成された。
企業がこんな状況なのだから、バカ正直に就活をすることすら馬鹿らしく思えてくる。

内定辞退云々もあるが、それを遵守する必要性もまたないわけだ。


P56
カウンターとして相手に完全服従するのも皮肉が効いている。
冒頭に示した戦後闘争と比べても、柔和で柔軟でうまい。
ストライキ的で利用者らに多少の迷惑をかける点そのものは変わらないが、犠牲は最小限に抑えられている。
当事者の労働者らもこれであれば、それほど心も傷まないというか心理的ハードルも低く、コスパに優れる。

日本でも積極的に取り入れてもらいところである。
特に労務、残業関連の領域だろうか。
会社の支払う残業代に見合う分の労働のみを提供すればいい。
ストライキほど過激でないし、自分の身や産業の健全性を保つために必要な処置なはずだ。

学校での対応としてもしばしばあるが、ルールをただ押し付ける場面が特に教育において多い印象もある。
普通だとそれに順応してしまい、成人になってから、そういったルールを押し返すのが難しくなってしまう。
本来的にルールがルールたる理由を考えることを涵養させる教育こそ重要なのだが。
効率化の犠牲になったのだろうか。

とはいえ、必ずしも団結する必要もなくて、程度を見つつ、そういった交渉のカードを上司や使用者側にチラつかせて、徐々に環境を改善させていくのが実際的だろうか。
働いている内容に代替性が聞きやすいと、ただ配置転換されて終わってしまうが。

これは政治と雇用のみならず、労働現場でも示唆に富む。
一般職と総合職、工場と本社で分断されている場合は、おそらく結構あるのだろうと思う。
一般職側をただエリートが定めたルールに従わせるだけではなく、現場主義的にそこでの暗黙知的な部分を尊重しなければならないバランス感も提示する好例に見える。

労働者は、規則の不適切な点につけ込んで、物事が実際にはいかに運用されているのかを解き明かし、自らに有利なように活用してきた。たとえば、パリのタクシーの運転手は、市当局から課される各種手数料や規制に対して不満を抱くと、熱心に規則を守る遵法ストライキ(grèvedezèle)と呼ばれる手段に訴えてきた。彼らは皆で合意し、タイミングを見計らって、突如として道路交通法規(code routier)に書かれているすべての規制に従い始める。そして、思惑どおりにパリの交通を機能停止に陥らせる。運転手は、自分たちが思慮深く、実践的に多くの交通規則を無視しているからこそ、パリの交通は循環しているのだと知っている。だからこそ、彼らはただひたすら規則に従うだけで交通を停止させることができた。このやり方は英語では、しばしば「遵法闘争」(work-to-rule)ストライキと言われる。キャタピラー社に対する長期間にわたる遵法闘争で、労働者は技術者の定める非効率な手続きに従うということに立ち戻った。そうすることで、彼らが職場でずっと前から工夫してきたより迅速で手際の良い実践を続けるよりも、会社の貴重な時間と品質が損なわれると分かっていたのである。どんな職場、建設現場、工場の作業場でも、実際の作業工程は、それを管理する規則からでは、いかに綿密なものでも適切に説明できない。実際の作業は、そうした規則の外部にある非公式の知恵と即興的な対応が効率的だからこそ、やり遂げられている。


P86
ここの記載は私も反省するところだ。
職場の飲み会において、会社や部署から自身の上澄み感を同僚、先輩と確認しあった場面があった。
これは客観的にも事実として至極真っ当ではあるのだが、そういうキャリアを歩んできたからといってそれが肯定されるわけでもない。

教育制度において、一種の頂点と見なされている。これらの国々では、それまでの努力が一回のテストで試され、その結果によって将来の流動性や人生の機会がかなりの程度左右される。ここに至って最上級の学校に入学し、学校が終わっても塾に通い、テストに備える特別コースに出席する競争が熱を帯びることになる。


なんと皮肉なことに、これを書いている私も、この本を読んでいる読者のほとんども、このラット・レース〔愚かで激しい出世競争〕の勝者であり、受益者である。私は、イェール大学のトイレの個室で目にした落書きを思い出す。「覚えておけ!たとえラット・レースに勝ったとしても、おまえは所詮ラットなのだ!」と誰かが書き、その下に別の筆跡で、「その通り。でも、俺らは勝ち組だぜ」と即妙に返していた。


このラット・レースに「勝利した」私たちは、敗れていれば手に入らなかったであろう機会と特権を終生享受することになる。私たちは、この勝利がもたらす肩書き、優越、偉業、自尊心の感覚を将来にわたってもつことになるであろう。

受益者という記載が面白くて、そういう人がいるということは、対照的に割りを食っているような人もいると考えるのが自然だ。
そして子供に対してはいい大学に行くという1つのレースのゴールのみが定められてしまう。
これがまさに権威主義的で多様性に欠けてしまっている。

本当はレースの外にもできることはたくさんあるし、別の動物にトランスフォームして強みの発揮を模索してもいいのに。
社会全体の損失と言える。
特にアジアではこの傾向が共通して顕著でもある。

先進国では人口の減少と相まって、共通したそういった傾向にもある。
おそらく次の覇権国においては、この課題を構造的に解決することに糸口があるようにも思える。

なんか性格上、どうしても書こうとすると、マクロ的に書いてしまいがちだ。
ただその分、一般性の高い話にもなっていると思う。
法律、契約、色々あるが、時々にはその根拠を考えながら、遵守の必要性を吟味できるという話だ。

私の好きな主題である転売なんかも似た話だ。
運営やメーカーが何と言おうと、現状はこれを縛る法律もないはずだし、販売者の言い分に拘束力があるのかも微妙だ。
転売者本人や買う人、割を食う人、色々ステークホルダーがいるので、議論という議論になるかは微妙だが、慣習法的な収束をいずれ見せるかもしれない。
個人的には運営が動的価格を導入すれば済む話だと常々思っているのだが。

他にもIT大手の禁止行為として、DLやスクレピングなんかがあったりするが、一般的な法律や権利に抵触しない限り、行使する自由を利用者側は持っているのではないか、というのが個人的な見解だ。

We will be in US on May

GWで検討中
アメリカ西海岸めぐりに10日程度

Los Angeles

大きな都市なので行き場には困らない

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LA LA LAND

下記含め聖地巡りはしたい
しかし海岸を代表として市内がなかなか広大なので周りきるかの判断や効率は結構重要そう

Griffith Observatory

その中でも個人的にここは絶対に外せない

ハリウッド地区の高台にあるグリフィス天文台からの美しい夜景をお楽しみください。グリフィス天文台は数々のハリウッド映画にも登場する歴史的名所です。ツアーではガイドが日本語でご案内します。

(中略)

ハリウッド地区の高台にあるグリフィス天文台からの夜景を楽しむツアーです。
ロサンゼルスの歴史的名所で、「理由なき反抗」「ターミネーター」など、以前から多くのハリウッド映画に登場しています。近年では「LA LA LAND」のダンスの名シーンでも有名になりました。
天体博物館では、天文の基礎知識を分かりやすい日本語の解説で、ガイドが皆様をご案内します。市街が一望できる丘での、楽しくのんびりとしたひとときをお過ごしください。

アメリカ ロサンゼルス グリフィス天文台からの夜景ツアー【楽天トラベル 観光体験】

LAS VEGAS

西海岸なら距離的にも実質的に外せない
カジノも数万円くらいは遊んでみるか

Sphere

最近出来たここ
今行くならマスト

www.youtube.com

www.thespherevegas.com

Grand Canyon

流れ的にここもほぼマスト
ツアー組むかとかは要検討
また似たような砂漠系の遺産はいくつかあるので、そのあたりとも選択、相談

San Francisco

後述のNYほど西海岸の各都市の魅力が強烈ではないので、ここも消極的な流れ感はあるもののマスト的だ

Golden Gate Bridge

マスト
せっかくなので時間の許す限り色々な角度で見てみたい
橋オタクとして

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Stanford Univ

現地のキャンパスは行きたいところでちょうどいい
調べてみたところNYからMITとかは距離がそこそこ渋かった

HP / Apple / NVIDIA ...

どこがどの程度観光ウェルカムかはいまいち計り知れないが
このAIバブルの中、多少関連するようなビジネスをやっている中、外せない
下記のツアーは外様にお誂え向きかも

含まれるもの
バイオ燃料のミニバスでシリコンバレーへの往復

  • 専門的で知識豊富なガイド
  • ナレーション付きガイド付きバスツアー
  • コンピューター歴史博物館への入場
  • Googleキャンパスへの訪問と探索の自由時間
  • Facebookキャンパスの訪問と有名なサムズアップ・サインと探検の自由時間
  • 太平洋岸ハイウェイ (ハイウェイ1)とハーフムーンベイのツアー
  • ハーフムーンベイでカヤックやサーフボードを借りる可能性

シリコンバレーキャンパスホップ(即時予約)【楽天トラベル 観光体験】

Portland

西海岸とはいえ上記の都市に比べるとかなり北上する割には劇的な魅力というわけでもないのでバランス的には微妙
ちなみにシアトル・バンクーバーも面白そうではあるがさらに遠い上、西海岸南側到着からの西海岸北側から出発しようにも、シアトル便は競争がおとなしいためか価格が高い

ポートランドのおすすめ観光スポット7選 & 住みやすい街としての魅力|2023年度版ポートランド観光ガイド | ポートランド観光ガイド | 現地情報誌ライトハウス・ポートランド

Hotel Ace

町並みが落ち着いて魅力的で印象的なので、いいホテルでゆっくり過ごしたい
あるいは街歩きをしまくるのであれば、むしろ安宿にして街中を楽しみ尽くすという考え方もある

Multnomah Falls Lodge

youtu.be

Portland Spirit Cruises & Events

せっかく川が印象的な街なので、LRTはもちろんのこと、水上交通も気になる

Portland Spirit Cruises & Events | Portland, Oregon

Activities

Gun

主要なアメリカの観光地の郊外ならどこでもあるだろうが、せっかくなので銃の1発くらいは体験したい
さすがに自衛隊入隊は重いし笑
「ロサンゼルスガンクラブ」で実弾射撃体験!初心者でも気軽に参加OK - おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

Diner: Dennys

銃よろしく現地の普通の体験もよそ者からしたらかなり魅力的
しかもこれは観光の文脈では費用を抑えられる上に食事も済ませれて最強だ
www.youtube.com

Motel

長い旅程の予定なのでどこか適当に入ってもいいかも
現地移動手段は未定だが車をどこかで使う可能性は非常に高い

Jazz bar

ロスのラ・ラ・ランドの流れが自然か

Cowboy

西だし?

ChatGPT Plan

理解しました。以下は、再構成された旅程の提案です。予算を考慮しながら各都市での滞在日数や観光地を調整し、あなたの希望に基づいています。

日程: 4/25 - 5/6**

日程1-3: ロサンゼルス (Los Angeles)**

  • **1日目:**

- 朝: ロサンゼルス到着
- 昼: ヴェネツィアビーチやサンタモニカ・ピアでリラックス
- 夕方: ハリウッドでウォーク・オブ・フェームを散策
- 宿泊: ロサンゼルス市内の予算に合ったホテル

  • **2日目:**

- 午前: グリフィス天文台訪問(ラ・ラ・ランド聖地)
- 昼: ロサンゼルス市内の美術館やショッピングエリア散策
- 夕方: サンセット大通りで夕食
- 宿泊: ロサンゼルス市内のホテル

  • **3日目:**

- 午前: ロデオドライブやビバリーヒルズでショッピング
- 昼: サンタモニカ・ピアでランチ
- 夕方: フライトでサンフランシスコへ移動
- 宿泊: サンフランシスコの予算に合ったホテル

日程4-5: サンフランシスコ (San Francisco) - シリコンバレーへの日帰り旅行も可能です**

  • **4日目:**

- 午前: ゴールデンゲートブリッジとフォート・ポイント国立歴史地区
- 昼: フィッシャーマンズワーフでランチ
- 夕方: サンフランシスコ市内観光
- 宿泊: サンフランシスコのホテル

  • **5日目:**

- 午前: シリコンバレーの企業本社訪問
- 昼: シリコンバレーでランチ
- 夕方: 自由時間またはサンフランシスコ市内の観光
- 宿泊: サンフランシスコのホテル

日程6-8: ラスベガス (Las Vegas)**

  • **6日目:**

- 午前: ラスベガスストリップ散策
- 昼: ホテル内のショーまたはエンターテインメントを楽しむ
- 夕方: ダウンタウンラスベガスでカジノやフリーモントストリートを探索
- 宿泊: ラスベガスのホテル

  • **7日目:**

- 午前: ラスベガス近郊の自然や観光スポットへ日帰り旅行
- 昼: プールやスパでリラックス
- 夕方: ラスベガスストリップで夜景を楽しむ
- 宿泊: ラスベガスのホテル

  • **8日目:**

- 午前: 銃の体験
- 昼: フライトでグランドキャニオンへ移動
- 夕方: グランドキャニオンで夕食
- 宿泊: グランドキャニオン周辺の宿泊施設

日程9-10: グランドキャニオン (Grand Canyon) およびセコイア国立公園への移動**

  • **9日目:**

- 午前: グランドキャニオン周辺でトレッキングやハイキング
- 昼: グランドキャニオンでランチ
- 夕方: セコイア国立公園へ移動
- 宿泊: セコイア国立公園周辺の宿泊施設

  • **10日目:**

- 午前: セコイア国立公園で巨大なセコイアの木々を観賞
- 昼: セコイア国立公園でランチ
- 夕方: 本場のデニーズで夕食
- 宿泊: セコイア国立公園周辺の宿泊施設

この旅程により、ゴールデンゲートブリッジ、シリコンバレー、ラスベガス、グランドキャニオン、セコイア国立公園、そして本場のデニーズが含まれています。希望や予算に応じて、滞在日数や観光地の調整が可能です。また、各都市での宿泊先や移動手段などの予約も

やはりたたき台として相当優秀

ロサンゼルス着
ラスベガス・グランドキャニオン観光
ポートランド移動:飛行機
レンタカー
オレゴン観光
レンタカー返却
サンフランシスコ移動:飛行機
レンタカー
シリコンバレー観光
ロサンゼルス移動:レンタカー
ロサンゼルス観光
レンタカー乗り捨て
ロサンゼルス発

Airplane Ticket: FSC vs. LCC

Type Company Direct / Indirect Budget JPY in GW as of now City Airport
FSC United Airline Direct 19K Los Angeles LAX
LCC ZIPAIR Direct 13K San Francisco SFO

ユナイテッド航空FSCにしてはそれほど評判が良くはないらしいが、FSC直行便でこの価格はかなり魅力的
比べるとJALの強気さがエグい
雑に会社経費がおりてくれないと一生乗れない笑

価格差が5, 6万円で絶妙なところ
LCCは雑費で1万円くらい余裕で加算される上、シートピッチや客層がアップデートされるなら受容されうる価格差に感じる

FSC: Full Service Career

ユナイテッド航空
18:25
HND
10時間05分
直行便

12:30
LAX
ユナイテッド航空
11:30
LAX
11時間45分
直行便

15:15

  1. 1

HND
1 件の予約サイト
¥193,450
価格合計¥386,900

これだと当日にFLEXを設定してその足で直行できるのがスーパーアド
ということでこれの予定

類似してもう少し早めの成田発があり、その場合は午後休などで対応
FSCなのでラウンジを使いやすい点は良好

LCC: Low Cost Career

Zipair
21:35
NRT
9時間20分
直行便

14:55
SFO
Zipair
16:55
SFO
11時間10分
直行便

20:05

  1. 1

NRT
9件の予約サイト
¥132,932
価格合計¥265,863

Skyscanner

Appendix: New York

当初西海岸だけだと冗長気味とも思いNYは行きたいところの想起性が高かった
しかしアメリカ横断の飛行機代がなかなか高いし、ここまで足を伸ばすと日程も予算もカツカツすぎる