前回
サフィール踊り子は終点伊豆急下田駅の1つ手前の河津駅で下車.
そこから北上し湯ケ野温泉を目指していく.
川端康成の伊豆の踊子と比べれば,短い距離を逆行する旅程となる.
せっかく海際の河津で下車したので,砂浜の海水浴場を横目にさらにやや北上し,まずは舟屋でアワビと海苔に舌鼓.
そこから河津川沿いに川を遡上.
河口付近であっても急峻で,さながら上流部のような流れに,伊豆の地質学的面白さが既に顔を出している.
ここは河津桜や菜の花で春の観光地も盛んなようで,ややオフシーズンで時期を外してしまった感もある.
東京から近く手軽なので.数年後に再訪もありだろう.
ただこの夏真っ盛りの晴天と海と山も日本的素晴らしさがある.
山が近い上,海風が吹くためか,快晴の割には東京よりも涼しい.
峰温泉大噴湯公園で1日最後の噴出を見学し,さすがに歩き疲れて湯ケ野まで歩ききれる気もしなかったので,バスを待つ.
しかし1時間近く待つことになりそうなので,踊り子温泉会館を訪れ,一旦軽く汗を流すこととした.
涼しいと言ったとはいえ猛暑だったので,温泉は正直あまり気持ちよく疲れなかった.
やはり突発的な旅で,シーズンを外してしまった感は否めない.
春なら桜,秋なら紅葉,冬なら温泉の温かさが映えただろうが.
そうしてほとんど乗客のいないバスで湯ケ野温泉の福田屋まで.