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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

九段下巡り

 

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科学技術館

八咫烏でワンタン白を食べて科学技術館へ.
ここへの動機としては,ぐるっとパスはもちろんのこと,もう2年にもなるがロンドン留学がある.
そこで主要な見学先だったScience Museumにかなり感銘を受けた.
比した日本の状況というのは,自身の子供の頃の科博と未来館を訪れた記憶とインターネットのみだった.
科学技術館は直訳としては,Science Museumに最も近いので,見比べてみたいと思ったのだ.
あるいは国立近代美術館に隈研吾展を見に行った時も,科学技術館の看板があって気にはなっていた.

 

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先に感想を述べるとやや微妙というのが正直なところだった.
第一に子供をメインターゲットとした施設であること.
第二に最も見たかったスイス工大との連携プロジェクトを整理券を確保できず見れなかったため.これは一重に私がもっと早く訪れるべきだけのことではあったが..

第三の最後に全体的に老朽化を端々に感じてしまい,さらに一部情報の更新が途絶えているように見えたため.

前者はまず間取りに表れている.
集団休憩室があり,校外学習にもうってつけな造りになっているが,そうした集団的閲覧も昭和的に見える.
かつての団体旅行的趣を建築志向に感じるのだ.
現在もお盆付近でなければ,あるいはコロナでなければ現役で活躍する休憩室かもしれない.
しかしながら,それにしてもただ会議机と椅子を並べる無骨で殺風景な空気はどうにかならないものか.

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後者は上の画像などだ.
そもそもとしてこうしたデータはソースを付記すべきだ.
そうした科学への冒涜的態度もいかがかとは思えてしまう.
そもそも現在の日本の社会資本は不足しているのか.私はそうは思わない.
これはいつの話だろう.
幹線道路の長さを国土面積の広い米中と比べるのは非常に不適切だ.
あるいは下水処理の普及割合も浄化槽の普及という背景もある.
こうした科学を正しく伝えることこそを伝えるべきだ.
フェイクニュースや誤ったデータサイエンスの機器が高まる今日だからこそ.

しかし一方で上記の社会資本のように土木を扱うカテゴリもあり,コンクリート構造力学液状化の取り扱いもあった.
ほかには車やエネルギー,鉄などが各業界の協賛の元にあった.
車も内燃機関車に特化しており,これからの子供の教育の施設として,これだけ電気自動車が軽視されているのもどうかと思うが.
これらは科学技術館側の問題なのか,スポンサーの意向のためなのか.
個人的にはスポンサーが先進的な情報を積極的に提供することを願う.

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また,このブースのみならず,全体的に体験型の施設が整えられているのもよかった.
もっともこの時期なので接触への怖さも否めないが.
これは第一に挙げた通り,大の大人が1人で楽しむのもおかしくてアレだったりもしたが.

 

昭和館

近所の昭和館もせっかくなので,ついでに訪れることにした.
こっちの方が科学技術館よりも新しく古臭さを感じないのは皮肉か.
館内は原則撮影禁止なのが惜しいところではあったが,思いのほか楽しめた.
名前の通り,昭和の暮らしに焦点を絞っており,中でもやはり戦争関連は大きな比率が占められている.

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企画展としてポスター展も開かれており,政治や商業などの様々な昔のポスターが飾られていた.
このあたりは印刷博物館で外挿した知識とのシナジーも感じられるところだった.
プロパガンダへの加担のクリエイターの苦悩は,本展示の醍醐味とも言えるところか.
さらに時期的な面白さとしては,五輪関連展示だ.
やはり1964の方がカッコいい.
2020はゴタゴタでロゴも問題があったし,いい印象は残されていない.


靖国神社

昭和館で戦争観に浸ってしまったので,これも近所だったので,なんだかんだ未訪問ということもあったので,靖国神社の境内も散策してみた.
本堂には時間外で入れず,センシティブな時期でもあり仕方ないかななどと思いつつ.
ちなみにあの大鳥居は首都高にもしばしば用いられているような鋼製らしい.

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