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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

日経

久しぶりに日経を読んで面白かったので感想をまとめる.

日経購読自体に加え,新聞の本来的な読み方とは異なるところだが,全体的に網羅的に読むという行為は1ヶ月以上ぶりにも思える.

対象は本日2021年8月24日付けの朝刊.

電子版でも比較可能か.

 

 

一面トップにはまずセブンイレブンの配送事業参入.

500m圏内に最短30分で商品を届けるという.

読んでみての感想は「うまくいかなそう」だ.

 

まずコンビニ小売業とECの売上規模が示されているが,コンビニと完全に競合する業態ではないだろう.

個人的な印象としてはそれよりもUberEatsの方が競合に思われる.

コンビニで消耗品や嗜好品を買う機会は少なく,セブンコーヒーや唐揚げ棒から弁当や惣菜パンなどの食料品を買う機会が圧倒的に多いからだ.

 

さらに配送条件や価格設定も気になる.

そもそも500m圏内というのは十分に徒歩圏内であり,いちいち到着タイミングの曖昧なサービスを使う優位性や機会が思いつきにくい.

緊急性が高ければ自分で赴くほうが確実だ.

となると高齢者や妊婦などが台頭しそうだが,前者がウェブサービスを使いこなせるとは思えない.

 

確かに都心のドミナント出店戦略と物流拠点化との相性は抜群だが,その先の繋がりの弱さがどうしても否めない.

 

 

一面には他に人口動態と経済成長がまとめられる.

確かに経済成長に人口増加はこれまでの経済論からすると欠かせない.

そして先進国は教育加熱や社会の成熟化で出生率も低下し,一定数は移民の流入に頼らざるを得ない.

しかし移民排出国側も徐々に経済発展し,出稼ぎのインセンティブが低下するほか,各国の成熟化で移民獲得競争も激しくなる.

としたときに,言語障壁も高く,技能実習生のような旧態依然とした制度をとった日本に持続可能性はない.

 

記事では英のトラックドライバー不足が挙げられるが,これは日本でも同様の課題がある.

ただしこのままでも技術の発展進度によっては,なんとかなるかもしれないが危険な賭けだろう.

 

 

あるいはコロナの病床関連やパラリンピックの開幕だ.

コロナもいよいよ本格的な長期戦の様相を呈してきた.

いい加減に構造的な体制が構築できなけれな,待つのは過剰な消耗戦だろう.

 

別ページにはなるが,中国では徹底的な管理により抑え込みを図っている.

かなり個人の自由は権利は制限されてしまっている印象だ.

陽性時と濃厚接触時に問答無用で隔離されるほか,日常的な移動もトラッキングにより事実上制限されるようだ.

日本の自由奔放さに辟易とする一方で,反対も度が過ぎれば辛いというものだ.

 

ただ中国のこうした慎重な姿勢は,物流や貿易経済に影を落とす側面もあるようだ.

中国国内のワクチンの効果の信頼性も背景にある.

 

 

2面にはプラスチックの転換の話題.

ただこれは世間的に公衆衛生との戦いの最中の愚行との指摘もある.

まあ環境的な取り組みの優先順位付けとして微妙な印象も否めないが,保守的な本国における比較的先進的な政策の1つとして評価したい.

実際的な規制云々というよりかは,レジ袋などの一連の流れで,環境意識を高める効果に期待したい.

事業者側には自然素材や生分解性プラスチックのような本質的な環境負荷低減の意識を期待したい.

プラスチック問題は議論点がしばしば移るが,個人の見解としては石油の消費量というよりマイクロプラスチックなどのゴミが問題だ.

それらのメッセージングも改善の余地はありそうだ.

 

ほかにはパナソニックの本社移転.

関西の雄でTESLAとも提携し好調な中での意外なニュース.

あるいは好調ならばこそか.

あまり東京一極集中に加担して欲しくはないのでやや残念.

 

 

さらに国際経済研究所の所長は米国のインフレに言及する.

確かに歴史を振り返っても戦争などの困難の終局後はインフレするのが鉄板だ.

あるいは他のモダンな経済モデルの学説でも説明可能かもしれない.

そこで各中銀の金融緩和のバランス感は非常に難しそうだ.

特に日本はコロナ前からただでさえ苦慮していただけに,仮にアフターコロナとなっても立て直せるのだろうか.

不動産についても語られるが,米国の需供状態は逼迫している.

最近NISAや株など余った資産を運用しているが,そうした目線も加わると俄然本紙の面白みが増す.

 

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KADOKAWA社長の夏野氏の議長選任も面白い.

彼のことはほとんど知らなかったが,紙面でアクティビスト的な取締役の役割を果たしていることを知れた.

ミレニアム世代の実務のパイオニアといったところか.

その姿には憧れるところがある.

私自身も社内で問題提起を済ませたばかりのところだ.

 

 

コロナに話を戻すと,2類や5類についてもまとめられる.

新聞は上記のように門外漢でも簡単な説明が添えられているところが丁寧でいい.

それでいて内容にはしっかりと深みと鮮度がある.

 

SNS上でホリエモンなどはコロナの5類に肯定的な態度をとっている.

一方で政府は慎重な姿勢だ.

これも保守と革新の対立とも見れるが,革新派の私も本件は慎重な姿勢をとるべきように思う.

最近ホリエモンの革新派のパフォーマンス性にやや辟易としている.

ネオ左翼的というか.

やはり特効薬がなく致死率がインフルエンザに比べ一桁多いのは憂慮すべきだ.

ところで日経はデルタ株でなくインド型を第一表記にしているようで,これは問題ではないだろうか.一応デルタの文言が併記されているとは言え.

 

 

また金融商品の知識になるところもある.

昨今ESG投資などが流行っているが,その中で社会貢献債が急進とのこと.

日本は金融庁主導でこれの明確化にも先進的だとか.

明日の給料で数万円載せてみるか.

 

ファーウェイは米国の規制対策として,子会社を切り離して活路を見出しているらしい.

このあたりはああすればこうのイタチごっこの様相だが,第三者的には面白い.

 

セメントのCO2問題もまた取り上げられている.

CASEとセットで私の専攻でもあった環境都市工学的トピックとして,常に取り上げられている印象だ.

クリンカと強度など工学的な具体的特性まで言及されているのはさすがか.

個人的にこうした大量のCO2排出工場に対して思案するのは,その排気を海底から放出するのはどうなのかということだ.

要は海を炭酸化しつつ,その炭素を植物プランクトンや海藻の生態系に取り込ませる作戦だ.

PHの変化は環境問題の懸念にもなりそうだが.

CO2が大気中のガスとして問題なら,CSSが地中に埋めるように,海を媒介してもいいのではないかと思ったりするわけだ.

こんな素人考え,散々こねられているだろうけど.

 

さらに米求人サイトのインディードによれば,ワクチン接種済みの条件が付されれることが増えているとか.

確かに店舗のマネジメントリスクを考えれば自然だが,労働者側からするとほんの少し不当なような気がしなくもない.

 

 

またコラム欄には精神病の病床問題が挙げられている.

アクティブシニアで健康年齢,生き様の改善の機運が高まる中で,議論をより一層活性化させる問題提起がされている.

要は精神病でも積極的に社会復帰を図るために,病床の削減を目指すべきとの論調だ.

認知症尊厳死もコロナを契機としつつ,もっと議論すべきようにも思う.

 

学校教育も同様にコラムがあった.

そこでは紋切り型に批判があり,パラリンピックの国際的あるいは身体的多様性を認められる環境づくりの促進が説かれる.

これはティール組織でも読んだ通りだ.

 

pytho.hatenablog.com

 

教育といえば免許制度の更新のあり方もまとめられていた.

更新を加える欧米との対称性は衰退を感じさせる.

 

研修の不満が多いとのことだが,であれば廃止ではなく,ニーズにあった内容へ調整するのが筋ではないだろうか.

長時間労働での時間確保の難しさも,研修で時間管理を教えたり,業務範囲を明確に縮小させるような方向性で検討すべきだ.

 

そもそも紋切り型の教育がオワコンなので,そんなものはYouTuberに食べさせておけばいいのに.

これを生かしてコミュニケーションや論理性を育ませるべきだろう.

 

行政の研修のつまらなさは私も感じるところだ.

自動車運転免許の更新の教習.

あれ意味ある?

しかも視力の”再検査”を受けるシニアも多いし.

やるならいっそ効果測定みたいに厳密化とかしないと危ないだろうけど.

 

 

最後に埼玉県庁舎の約10年以内の建て替え・建築が言及されていた.

これは耐用年数との兼ね合いだ.

埼玉は浦和にシンボリックで先進的な庁舎が立てられることを期待したい.

庭園美術館しか勝たん

タイトルの通り目黒の庭園美術館を主として外出してきた.

個人的には大大大満足だった.

V&A museumやトーハクにはさすがに及ばないものの,中位の美術館としては一線を画す印象.

以下で詳述する.

 

 

ところで,ちょうど八丁堀の行きつけの喜多方ラーメンのお店が,だだちゃ豆の特別メニューを提供していたので,ランチはまずそこへ.

昨年などは知りつつも学校の都合などで逃してしまっていたのでリベンジが叶った.


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上は玄米でのきまぐれご飯.

下がだだちゃ豆のスープのラーメン.冷製.

当店は手延べ麺も絶品だが,これらのメニューは独自の別の麺が使われている.

 

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実は似たメニューとしてとうもろこしのものも2年ほど前に食べた.

個人的にはそちらの方がクセも少なく美味しかった印象.

 

 

そして山手線をおよそ半周して東京駅から目黒駅を経て庭園美術館へ.

入場は予約の上,ぐるっとパスで実質無料.

 

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庭園美術館という名前だが,ここの本質がどこかというのは意外と難しい問いかもしれない.

もちろんその名に関する庭園も見事なものだが,アール・ヌーボー様式の洋館の本館も劣らず見事だからだ.

 

pytho.hatenablog.com

 

しかし庭園を関するだけあり,旧古河庭園にも似て,日本庭園と西洋風の庭園の両者を備えている.

両者のシナジーや境界の工夫は前者の技工が素晴らしく感心し面白いところだが,特に西洋風の要素はこちらが勝る印象だった.

また日本庭園も負けていない.

以下は茶屋で当然ながら和室だが,天井も高めで既存の枠組みに囚われていないのが興味深い.

 

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ここの欄間のとり方も自然でありながら,型破りで面白い.

 

 

ただこれを遥かに上回ってすごいのが本館だ.

本館のその建築だけでも旧岩崎邸同様に素晴らしく感心するが,今回は建築にも携わった芸術家の企画展も同時に館内で催されている.

 

pytho.hatenablog.com

 

それがルネ・ラリックだ.

特に彼の人生,芸術の時代背景を踏まえて分類された展示は,比較容易で面白い.

コンセプトの合致する諏訪湖の北澤美術館の作品も多く寄せられている.

 

私自身も可能ということで写真を撮ったが,以下の学芸員さんの話が整理されていてベストだ.

 

youtu.behttps://youtu.be/sp4JDvvprFU

 

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玄関入ってロビーの手前のすぐの空間.

玄関の段差と明かりを利用した建築の空間的面白さと美的センスの高さに感嘆させられる.

 

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ドーム天井を思わせる空間の豊かさを持った食事スペース.

Royal Societyの一部屋を私に彷彿とさせた.

 

pytho.hatenablog.com

 

 

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あまりアクセサリーには興味がなく写真を積極的には撮らなかったが,企画展の第2章は小物のディティールが凝ったものに集約されている.

そこに貴金属が使われ華美ではあるものの,ガラスを使った案外素朴で自然な美しさも使っている.

むしろ貴金属はそれらの引き立て役な印象もあった.

この頃からガラスのセンスはピカイチだったようだ.

 

それから上のような比較的外径の大きなものへ移った.

特に直上の写真は時代背景もあり,古典の影響が大きいものだろうと推察された紹介がある.

宗教画のような雰囲気も感じる.

ただそれがガラス細工の作品として残っていることが珍しいように思われる.

 

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憧れる広い書斎.

配架の量に加え,写りきらないドーム天井の豊かさたるや.

 

バルコニーから豊かな庭園を見下ろせるのもいい.

上でこちら側からの写真を載せたが,やはり本構造物のファサードはこの面か.

 

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画像では伝わらないだろうが,上のガラスのツボは正多面体を模しているためか,微妙に角度を変えると透過や反射の具合が変わるのが妙に面白い.

 

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洋館とはいえ和の要素を備えた部屋もあった.

とはいえフローリングで折衷な印象は強いが.

ただこれらのフローリングも只者ではなく,見ての通り寄せ木が採用されている.

 

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作品を裏から凝視するとヒビが.

あるいはガラス細工特有の残された気泡も,その不完成性が味を出している.

 

以下は当時のカタログや展覧会のポスター.

彼は初期はアクセサリー,中期に家具に類する作品を作ってきたが,以降の時代もミクロ・マクロの両方に関心があったようだ.

ミクロとしては庶民まで日常使いするような香水などのパッケージ,マクロとしてはここのプロジェクトのような建築やアールデコ展での作品が挙げられる.

現代も高い香水は入れ物も凝っていたりするものなのでしょうか.無知.

 

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昼食は先に十分にとっていたので,喉も乾いていたので飲み物を目当てにカフェへ.

コイツが当たりで900円と高くはあるものの,ソーダの辛味にベリーの甘酸っぱさと総合的な香りがよかった.

手前は本展覧会のガラス細工などをイメージしたようなデザート.

メロンはやや苦手だったが,これは普通に食べられた.

蝶を模したチョコや下部のクリームの濃厚さと,フルーツとナタデココと砕いたゼリーのさっぱりさのシナジーが非常に高かった.

 

 

これらの要素もあって総合満足度は非常に高かった.

また目録も通常であればただの一覧に過ぎないが,くどくないほどよい脚注がある上,ペラ紙一枚でもなく品がある.

 

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ただ意外と2時くらいとまだ時間があったので,別も見て回ろうと思った.

せっかくなので近場で検討し,徒歩圏内なので写真美術館に行くことにした.

実はこれはやや失敗だったのだが..

 

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目黒-恵比寿間のアーチ橋.

アール・ヌーボーみを感じないこともないのは気の所為か.

 

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で,恵比寿ガーデンプレイスに到着して入場も済ませてしまったわけだが,展示入れ替え中で展示が少なかった.

これが後悔だ.

しかも写真で載せた動物は見たかったなあと悔やまれる.

 

 

では何を見たかと言うと,山城知佳子リフレーミングという企画.

沖縄出身の女性で戦争関連が色濃い.

目録などでも直接的に言及されているわけではないが,伝えたいことは米軍基地の土地やその埋立工事,あるいは語り部活動であることは分かりやすい.

 

表現自体は芸術家らしくくどくて分かりにくい言い回しや表現に見えるが,あるいはその解説の問いかけ形式の記述が明確化させている.

ただ映像としてならまだしも,解説がそれに棘を付け加えてしまっている残念さを個人的には感じた.

そう写真美術館でありながら,次元が1つ増えている企画だった.

 

ただ解説のせいにも思えなかったかもしれない.

というのも副題についているリフレーミングというのは,映像作品の1つのタイトルにもなっているのだが,それが案外直接的なのだ.

あらすじから引用する.

村に住む若者・探求は,仕事もせずに延々とボクシングの「防御」の練習をしており,琉球士族の末裔おじぃに「鍛えてばかりで1度も試合に出たことがない」とたしなめられても「動こうと思ったときに,いつでも動けるようにしたいだけ」だと意に介さない.

 

政治色が強いだけに個人的な感想を書きにくい.

ただ私個人としては,経済などは広く左派の姿勢であるものの,直ちに戦力を放棄する思想ではない.

沖縄の負担は確かに大きいだろうが,地政学上避けられない問題と認識しており,この企画展の本質的な目的すら懐疑の姿勢だ.

ただそうした反対の思想の政治に関して,芸術活動を通して風刺や批判,啓蒙を行う姿勢自体は面白い.

 

あるいはもっと落とし込んで,ロケット弾のような火器の表現にボイパを重ね合わせたりするのも試みそのものが面白い.

推し事忙しくなってきた

今回は表記の通り推し事,すなわち趣味関連のテーマ.

最近あまり購買行動においてオタ活はしていなかったのだが.

とはいえ円盤はちゃっかりしっかり買ったりしているんですがね.

割と箱推しのホロライブ関連の話.

 

ヤングドーナツ

 

まず驚いていたのは,その箱の大きさ.

思ったより多かった.

けど好きなお菓子なのでモーマンタイ.

リモートワークの間食に優秀.

一石二鳥の推し事かな.

 

8月の記念日ラッシュ

ラッシュすぎて全部は追えないし,そもそもグッズはじめ廃課金するオタクでもないのだが,このラインナップの多さには興味深いものはせっかくなので買いたいと思える.

もちろん社会人になって,金銭的にもひどく余裕があるので.

 

個人的好みを付記するなら,実家なこともあって大判のタペストリーや枕カバーなどは魅力的ながらも扱いに困るところだったりもする.

 

落ち着き目のデザインのネクタイピンは普段遣いもできて魅力的.

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目覚まし時計ほかセットもちょうどいい塩梅に感じる.以前のデスクマットを買いそこねたのが悔やまれる.

hololive.booth.pm

 

最推しの3周年迫る

そして最推しが9月の頭に3周年を控え,その周年記念グッズが容易に想像できるほか,チャンネル登録100万人記念も近いうちにありそうにも思われる.

 

youtu.be

 

lp.vark.co.jp

そういえば他にもVRライブが来週にもあるのに機器がない.

今調べたところ品薄らしいがOculus Quest2がいいとか.

3万はまずまずの値段だけど,VRは他にも色々気になるし,早めに届くので買ってみるか.

教育観とその重要性

今回はある意味で会社の愚痴のようになってしまうことを予め断り,自身でも整理しておく.

というのも社内のサービス企画で,それ以外の社外でも往々にしてあるだろうが,あまりに溢れありきたりになり陳腐に思えてしまうからだ.

とはいえ教育そのものの思想は崇高だと思う.

ただ方法をはき違えがちなのがひどく気がかりだ.

 

では第一に学校の役割とは何だろうか.

私が思うに,武器そのものではなく,武器の使い方を教えるような場だと思う.

すなわち短絡的で直接的な知識ではなく,汎用的な能力としての論理的思考力などを養うべきだ.

税金や投資,株に関する知識やリテラシーはもちろん重要である.しかし根本的な思考力が土台になることは間違いない.でなければマーケットに立っても,多くはサムゼロゲームだから,むしり取られてしまうだろう.

 

ゆえにプリミティブで継続的な以下のような科目が脈々と引き継がれている.

これらは決して悪しきレガシーには思えない.

  • 算数
  • 自然科学:理科
  • 言語:国語・英語
  • 社会:地理・金融・歴史:繰り返さないために

しかしこうした歴史的な積み重ねのノウハウがありつつも,これが形骸化し形式至上主義,いわば本質の毀損になってしまっている感も,今日では否めない.

プログラミング言語は流行として義務教育課程にも含まれたが,まずはインターネットの利用法やそのリテラシーが何よりも重要だろう.

本格的なプログラミングにおいても,デバックでは検索が最重要とも言えるから.

あるいは家庭科で既存のジェンダー観に囚われず,男児も家事手伝いのエッセンスを取り込めると,より実践的に思えるだろうという細かい改善点は散見されるのも事実だ.

 

私は教員免許も持っていないこの分野の門外漢なので,的外れな発言や指摘もあるだろう.

ただ今日の修正や議論の方向性がちぐはぐに思えてならない.

これは社内の企画検討でも,文科省の方針でも言える.

このあたりは最近読んだ書籍での「メリトクラシー再帰性」という概念が非常に腑に落ちた.

 

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ここまでは書籍の付け焼刃の知識も含め,普遍的な指摘をなぞった.

ここからは社内でより感じた違和感を紹介する.

というのも彼らは日本の市場を見切れていな印象がある.

自身の経験や交流範囲でしかモノを見れていないように見えるのだ.

 

さて現在の日本の大学の進学率はどの程度だろうか?

大学全入時代であるから8割は超えているのだろうか?

大学を卒業すれば,東京の本社でキラキラ働けるのだろうか?

これらはすべて反語だ.

 

新卒同期の彼らがつい昨年まで大学生だから,そこをターゲットにしたいのだろうか?

しかしその排他性はひどい自縄自縛だ.

そもそものパイが小さい上,金払いも厳しい.

社会人になる前の囲い込みとしての戦略ならともかく,ただサービスを提供する対象としてのうまみは薄すぎる.

 

しかも彼らにサービスを提供するよりも,大学に通えているような比較的安定した層よりも救うべき層が多いのも問題だ.

ことさら教育という観点において.

大学内や大学間の学習機会の提供は教育格差の拡大の寄与が大きい.

 

リカレント教育が重視され,同様の内容,特に望んでも届かない層へのアプローチの重要性がSDGsにも書かれている.

それはニュアンスとしては貧しい国の子供を筆頭に,ジェンダー格差の大きかった世代の女性や,個人の事情でしかるべき時期に大学に入りそびれた社会人や,単純に学びなおしたいけど時間や金銭に余裕のないブルーカラーかもしれない.

ただ上記の人は機会的に弱者にカテゴライズされるだろう.

少なくとも現役の大学生に比べれば.もちろんその中にも苦学生もいるとはいえ.

 

そうした背景において,教育を事業化していくなら,こうした弱者を救える形こそ,理想論的ではあるが,理想論だからこそ必要だろう.

株主至上主義や利益至上主義も弱まる昨今でもあるので.

 

 

あるいは代替的には統計学の重要性こそ高まっているだろう.

コロナの偽陽性PCRの結果の信頼性から,普遍的なバイアス,ヒューリスティックに至るまで.

 

 

基礎力の使いようは以下なども参考になる.

 

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一方で以下のような上述に似た内容もあるが,結局読解に言語としての数学が必要なのはやはり変わるまい.

 

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投資関連の噺としては以下も面白い.

 

www.youtube.com

 

ところで私も奨学金の負債を除いて下記の通りだったので,利回りのいいものに置き換えた.

 

 

あるいは会社の愚痴のようなテーマに戻るのであれば,以下の記事や動画は含蓄に富み非常に面白い.

1個人の従業員にできることは限られるが,意識的な就労に努める.

 

「パーパス」を策定する会社が急増 京セラも社風に危機感:日経ビジネス電子版

 

youtu.be

駒込散策

九段下に引き続き明くる日,8/13の金曜日は,駒込を攻めた.

 

まずは

東洋文庫ミュージアムの併設レストラン

でマリーアントワネットという和風膳を.

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美術館の中庭を臨め,ごはんのコスパも良好で,金沢の21世紀美術館を思い出す.

六義園

その後雨脚の弱いうちに一旦まずは六義園へ.
最近は旧岩崎庭園はじめ,三菱の重鎮,岩崎家の影を文化財の多くの端々に感じさせられる.

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規模に見合う立派な日本庭園だった.
雨ではあったが,だからこその趣もあった.
もっともこれも伊豆と同様,春先か晩秋がベストシーズンではあろうが.

滝見茶屋で一旦腰をおろして,残り10ページほどになった電車で読み終わり損ねたマチネの終わりの終盤を読み切った.
周囲の緑のみならず,滝の水音がいい.
円の奥のこともあってか,都会の喧騒からも隔絶されている.

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中央の大きな茶屋では,抹茶や和菓子も提供されていたが,レストランでチーズケーキも食べてしまっていたので,今回は敬遠した.


そして雨が強まっているだろう中で,

再び東洋文庫ミュージアムへ.

ここもまた岩崎家の息がかかっている.

吹き抜けを贅沢に使った建築で,空間的面白さは随一だ.
あるいは目の錯覚を利用した空間の広がりも面白い.
しかし空間効率の悪さもトレードオフとして気がかりで,特に展示内容の不足が残念だった.

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確かにそもそも本は展示するものでもなく読むものだが,美術館として展示にもう少しリソースを割いてもいいように思える.
実物でなく写しでも.

また企画展として,東京の地図の歴史が扱われていた.
大火や測量,地図の表現の変遷がまとめられている.

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旧古賀庭園

駒込南から本郷通り南北線沿いに北上して,旧古賀庭園へ.
先に六義園も訪れて,日本庭園はおなか一杯になってしまうかにも思われたが,そんなことはなかった.
ここは特に和洋折衷,西洋とのハイブリットの表現が絶妙だった.
北側は洋館もあり,その前はバラ園もあり,非常に西洋的な趣だ.
これもバラの見ごろとして,時期が悪かったが.

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そして南側の奥へ坂,階段を下ると,木の緩衝帯を経て,日本庭園に至る.
立体的な変化が面白いところでもある.
この独特の山手台地の地形を生かして,園内には滝も造られている.

六義園が日本庭園的に勝る点と言えば,大きな池を通した水の感覚だろうか.
もっとも旧古賀庭園にも川はあるが,スケールや借景の組み合わせとしては後塵を拝す.


そしてさらに北上して上中里から帰宅の途へ.