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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

周庭を推すべし

正直ここのところ,学校関連がネタ切れなこともあって,政治色が強くなり痛い気がする.まあでもあまり気にしないことにする.今回はそんなことも超越する啓発的なテーマで書く.

まずは以前から温めていたネタの地政学について.これを書こうと思ったのは,YouTubeで突然サジェストされて見てみたのがきっかけ.地政学については,リベラルアーツとしても興味があって,本の購入も検討していた.結局スルーしたけど.

まあ大網は下記の動画で掴めた感はあるし満足かな. 

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ただ動画の感想としては,結局のところ結果論じゃねっていうのが強い.所詮は数分の動画なので専門的な知識やエビデンスは省かれているのだろうけど,それでもまとめればそういう結論になりそう.私にはそう感じられた.

あと地理的条件から各方面に根回しをしていたような語り口があるけど,これも卵が先か鶏が先かみたいな問題に見える.うまく行けば覇権だろうし,失敗すれば転覆か吸収かの弱体化,結論としては勝てば官軍理論ではないかと.

こう考察すると,地政学自体が陰謀論的な印象すら受ける.ここまで書くと,先方の批判を食らいそうなので,ここまでにしておくが.これ以上批判的に書くなら,本でも読んで体系的に学んだ上でということになるかな.

でもそんな胡散臭さありませんか.これは過度なクリティカルシンキングの弊害かも知れない.素直さが失われている.ビジネスほかで重要なような気もするが.

あと地政学っていうのは,今後落ち目なのではという予感もある.今でも各国の境界問題は根強いし,大抵は歴史的に不仲となるが,インターネットの普及で物理的な障害が相対的に下がり,軍拡主義も収まっているので.

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無理やり次の話題に繋げると,現在の中国の問題がある.ここが今回の要旨.

地政学的には,四方を包囲され厳しい状況と分析されたりするそうだ.東の日米,南のインド,北のロシアといった具合らしい.結局共産圏はどうなったとか思ったりもするが.

でも中国が追い詰められつつある事自体は同意できる.GAFAMに続いて,BATの躍進には目をみはる.日本は完全に蚊帳の外だ.しかし一人っ子政策の跳ね返しとしての人口問題が顕在化し,南シナ海の軍拡への牽制も強まる.そして何より,この苦しい状況で共産党が焦っているのか,香港やウイグルの問題が強まっている.そこに国際的な批判も強まっている.

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ぶっちゃけ上記は日本語の本題は19:01からでわずかだが.寄付は下記リンク推奨らしい.

周庭 Agnes Chow is creating communities, photos and videos | Patreon

中国共産党の機関紙、人民日報(海外版)は周氏について「日本の反中政治家にひざまずいている」と批判した。中国系香港紙も「周氏は日本に狙いを定めて、多くの男性ファンを獲得している」と個人攻撃した。周氏はツイッターで日本語を使うなど日本向けの発信を重視しており、日本との関わりを当局が問題視した可能性がある。

香港民主派逮捕、容疑あいまい 周庭氏「政治的弾圧」 (写真=AP) :日本経済新聞

以前から日本のメディアの腐敗は見られたので今更だが,これらの問題は日本でほとんど取り上げられていない.専らコロナと経済に傾倒している.雨傘革命で完全にピークアウトだ.

ただそんな腐敗なんて周知なのだから,意識的な心がけが必要だろう.冒頭の啓発とはそういう意味だ.中国政府の人権侵害は,ここに来てさらに悪化している.法定改正もあったようで,こんな記事を書いた私も中国か香港に行ったら,拘束されるかもしれない.私事としては昨年,香港出身の留学生が研究室に短期滞在していたので,薄い縁ながらその身が心配というのもある.

そして日経が元にしている記事では,周氏が主に日本人男性をターゲットに発信しているとある.確かに彼女の容姿や発言からは妥当な指摘だ.しかし実際はどうだろうか.おそらく私の周囲の友人は2割程度しか彼女を知らないのではないかと思う.それだけメディアに受け入れられていないし,日本人が無関心だと感じる.無知は罪だ.私も今まで関心が低すぎたと回顧し反省している.ゆえに痛いけど,ブログに取り上げた.政治が痛いというのも,ナンセンスな空気感だとは思うが.そんなことだから日本政府も体たらくなのではとさえ思える.対して英は殺る気満々.

とどのつまり,権力者がどう夢想しようが,大衆に火がついてしまえば,問題はそう簡単には収まらない.そして現地民は権力により縛られている.だからこそ蚊帳の外が騒ぎ立てる必要があるだろう.これで香港が持ち直せれば,巡り巡って日本へも大きなリターンが期待できる.台湾とかいい感じだし.

*ここから蛇足*

というか香港の絶妙なビジネスの価値を失うのは,普通に失策だと思うけどね.中国の今後って見方が分かれるけど,個人的には変換レートを管理していたり,法の不遡及原則や人権観が怪しかったり,近代法治国家にあるまじき状況なので,長くは持たないと思っている.人の質は高まっているけど,やはり上が腐っているとダメ.