ぶっちゃけ年代の影響もあって黒歴史の要素が色濃い.
ただ発信者側としてYoutube含め少し活動する中で,私の持ち合わせる知識やスキルの中で高専や編入学に対する需要は比較的高いように見える.事実,いずれのアクセスも多めではある.ただ絶対数が全体として少ないので,入社後はほとんど書くこともないようには思うが.もちろん社内情報書くわけにもいかないし.
で,高専のエピソードを少し残しておこうと思う.
世間においても呪術廻戦で若干注目度が高まっていて便乗できるかもしれない.
とはいえ簡単なまとめは上の通りなので改めてまとめるようなこともあまりない.
ので,特筆されるエピソード紹介の形をとる.
神エクセル
非先進的な中小企業の御伽噺としてTwitterをしばしば賑わせる神エクセル.
それを彷彿とさせるような授業があった.
科目名は製図だったと記憶する.
道路設計において直線部分と曲線部分の据え付けのための緩和曲線の設計のために行われた.門外漢は何言っているか分からなそう.
緩和曲線はフラクタルじゃないけれど,曲率とその逆数で形が決まっていて,パラメータによりその相似比のようなものが変化する.
そこで基本の緩和曲線のXY座標が示方書に記されており,その情報を元に対象とする区間へパラメータで調整して利用する.
こうした計算を紙と電卓で行ったので神エクセルとして紹介した.
5年以上も前の内容なので詳細は覚えられていないが,エクセルでやればもっと早く済むのになあと思いながらやっていたような記憶がかなり強く残っている.
ただ実際の実務を行う建設コンサルタントでは,CADに備え付けられた機能を用いるのだろう.まあ学校でそうした前提の計算過程を学ぶことにも一定の意味はあるだろうが..
プログラミング言語
どの言語が優れているかは宗教戦争になるだろう.
ただ実務で使用率が高く汎用的なものを扱って欲しかったと思うところもある.
私が高専で習ったのはBASIC,Fortran,VBAだった.
確かに入門用としては意義がありそうだが..
情報系の講師もいるので,うまく連携して実践的な教育をしてもらいたかった.
関連して思い出されるのは,高専教師陣不仲説だ.
不仲というか他学科との絡みがかなり少なかったように思われる.
例えば流体という側面では,機械系と土木系で連携するのもありだったりするように思えるのだが.
あと土木系の教師陣はプログラミングが苦手だったのだろうかという疑念もある.
片手間で自身の研究なども行っているので,さすがにそんなことはないと思うが.
だった実験系が多かったので,なんとも拭いきれない.
まあ未熟な高専生が実績を得やすいテーマに寄せている説もあるが.
あと実験を多く行ったほうが,卒業時すぐに現場の作業に馴染めるという要素もあったかもしれない.
デザコン
学生のアイデアで自作された機械で競技をしNHKでやるアレだ.
ただこれは原則として機械,電気系の学生にしか関係がない.
そこで情報,土木・建築系向けのコンペもそれぞれ存在する.
情報系はプログラミングコンペのプロコン,土木・建築系はデザインコンペティションのデザコンだ.
ちなみに群馬高専には化学系の学会も存在するが,それらのコンペについては聞いたことがない.
そしてデザコンの中にも構造力学,都市計画,流体力学などのそれぞれの部門がある.
私は構造系の部門に関して活動する部活動に所属していた.
簡単に言えば橋の模型を作って強度を競うものだ.
百聞は一見にしかず.
米子大会(当時2年生)
4点支持2点載荷
最大荷重はたしか400kg
設計は先輩
先輩の鉄分が強めだったこともあり?,サンライズで移動.
部内コンペのオリジナル作品
AutoCADの学生ライセンスで図面作成
周囲はぶっちゃけIT系に音痴気味で私は若干浮いていた.
ただ設計のみで構造解析などはまったくできなかったので,そこから作るのみ.
今思い返すと非常にもったいない.
構造解析的なものといえば,トラスの断面法に基づき手計算と勘で部材の断面面積を変化させていた.
三角形断面橋は先例がなかったので,これまた注目はされていたように記憶する.
ただ支店近傍の斜め部材を引っ張りと考えていたところ,圧縮になっていたりと力不足を伺わせる.
結構,枠にとらわれず変なのを作っていたなあと回顧.
3年の時の大会もの
プレキャスト化の塔が主なレギュレーション.
載荷方式は左右の腕におもりを載荷した上で振動実験と風洞実験を行うという風変わりなもの.この変なレギュレーションのせいで苦境に立たされた..
場所は熊本は八代
先輩も忙しそうで私も上記のとおりイキリ気味だったのでリーダーになったはいいが,顧問2人の方向性の違いの板挟みにあい苦境に立たされる.
設計方針や結果も柔構造を考えるものとしたが奮わず.
そんなこんなでプレゼンも担当するも,ほかメンバーは熊本城観光をするなど.
今思えば陰キャ君的なアレだった~.
熊本城はその後被災.ただ復旧されたようなので,旅行が行けるようになったらリベンジしたい所存.
4年の時の大会のもの
材料が木から銅へ.
銅線の加工が適切に行えなかったこともあり結果奮わず.
写真にもあるとおり書籍も出ている.
同様な模型製作と載荷は高専在学時の授業や埼玉大学の構造研究室のゼミでも実施.
こういうゲームもあるので機会を見てやりたい.
教員
ここでも軽く触れたが修士があれば高専教員になれるので,Uターンもあるかもしれない.教育者というガラではないが.
ただやっぱり関連分野にいた経験が望ましいように思われるので,ともすれば一般就職をした私はやはりイマイチそうだ.
あとは高専関連のネットワークとしてこんなのもあるので,これからたまに顔を出せると人脈的にもいいかもしれない.
それから関連する面白そうなのが近日行われ,軍事史関連でありながら各地の高専教員がキーノートスピーカーを務めるというのも面白い.