このテーマに関しては以前からやるせなさはあったが,書きにくいことなどから敬遠していた.ただミスコンの在り方をSNSで見かけたことがきっかけになった.
というのもミスコンでいい顔をするために,出場者が各方面へ低頭平身で対応している実態がある.別段,高専出身で縁遠いこともあってか,ミスコン自体や出場者にあまり興味はない.しかしその在り方がひどすぎることが目につく.特におじさんと見られる相手に明確に出場者が下手に出て,おじさん側が傲慢な態度をとっていることが問題に見える.社会的なヒエラルキー・カーストが顕在化している場面のようにも見えて不健全だ.
20/10/16追記
まただよ
今後のミスコン活動について
— ミス東大No.1 神谷 明采 (@miss01todai2020) 2020年10月15日
運営団体である東大広告研究会への不信感を感じる出来事があり、辞退も含め、今後について悩んでいます。具体的なハラスメント・不誠実さについては、インスタライブの方にアーカイブで残してあります。
後述の通り,私はこの出場者を応援したいけどね.
出場者が下手なのは,各方面へ無難に支持を得るために妥当な取り組みだろう.ただそれをいいことにつけあがる奴が度し難い.その構図を見ると出場者側にも嫌気が指してくる.基本的にこのような状況において,出場者は炎上や批判を避けるため,相手をおだてて自分を下げる.そこに正当性や理性や思考はない.平謝りの構図だ.なればこそか,相手側もさらにつけあがる悪循環だ.
そういうこともあってか,正当な主張をする出場者もチラホラ見られる.彼女らは理知的な美しさという点で他の出場者には勝ると個人的には思う.ただミスコンを見る側が求めているのは,そうしたフェミニズム的な社会活動的なものではない.ゆえに受けは概ね悪い.正しいことを主張しているにも関わらず.ミスコンのそこが気持ち悪い.こうして構造を考察するに根本的な解決は難しそうだ.日本の男女のジェンダー差の問題が根深いことがうかがえる一面ではないだろうか.
こうした話はミスコンに限らない.男と女という大きい主語の対立はTwitterでも炎上しやすいためか度々話題になる.
一般にこれまでは著しく女性の権利やカーストが低かったため,女性側の不平等さを訴えるものが多い印象だ.これは歴史的な要因もあるし賛同するところだ.
ただフェミニズムの過激化か,男性側が不当に侵害されるケースも増えてきているような気がする.例えば下記はそれが顕在化しているものの1つかもしれない.
「ATMにされたくない」婚活市場から撤退する男性たち|すもも|note
婚活関連においては,参加費は男性側がべらぼうに高い.女性側はタダ飯感覚で参加できるだろうが,男性側は女性の分を負担していることもあってコスパは著しく悪い.そもそもそのような環境で行われるコンパが健全なのだろうか.カップルが生まれたとして,彼らの金銭的持続可能性は担保できるだろうか.特にこの分野においては男性蔑視が進みつつあるように思う.もちろん参加者の確保や需給バランス,男女の賃金格差などの要因があることは理解できる.
また痴漢も同様の加熱がある場合がある.痴漢は加害者が完全に悪い.これは当然の理論だ.ただそこから拡大解釈して,男性全体に非があるような文脈も散見される.痴漢冤罪の拡大も男性側のリスクとして,痴漢そのものと大きいくらい拡大していそうだ.
さらにキャリアに関しても懸念がある.最近は女性管理職の採用も増えてきているようだ.育休復帰の環境整備の効果かもしれない.それ自体は望ましいことだ.ただ危惧するところとして,同等のスキルであれば,管理職の女性割合を増やしたい思惑で,女性が不当に優遇されることを,男性側として意識せずにはいられない.
まとめると男女平等の推進で,部分的に女性の権利拡大が過剰な懸念がある.平等とは文字通りイコールを指す.女性の権利が進めば,そこは抑えてフェアに50%に修正してもらいたい.とはいえ未だ男性優位で男女平等が実現していない場面も多いだろう.そこは継続的な努力が必要だろう.
詳しくはないけど,ピルなんかは産婦人科のドンのおじさんたちの利権のせいか,海外に比べてかなり遅れているらしいし.確かに中絶率の高さはかなり問題だとは思う.これ見方によっては殺人だし.