2兎を得た
— AOKI Takashige (@aochan_0119) 2021年2月9日
この詳細を書いていなかったのだが,要は英語だ.
1兎は修論,1兎は英語だ.
まあリジェクトもなくはなかったのだが.
やはり社会人になるまでにTOEIC800は欲しいところで,修論に並行して英語の勉強を行っていた.
アプリの模試もしばしば用いていて,IPやらの結果の推移とまとめるとざっと以下のような感じであった.
高専卒業時の20歳でTOEIC500,大学卒業時(大学院進学時で)TOEIC550程度だったのでかなり伸ばせた感はある.
というかこれまでが目先の工業系の勉強ばかりで,英語がおざなりになってしまっていた.
これは東工大のリベラルアーツ教育との関連とも言えるかもしれない.
東工大のGSECの課程の修了要件を満たすにも好都合と言える.
振り返ってみれば,コロナの中でオンラインの講義は受講が比較的楽だったので,副専攻を取り切るのも容易だったかもしれない.
GSECに挑戦していたのはよかった.
ただ修了要件を微妙に満たしておらず,修士2年後期に修了とは別のGSEC用の単位を取る始末となってしまった.
そこで選択の幅はあったのだが,TOTALの課程が面白かった経験もあるので,経営系の講義をとってみることにした.
このあたりの話は別の機会に軽くまとめて触れたい.
研究に並行して英語を猛勉強するという二兎を追う状況により,TOEIC800という基準を満たせたものの,研究内容は薄まってしまった感はどうしても否めない.
英語はいつでも勉強できることが,身を持って証明できたわけだが,早く力をつけるに越したことはないと後輩諸兄姉に啓蒙したい.
ただ当研究室のボスも,TOEIC800を在学中に取ることをかなり強く推奨していたので,きっと理解してくれるだろう.希望的観測.
せっかくなので,TOEIC800の勉強法的な話もしておくと得だろうか.
まあ基本的には自分の苦手に合わせてがむしゃらにやるのみだとは思う.ただこれだと根性論の域を出ないなあとも思う.
私の場合は,単語の勉強を高専在学以来サボっていたので,単語の勉強から着手した.具体的には以下の単語は,勉強開始時点で分からなかった.
- adopt
- emphasis
- affordable
- pursue
- reveal
- durable
- solicit
特に重要そうな単語を挙げたが,こうした単語が分からなかったのだ.
ただ依然として,過去問などを見ていても,すべての単語を理解できるわけではない.
理想としてはすべての単語を完全に理解することだが,時間という限られたリソースがあることを考えると,ここの追求は非効率である.
私自身の経験,反省として,単語の呪縛があった.
TOEIC800に向けた有名参考書の金のフレーズが9割も理解できれば,単語の勉強は十分だっただろうなと振り返ると思う.
これらを覚え込んだ上で模試を行い,パート4,7の出来が悪かったので,それらの過去問や練習問題を繰り返した.
やはり勉強するとそれらは改善する.
パート7のダブルパッセージやリスニングの図付きの問題はコツをつかめばやりやすい.
また捨て問との見極めもある程度重要になる.特に時間の限られるリスニングセクション.
すると今後は簡単そうに見えるパート2,5の出来の悪さが目立つ.そこで同様に集中して,そこを抑えに行く.特にこれらのパートはトントン拍子で進んでいくので,テンポの面でも重要だ.
パート2は5W1Hに対する応答の正当性(Whereなら応答で場所を返す)も重要だが,それとない"I dont know".のような答えの正答たりうる.ここを抑えられるかが,TOEIC800以上ではやはり重要だ.
パート5も単純な語彙に加え,名詞句や動詞の不定詞と動名詞化のニュアンスの違いや,単語ごとの態の特徴の把握も欠かせない.当然ながら単語末尾の形による品詞の見極めや語彙はそれ以前に必要だ.
振り返ってみれば,よくもこんな英語力で留学に行ったものだ.
新たなこの力で改めて留学時のメモや貰った資料を振り返りたい.
cf
YouTube上にはTOEICスコアアップのテクニックなどを紹介する動画が数多くあり,上述のような参考になる手法の紹介もあるだろう.
ただし結局は自習時間の投資した時間がモノを言うので,それらのチャンネルもぶっちゃけ一度見れば十分だろうという気がしてならない.
実際私もそうした動画は全く見ていない.
根本的なそもそもの目的というのは英語力の強化であるわけで,ともすれば上記のようなネイティブの英語解説や,英語のアナウンスの海外動画の方がはるかに参考になる.
特に後者は自身に興味のある分野であれば,大抵海外にも市場は広がっているので,自身の趣味の興味や理解を深める一助にもでき,モチベーションの維持からも優れるものと私は考える.