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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

音楽生鑑賞

Psycho-Fest

軽い安易な気持ちでイベントに応募したら当選してしまった。
その後、一般販売もしていたので、思いの外当初の応募数は少なかったのかも。
しかし当日は満員御礼の盛況ぶりだった。
客層は女性7割くらい。年齢は意外と幅広な印象だった。

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当作品が好きなことは何度かここでも言及している。
pytho.hatenablog.com

特にポップス、あるいはロック系のライブはそもそも経験が少ないし、コロナひいては大学院入学以前以来だった。
最初、爆音すぎてシンプルにびっくりだった。
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各アーティストの熱心なファンというわけではないし、アニメフェスに行くほど幅広なアニメオタクもできていない。
タイトルのコンテンツの強さと濃さが生かされたイベントでよきよきだった。

音楽のみならず声優がいたのも2つの点でよかった。
まず彼らのメインコンテンツである生読み合わせだ。
2点目にMCの代替だ。
やはり個人的にアーティストが面白いさが担保されない近況報告だったりは寒かったりもする。
そこがうまく役割分担できて、長所を伸ばせていたのは評価できる。

ロック系は特に立ち見の印象があるが、着席できたのも疲れないしで個人的には嬉しかった。

参加者の中ではEGOISTが最もファンで、以前ライブも行ったことがある。
ワンマンライブの告知もあったのは嬉しい誤算だった。
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なんか改めて生の現代音楽に再度目覚めたので、これは行きたい。

凛として時雨は準備の段階から尖っていてロックしていた。
ネットミームというかイジリ的に腹から声出せってあって、それはそうみたいなとこは確かにありつつ、彼らのパフォーマンスとしては感嘆だった。

ほか演出面ではEGOISTはこの中で唯一バーチャルでアウェー感もあったが、見えない水を飲むところは微笑まし雰囲気になっていたりもした。
また全般的にライティングは気合の入っている印象だった。
Q-vismはアニメのノンクレジットオープニング映像が流れ、これはこれでよかった。
Cö Shu Nieのありがとうの声が思いの外カワボなのは新境地感があった。

ラフマニノフ

一転、硬派だが。新劇で。
同じく新劇で開かれた一昨年の第九以来か。

東京フィルなので当然よかった。
クラシックは明るくないので、あまり特筆できることもないかな。

強いて言えばクラシックというジャンル関連かな。
上記のサブカル系とか、ジャズもそういったアングラ感がある。

なんか聞く態度としては、そういう方が気軽で楽というのはある。
なのでそういう態度を許容する公演とかが今後あると個人的には参加しやすいし、客層の裾野も広がるんじゃないかなという気もする。

まあ大規模なところは、現状そんなに困ってはいないんだろうが。
客層がおじいちゃん、おばあちゃんが多いように見えるのは、産業・分野として少し心配な感もある。
金持っているのでしばらくは安泰なんだろうが、持続性的観点において。

あと年寄り、コロナの後遺症のせいか、咳多くないっすか。
マナー重視な雰囲気なのにそこがギャップあるのが残念でもある。
気軽で出入りある程度自由にするか、もっと厳格に聞くか寄せてくれたほうがありがたい感もある。


音楽関連では最近これを読んだというのもある。
ラフマニノフはここに書かれたモーツァルト時代よりもはるかに後年の人ではあるが。
音楽文化の文脈では直上の話との関連性がないとも言えない、無理やり。

ラフマニノフは確かに近代的、現代的雰囲気を感じるようなところはあって、音楽素人で何だという話はありつつも、古典系に比べて飽きにくいというか独特でセンセーショナルな雰囲気、展開がやや早く、緩急が激しめ的な印象はある。
なんとも言語化が難しいところではあるが。

最後に指揮者がラフマニノフに対してちょっと感想コメントを2言くらい話していて、そことも繋がるかも。
難しいというのと、昔の東京フィルではできなかっただろうと。
後者の意図を正確に記憶しきれていないが、上記の雰囲気的なものが保守的な体制と相容れなかっただろうと言及していたと記憶している、曖昧で脚色されているかもだが。

これは面白い。
素人耳に聞いていてもやはりそういう雰囲気があるので、今後そういった需要は高まっていく方向性が予見もされる。
一方で文化発信者として聴衆に迎合しすぎてしまうのも、確かに文化保存、過去の尊重という側面から望ましくないところもあるので、うまいバランス感でやってもらいたいところか。

それからこうした音楽感は、むしろ私自身の中で培われた、内的に構成されたものを、普遍的に再構築して色眼鏡にして当てはめて直しているだけに過ぎないかもしれないが、昨今のポップスもそういう面があると思う。
YOASOBIに代表される、あるいは一部のアニソン、メジャーのヒット曲にあった圧倒的な音楽理論的新奇性という共通性が見られるような気がする。

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