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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

桶川市マスタープラン

先日、住んでいる桶川市の都市計画調査のアンケートが来た。
3000人の無作為抽出のやつ。
都市計画専攻出身として黙ってはいられないので、色々書いてみた。

そういえば高専の都市計画の講義で、自分の住む地域に関するレポートがあったなあ。
多くの人は高崎市前橋市だったんだろうけど、そこでどういう差分が個々人であったかとは気になったり。

駅前東口再開発

同市東口市民としてもやはり最も気がかりなのはここだ。
直近でロータリー整備など具体そのものはかなり進行した印象もある。

ただ駅前に中小商店街が多く、これを抜本的に再開発しないことには、何も進まない印象だ。
区割りが保たれるので、駅前へのアプローチの道路の拡幅もままならないだろう。

やはり再開発で縦の空間を増やして、権利床に再分配するしかないと思える。
当然、地権者の反発は必至で、そのあたりの詳細の具体はあまり私自身は踏み込んで調べてはいない。

かつて見たイメージ図では、駅前商店全体ではないものの、ロータリー近辺のまとまった土地はロータリーに置換されていた。
ただ駅前を潰して交通利便性を高めるだけだと、経済的な旨味は少ないので、保留床含めビルが必要になるところだろう。

資料

とか色々考えながら書いてみたが、調べてみると過去のもの含め色々出てくる。
www.city.okegawa.lg.jp
桶川ブログ 桶川駅東口の将来がすごいことになっている・・・・・かはこれからの努力次第!

交差点

確かに中山道駅前通りとの交差点付近は拡幅工事的な動きも見られる。
ロータリーを整備する以上、右折レーンの追加は必須だ。
ここさえ整備してしまえば、路地に流れていた交通流を集約できるはずなので、他の整備優先度も下げられるだろう。
ここの交通流解析や試算をしているのかは気になるところだ。
県事業なので詳細は県側かなとも思いつつ、路地の影響という意味では県よりも市のメリットも大きい。

旧南小跡地空き地

旧南小の外周付近が片側2車線道路へ拡幅される計画があるのは初知りだった。
駅前とも直結するわけでもないこの部分にクルドサック的に設けても、そのリターンは小さいように思えて、市の狙いがいまいち分からない。

旧南小の跡地の具体的な活用の記述が見られないので、これの決定が今回のマスタープランのプロセスにおいて重要なのかもしれない。

東口北側路地

さらに個人的な影響が大きいのが、線路と並行して、線路の脇を走る東口北側の道路だ。
ここは道幅が狭いわりに交通量も多い。
上述のネットワークの代替で改善余地はあるだろうが、ここに全く触れないというのも個人的にはやや気がかりだ。
拡幅ができないにしても、狭い分影響の大きい電柱を無電柱化するとか、なんらか代替的にでも検討してほしいところではある。

外周施設

またロータリーの外周部の建物がどのようになるかも気になる。
アンケートにもあったが東口にはコンビニがないのがまず致命的なので、これを誘致は必須級だ。
そもそもタクシー、バス乗り場は東口南側にあり、機能的にはこれを移設することになるから、そのバーターとしての現状の余る方の土地をどのように活用するかも議論点だ。
余る土地にコンビニを誘致するのが自然な流れではあるが、人流は北側に多いので、若干利便性に課題が残る。

北本市新駅構想

www.nikkei.com

まあ無理だと思うが、北部地域住民としてかねてより非常に関心があったテーマなので、再度言及してみた。
どうもかつての流れを追っても無理筋には思えるし、圏央道の建設も完了してしまった以上、時期的にももう微妙だが。
そもそも当時、本市が積極的に関わらなかったのは、少し気になる。
まあ金を出せと言われても困る

北本市議事録

都市計画/北本市

「新駅建設」について1
寄せられた内容1
新駅については、桶川市及び桶川市議会への協力要請を行っているとなっていましたが、建設資金の負担について受諾したのでしょうか。

回答1
新駅の設置実現には地域が一丸となって取り組む必要があります。そのため、新駅利用者予想区域内にもなっている桶川市に対しまして、北本市が行政・市議会・市民団体で組織しております「高崎線桶川・北本間新駅設置促進期成会」への加入要請を数回にわたり行ってまいりましたが、諸般の事情から未だ加入いただいておりません。
なお、現在のところ、桶川市に建設資金の負担は求めておりません。

「新駅建設」について2
寄せられた内容1
桶川市に対して最初から建設資金の負担を要請しなかったのは何故ですか。桶川市民も利用するのですから建設資金の負担をお願いすること自体不自然ではないと思います。

回答1
新駅設置につきましては、現在、高崎線桶川・北本間新駅設置促進期成会(平成16年7月結成、行政・市議会及び目的に賛同する38の市民団体等)を通じて、JR東日本高崎支社(以下、「JR」といいます。)に対し、毎年、要望活動を実施しております。
JRでは、地元自治体等からの要望により新駅を建設する場合、用地及び建設費等を要望者が全額負担することとしております。
今後、北本市では新駅建設の賛否を問う住民投票も実施されることから、その結果を待って、対応を検討してまいります。

「新駅建設」について7
寄せられた内容
桶川市が全く負担しないというのは本当ですか。また、計画倒れになった場合、誰が責任を取るのですか。新駅ができた場合、停車時間は必ずロスになります。メリット・デメリットは、はっきり書いた方が良いと思います。新駅設置は北本市1自治体だけの問題ではありません。沿線自治体への根回しはしたのですか。回答をお願いします。

回答
新駅ができますと、桶川市の市民の方も利用することになり、また桶川市の税収も増加しますので、住民投票を経て新駅の建設が決まりましたら、桶川市に費用を含めた事業に対しての協力を求めてまいります。
なお、先の桶川市議会9月定例会の一般質問において、「新駅設置を否定するものではなく、私も賛同する立場から、北本市の今後の動向を見据えて協議していきます。」との桶川市長の議会答弁があったところです。
新駅は、北本駅に次ぐ2つ目のまちづくりの核となり、若い世代などの人口増加を促し、来街者を呼び込み、北本市全体のまちの発展につながるものと考えております。また、桶川駅を利用していた約700人の北本市民だけではなく、約3,200人の桶川市民が新駅を利用する見込みであり、通勤・通学途中に行う新駅周辺での買い物や飲食による経済効果は、計り知れません。
このような新駅の建設に取り組むことは、北本市が未来に責任を持つことと考えております。
また、新駅は、北本市のまちづくりを発展させる考えから、北本市の請願により具体化を図ろうとするものです。この請願駅の要望に際し、沿線自治体への協議は必要としないことから、新駅設置促進期成会による桶川市への働きかけを除き、沿線自治体への根回しというようなことは行っておりません。
(平成25年11月回答)

桶川市側の記録

以上は北本市側の質疑で、桶川市はそもそも少ないものの、下記資料のP7にあった。
スキャンしたPDFで文字認識できなかったが、文字起こししてみる。

https://www.city.okegawa.lg.jp/material/files/group/3/gikai_2.pdf

桶川駅北本駅間の新駅の設置について

JR高崎線桶川駅北本駅間の二ツ家踏切付近に計画されている新駅設置に関し、市としての見解を伺う。

桶川市としては、桶川駅東口整備が最優先課題であり、新駅予定地が北本市であることから、慎重な判断、対応が必要だと考えます。

桶川市として、金銭的な援助以外に北本市に協力する方法がないのか。例えば、循環バスを新駅まで乗り入れる塔の協力ができないのか伺う。

金銭面での協力は考えておりませんが、可能な範囲内で北本市に協力して参りたいと考えます。
また、循環バスにつきましては、上尾、桶川、北本、鴻巣、伊奈で構成するまちづくり協議会で相互利用について議論し、市民が利用しやすい循環バスにしていきたいと考えております。

柏の葉モデル

少し都心との距離感は異なるが参考になる点は多いだろう。
直近、三井系を筆頭とした柏の開発計画が奏功している。
これを真似しない点はない。

主観的な見立てになるが、柏は都心の近接性と開発余地:空き地、手頃な価格が中間層に刺さり、住宅建設や移住を促進できている。
これはやや遠すぎるきらいもあるが、東京・新宿へそれぞれ1時間圏内で、かつ距離感から大宮以南よりも手頃である本市との類似性が指摘できる。

また産業面においては、柏では国道16号などを中心としてか、とにかく倉庫建設が隣接した流山共々進行していることも非常に目立つ。
本市においては、むしろ国道17号系列と圏央道の2点からネットワーク性に極めて有利な環境にある。
そこで倉庫・流通業の誘致促進を行わない手はない。
これにより自動化の進行が気がかりながら、産業・雇用基盤の定着も図れるだろう。

域内交通全般

郊外の難しいところかもしれない。
都心は公共交通が十分に整備されているし、田舎はそれがない分、自家用車前提で広い土地に広い道路が整備されている。
郊外はここが中途半端になりがちで、市民の中にも公共交通派と自家用車派が分かれるだろう。
交通弱者は当然前者として、私のような人間も生活上、車の必然性はほぼ感じない。
むしろ自転車環境をより整備して欲しい思いはある。
これは電車利用の穴埋め的な役割になる。

自転車の具体的な施策として、公営の駐輪場整備、上記と同様に東口中心で、西口は公園地下に整備済み、幹線道路上の水色の自転車走行レーンの舗装整備が挙げられる。

プロセス

いささか本市に比べて先進的過ぎる印象もあったが、Decidimの活用を提案してみた。
個人的にそのプロセスに参加してみたいという好奇心も大きいところではある。
Decidim

少し違うか:水道料金決済方法

なんか市と公共団体との関わりとかがよくわからないがダメ元的に書いてみた。
このあたりになると、普通に請願した方が言いようにも思うが。
本市の決済はクレカ決済が使えず、非常に遅れているので、ここを現代化させるのは普通に必要だろうと。
土木的な繋がりはあるんじゃないかなあと思ったり。