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高専から駅弁大学から東工大を経て大企業へ 浅く広い趣味とかキャリアの日記を

Foresight Civil Eng

就活真っただ中であるが正直なところ進路に迷っている.というのも専門性を極まるかどうかという問題だ.土木は確かに面白いがそこで専門的分野に進むと潰しがきかずリスクが高い.であるならば,一般的な就職もありではないかという考え方だ.というかそもそも総合職といいながら実態が専門職なのは違和感もある.言葉の魔術ゆえだろうか.ただ土木総合職も一本道ではない.企業により程度は異なるが異分野への道も0ではないし,コーポレート職も設けられている.ただここで懸念なのは経企のようなものにいつ携われるかということだ.歴史ある大企業ほど足は重い.さながらイノベーションのジレンマのように.自身の強みはアイデアでもあるから生かせないのはもどかしい.社内コンペ,副業や周りを巻き込んでいく力をつければやり様もあるだろうが,そういった部署へ行ける会社と比べれば苦労は大きく異なる.

前説と暴露話が長くなったが,こうした面において面白いムーブメントがある.土木にもイノベーションの波が来るかもしれないのだ!

ビジネスチャンスは日本の社会インフラにあり

アレン:整備されたインフラが当たり前の会話になっているんだけど、日本はインフラのところについては間違いなく、世界一、社会移動インフラが進んでいる国です。新幹線が1960年代から走っているし、ローカルバスの会社がずっとなんとか苦しみながらもサービスし続けているし、タクシー会社は今、シェアリングエコノミーを進めている。とにかく社会インフラが充実しています。

(中略)

要は、日本の進んでいる社会インフラを海外展開するビジネスチャンスがあると思うんです。カリフォルニアは新幹線を建設予定で、電車の会社に負けちゃうので大手企業がそこに攻めにいかないんだけど、例えばSuicaカードの周辺サービスみたいなものをアメリカで発展させるのがいいのではないでしょうか。

https://logmi.jp/business/articles/322607

なるほどインフラとグローバル化の掛け算だ.インフラ技術は企業が保有しているのでIT分野と異なり独立やスタートアップでは難しい面が強い.しかし特化では可能性もある.また国内の大御所がメインだった国内からの脱却の大義名分にも使えるだろう.

別ではこんな見方も.

■道路の景色はどう変わるか?~5つのシナリオ~

モビリティ革命の進展や個人の価値観やライフスタイルの変化などに伴い、将来の「移動」がどのように変わるかを5つのシナリオを例示して予測している。

Logistics as a Serviceという言葉も用いられている.いつかのゼミでFreight As A Serviceの可能性に言及した気がするがあながち間違いでもなかっただろう.語彙とセンスはイマイチだったが.

https://jidounten-lab.com/u_2040-street-vision

f:id:pytho:20200307184637p:plain

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001330161.pdf

そしてこの資料も面白い.恐らく国交省の委員会でワークショップが開かれたと考えられる.こうした長期的な未来予測において現在非常に評価されているからだ.これはこのブログでもいくつか紹介しているので,改めて示してみる.思い返せばどれも面白かった. 

pytho.hatenablog.com

pytho.hatenablog.com

pytho.hatenablog.com

そして国交省からこうしたガイドマップが出たのは非常に評価できる.そしてこれは就活にも生かせそうだ.特に役員面接の逆質問だ.国交省からこうした指針が出ているが貴社・あなたはこの手の対応としてどのような計画を考えているのか,といった具合だ.